stage1_Lesson5-3 所有代名詞/疑問詞2(Who~?)【ニュートレジャーの道案内】

それではLesson5セクション3の学習を進めていきましょう。
この単元は疑問文の作り方がかなり種類が多く大変な単元になっています。
疑問文の作り方、それから答え方、どんな場合にどんな答え方をするのかという所に注目して見ていきましょう。

最初の文、これが実は一番難しいです。
「誰が何々しますか?」という形です。
ここの”Who”というのは、「誰」ではなくて「誰が」というふうに”Who”が主語になっています。
「誰が何々しますか?」と言った時は、”Who does he”とか”Who do you”という形ではなくて、”Who”自体が主語になっています。
そうすると、今までのように”Where do you live”みたいな語順が作れません。
どうなるかというと、この”Who”のあとに”do” とか”does”がなくて、もうそのまま”plays”というふうに動詞がきています。
こちらは疑問詞が主語の時になります。
”Who”とか”What”あるいは”Which”が主語の時に「誰が何々しますか?」あるいは
「何が何々しますか?」「何人が何々しますか?」となります。
疑問詞が主語の時は、その直後に動詞を置く事によって疑問文が作れます。
これは普段あまり見ない形です。
どうしても”Does he”とか”Do you”みたいにワンクッション置いていたものが今度は”Who”のあとにいきなり動詞がきてしまうので、中々慣れるのに時間が掛かるかと思います。
なので、これは”Who plays baseball well?”「誰が野球上手なんですか?」です。
音読するとともに、何回もこれを書いて目と耳に馴染ませて下さい。
ここの”Who”というのが主語になる時は、基本的に三人称単数扱いになります。
なので、”Who”主語になっている時、「誰が」という時は、
基本的には三人称単数を表わす”s”を付けるというのがポイントになります。
ここも”Who play”ではなく”Who plays”にしなければいけないという事を意識して下さい。

そして、答え方も問題です。
「誰ですか?」と言われたので、なんとなくやっぱり”It is Ken.”とか答えたくなってしまいますが、答え方は揃えないといけません。
疑問文が一般動詞で聞かれていますから、そうすると答えの文も一般動詞で答える必要があります。
この場合はたまたま”Ken”という人が野球をする人、主語になっています。
英語というのは必ず主語と動詞から文を始めます。
なので、「誰がしますか?」と言われたら、「ケンがします。」という形で、主語+動詞という語順で揃えます。
この際に、”plays”と聞かれたので”plays”と答えたくなってしまいますが、
元々”plays”だったものが同じ単語が重複する事を避ける為に、この”play”の代わりに動詞、
動詞の代わりとして”do”をもってきます。
主語は”Ken”、三人称単数ですから”do”ではなくて”does”にします。
ここは疑問文と揃っています。
もちろん「私です。」という時は”I do.”だったり「あなたです。」という時は”You do.”という形にしますが、三人称単数の時に”Ken does.”と答えます。
これが一つポイントになります。

下へいきます。
今度は一般動詞ではなくてbe動詞で聞かれています。
そうすると先ほどと同様に”Who is”「誰が何々ですか?」という形になっていて、
ここもちょっと長いですが、”Who is the captain”「誰がキャプテンですか?」
そのあとに”of the baseball team?”「その野球チームの」という事が書かれています。
この”of”、これは前置詞と呼ばれている品詞です。
そして”baseball team”「野球チーム」、これは名詞です。
こういった前置詞+名詞という塊は日本語とは逆に右から左を修飾します。
日本語では「野球チームのキャプテン」という語順ですが、英語では”captain”何のかっていうと
「野球チームの」という順番になっています。
この前置詞+名詞を一つの塊として捉えて、一つの塊というのが右から左を修飾していく
この感覚はなるべく中学校1年生の時に身に付けましょう。
後々中学校2年生3年生になってくると関係代名詞というものや不定詞というものが登場してきます。
その際に2語以上のこういう長い塊が、右から左を修飾していくという感覚、これが非常に大事になってきます。
なので、その導入としてこの前置詞+名詞が右から左を修飾しているんだ、という事を押さえておきましょう。
戻りまして答え方に関してですが、こちらも”Who is”「誰ですか」と聞かれて、”It is Ken.”と答えるのではありません。
「誰がキャプテンですか?」というここの”Who”というのが主語になっていますから、
そうすると主語+動詞で聞かれているので、答えの方の分も主語+be動詞という形で語順を揃えて答えの文を完成させていきます。
このように”Who”の使い方、「誰を」とか「誰の」ではなくて「誰が」という時は「Who+動詞」で始める、答えの文も主語+動詞、あるいは「主語+”do”」とか「主語+”does”」という形で進めていきます。これが大事になってきます。

