STAGE3 Lesson6-3関係代名詞(非制限用法)【ニュートレジャーの道案内】

非制限用法の使い方

それでは Lesson6 セクション3を進めていきましょう。これまでの関係代名詞の使い方に加え、今回は「非制限用法」という別の用法が登場します。大きく訳が変わるわけではありませんが、いくつか注意点がありますので、順を追って確認していきましょう。

関係代名詞の復習

まず、関係代名詞の今までの使い方を復習します。例えば、「There were two children who were asleep.」のように、関係代名詞の塊が直前の名詞を修飾していました。この文を訳すと「寝ている子どもが2人いました」となります。

非制限用法の特徴

非制限用法は、上の文と下の文を見比べると、「,」(カンマ)があるかないかで違いがあります。カンマがあるときは、一旦訳を止め、接続詞を補って訳し直します。例えば、「2人の子どもがいました、そしてその2人の子どもたちは眠っていました」と訳します。

非制限用法の違い

非制限用法の文は、全体の人数が明確になる点が異なります。例えば、上の文では「寝ている子どもが2人いました」という事実だけが分かりますが、下の文では「2人の子どもがいて、その2人ともが眠っていた」となります。基本的には左から右に訳していくことがポイントです。

固有名詞と非制限用法

非制限用法では、固有名詞に関係代名詞を付けることができます。例えば、「The boy is Robert,」という文では、固有名詞「Robert」にカンマを付けて関係代名詞を追加しています。この場合の訳は「その少年はロバートです、そして彼はいつも困っています」となります。

非制限用法の例

また、「Doly」という名前の文もあります。「Doly, whom I trust completely, keeps my secrets.」では、文の途中に非制限用法を置いています。訳としては「私はその人を完全に信頼しているDolyさんが、いつも私の秘密を守ってくれるんです」となります。

まとめ

非制限用法は、関係代名詞がカンマで区切られ、文の補足説明として機能します。基本的には左から右に訳していくことがポイントです。固有名詞に対する非制限用法も理解し、しっかりと復習を行ってください。

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Lesson 6 セクション3:非制限用法

まとめ

ポイント 説明
非制限用法とは?
  • 関係代名詞の直前にカンマ(,)を置き、先行詞に対して「おまけの情報」「補足説明」を付け足す用法。
  • 先行詞を限定せず、「どんな人(物)か」を追加で説明するイメージ。
  • 訳すときは、ひと区切り置いてから続けるのがポイント。
制限用法との違い
  • 制限用法:先行詞を「どれか」にしぼる(限定する)役割。
  • 非制限用法:先行詞はすでに特定済みで、「その人(物)はね、実は~で…」と情報を付け足す。
  • 例:There were two children who were asleep.
    →「寝ている子どもが2人いました。」(寝ていた子どもが2人“いた”だけ)
    There were two children, who were asleep.
    →「2人の子どもがいました、そしてその2人は眠っていました。」(2人とも眠っていたことが分かる)
カンマの役割
  • 文の途中で一度区切るサインとして働く。
  • カンマの後ろの関係代名詞節は、「別文っぽく」訳すとわかりやすい。
  • 日本語訳では「そして~」「しかも~」など接続詞を補うと自然になる。
訳し方のポイント
  • 基本は左から右へ素直に読み進める。
  • カンマで一旦止めて、後ろを「そして彼は~である」「そしてそれは~だ」のように言い換える。
  • 例:There were two children, who were asleep.
    →「2人の子どもがいました、そしてその2人は眠っていました。」
固有名詞と非制限用法
  • 固有名詞(Robert, Doly など)はもともと「どの人か」が特定されている。
  • そのため、固有名詞+カンマ+関係代名詞節 で、「その人についての追加情報」を自然に足せる。
  • 例:The boy is Robert, who is always in trouble.
    →「その少年はロバートです、そして彼はいつも困ったことになっています。」
文中に挟み込む非制限用法
  • 非制限用法は、文の途中に挟み込んで使うこともできる。
  • 例:Doly, whom I trust completely, keeps my secrets.
    →「私はその人を完全に信頼しているドリーさんが、いつも私の秘密を守ってくれます。」
  • 英語ではカンマで挟んで「おまけ情報」を入れ込むイメージ。

クイズ(10問)

問題 選択肢(A~D) 正解
1. 非制限用法の説明として最も適切なのはどれ? A. 先行詞を「どれか一つ」にしぼる用法
B. 先行詞に対して補足情報を付け足す用法
C. 動詞の時制を変える用法
D. 名詞を複数形にする用法

2. 非制限用法で重要な記号はどれ? A. ?(クエスチョンマーク)
B. !(エクスクラメーション)
C. ,(カンマ)
D. ;(セミコロン)

3. 「There were two children, who were asleep.」について正しい説明はどれ? A. 寝ている子どもが2人いた“かもしれない”ことを示す。
B. 2人の子どもがいて、その2人とも眠っていたことを示す。
C. 子どもはたくさんいたが、そのうち2人だけが寝ていたことを示す。
D. 子どもが眠っていたかどうかは分からない。

4. 「There were two children who were asleep.」の訳として最も適切なのはどれ? A. 寝ている子どもが2人いました。
B. 2人の子どもがいました、そしてその2人は眠っていました。
C. 子どもは2人いましたが、寝ていませんでした。
D. 子どもが眠っていた理由は分かりません。

5. 非制限用法を訳すときのポイントとして最も適切なのはどれ? A. 関係代名詞をすべて「~が」と訳す。
B. カンマの前後を入れ替えて訳す。
C. 関係代名詞節を必ず文頭に訳す。
D. 「そして~」などの接続詞を補って訳す。

6. 「The boy is Robert, who is always in trouble.」の下線部 who is always in trouble の役割として正しいものは? A. 「どのロバートか」を限定している。
B. ロバートという人物についての補足説明をしている。
C. 主語を言い換えているだけで意味はない。
D. 時制を過去に変えている。

7. 「Doly, whom I trust completely, keeps my secrets.」の訳として最も適切なのはどれ? A. 私はドリーを全く信頼していませんが、彼女は私の秘密を守ります。
B. 私が全く信頼していないドリーは、私の秘密を守ります。
C. 私はその人を完全に信頼しているドリーさんが、いつも私の秘密を守ってくれます。
D. ドリーは私の秘密を守りますが、私は彼女を信頼していません。

8. 固有名詞と非制限用法の関係について正しい説明はどれ? A. 固有名詞には非制限用法は決して使えない。
B. 固有名詞はすでに特定されているので、その後ろに非制限用法で補足説明を足しやすい。
C. 固有名詞の後ろには必ず制限用法を使う。
D. 固有名詞と関係代名詞は同じ文には現れない。

9. 非制限用法を含む英文を読むときの基本的な方針として正しいものはどれ? A. 文末から逆に訳していく。
B. 関係代名詞節だけ先に訳してから前に戻る。
C. 基本的には左から右へ、カンマで一旦区切って読み進める。
D. すべて日本語に直してから英語に戻す。

10. 次のうち、非制限用法を使っている文はどれ? A. The boy who is running is my brother.
B. The girl who lives next door is kind.
C. Robert, who lives next door, is kind.
D. The man who is tall is my uncle.