それでは次に”Which”という単語の使い方を説明していきます。
これは”Whose”という単語と同様に二つ使い方があります。
どちら」という意味の代名詞とそれから「どちらの」という意味の形容詞、二つの使い方がありますので区別して見ていきましょう。
一番上は”Which”単体で使っています。
”Which”のあとに何も付かない形です。
そうすると”Which is your cup”「どちらがあなたのカップですか?」となります。
一旦ここで,”(カンマ)を挟んでいます。
「どちら」といったら勿論AかBのどちらかというふうに二つのものを並べる必要がありますが、
二つのものを並べる前に一旦”,”で切ります。
そうすると”Which is your cup”で一旦切って”this one or that one?”「これですか?それともあれですか?」というふうに問い掛けています。
この場合、「どちらですか?」と聞いた時に、最初にあげる単語の方は語尾を少し上げ目で読みます。
「ディスワン↑」と上げて読んで、後半の方は「オアザットワン↓」と下げて読みます。
読み方に注意する必要があります。
なので、”Which is your cup”一旦切って置いて、”this one or that one?”と呼んでいきます。
「あなたのカップはどちらですか?」という問いになっていて、答え方に関しても「どちらですか?」と聞かれたので「こっちですよ」とか「あっちですよ」と言う必要があります。
この場合ですと”That one”、「そのもの」が”mine”「私のものです」となっています。
今回はたまたま疑問文の方にすでにこの”one”という単語が使われていますが、この”one”というのは「もの」とか「事」という意味で、一度出てきた名詞の代わりに「もの」という時に使うものです。
この場合は、「このものですか?それともあのものですか?」と言っていますが、もちろんこれは”cup”の代わりになっている訳です。
そうするとここの”That one”、この”one”というのももちろん”cup”の代わりになります。
そうすると「あのカップが私のものです。」という形になっていて、ここでも一度出てきた単語はなるべく繰り返さないという英語の性質が出ています。
そうすると、一回ここで”cup”が出てきたので答えの文では”one”に置き代えます。
ここでは”cup”を使わないようにして、必ず一回出てきた名詞は”one”というもので置き代えるようにしましょう。

そして次の文です。
今度は”Which color do you like?”です。
「あなたはどの色が好きですか?」あるいは「どちらの色が好きですか?」という意味になっていますが、今度は”Which”のあとに”color”という名詞が使われています。
このように、「どちらの何々」というふうに”Which”を形容詞として使う場合、次に名詞を置きまして、これで「どちらの何々」という言い方が出てきます。
そうすると、「どちらの色」あるいは「どの色」と言っていて、
そのあと”do you like?”「あなたは好きですか?」と言っています。
先ほどと違うのはbe動詞ではなくて一般動詞で聞かれています。
そうすると、「どちらが好きですか?」と言われているので、「私は青が好きですよ。」「好きです」という動詞を使い、そのあとに「どちら」という答えの核になる単語を入れてきています。
このようにセクション3に関しては疑問文とその答え方というのが非常に大事になってきます。
また、この疑問文を学習すると同時に”one”「もの」の代わりに使う単語だったり色々な事項が絡み合っていますから、このセクションに関しては疑問文の作り方を学んだ上でしっかり読んで書いて手に馴染ませてすらすらと書けるように練習していきましょう。
セクション3に関しては以上になります。