例文を暗記して英作文を書くベースをつくろう

例文暗記を英作文で使える力に変える方法

英作文の例文暗記を学ぶイメージ

英作文で時間がかかる原因は、英文を1から考えようとすることにあります。単語を思い出し、文法を確認し、語順を組み立て、さらにスペルまで気にしていると、短い文でも時間を使ってしまいます。

高校受験の英作文では、読解・文法問題・リスニングとの時間配分もあります。そのため、英作文だけに長く時間をかけることはできません。短い時間で条件に合う英文を書くには、使える例文をあらかじめ持っておくことが役立ちます。

ただし、例文をそのまま覚えるだけでは、出題テーマが少し変わったときに使いにくくなります。大切なのは、例文の骨組みを覚え、自分の内容に入れ替えて使える状態にすることです。このページでは、例文をどう覚え、どう言い換え、英作文でどう使うかを確認します。

高校受験の英作文での時間配分やよく出る表現まで含めた進め方は、英作文のコツ(全体像はこちら)で整理しています。

このページで確認すること

  • 例文暗記が英作文に役立つ理由
  • そのまま覚えるだけで終わらせない工夫
  • 音読・シャドーイング・和訳確認の使い方
  • 覚えた例文を自分の英作文に変える練習
  • 高校受験で減点を避けるための書き方

先に押さえたいポイント

  • 例文は「丸暗記」ではなく「入れ替えて使う」ために覚える
  • 英作文でよく使うテーマごとに、短い英文を持っておく
  • 英文だけでなく、和訳を見て英語に戻せるようにする
  • 主語・時制・場所・目的語を変えて練習する
  • 難しい表現より、ミスの少ない英文を優先する

例文を暗記するメリットは?

例文を暗記すると、単語と文法を文の中でまとめて覚えることができます。単語帳で単語だけを覚える方法も必要ですが、それだけでは、その単語を文の中でどう使うかまでは見えにくいことがあります。文章として覚え、その英文を少し変えて使うことで、単語だけでなく文構造も身につきやすくなります。

例文暗記の大きな利点は、正しい語順をそのまま頭に入れられることです。英作文が苦手な人の多くは、単語の意味は分かっていても、語順でつまずきます。日本語では自然に言えても、英語にしようとすると、主語のあとに何を置くのか、動詞の形はどうするのか、前置詞は必要なのかでつまずきやすくなります。

例文をまとまりで覚えておけば、英語の語順そのものが頭に残ります。そのため、英作文を書くときに1文をゼロから組み立てる負担が軽くなります。覚えた例文を少し変えるだけで書ける文が増えれば、英作文にかかる時間も短くなります。

また、入試や定期テストで出る英作文は、完全に自由な文章を書かせるというより、よく出るテーマや表現の範囲に収まることが多くあります。好きな教科、休日の過ごし方、将来の夢、部活動、家族、学校生活、行ってみたい場所など、頻出テーマには共通の言い回しがあります。そうしたテーマごとに使える例文を持っておくと、本番で書き出しやすくなります。

例文を覚えるときに意識したいこと

例文を覚えるときは、例文そのものをそのまま覚えるだけでなく、覚えやすく、使いやすい文に変えて覚えましょう。特に、自分の身近なもの・人・生活に置き換えたり、主人公を「I」にしたりすると、英作文で使いやすくなります。

たとえば、教科書に He plays soccer after school. という文があった場合、そのまま覚えるだけで終わらせるのではなく、I play soccer after school.I play tennis after school. のように変えてみます。My mother gets up early. という例文なら、I get up early.My father gets up early. のように入れ替えて覚えることができます。

このように、例文の骨組みを保ったまま、自分が使いやすい内容に変えることが大切です。英作文では、覚えた文をそのまま書く場面よりも、テーマに合わせて一部を変えて書く場面の方が多くなります。

例文を使える文にする練習例

  • I like soccer. → I like English. / I like music.
  • I went to the park yesterday. → I went to the library yesterday.
  • I want to be a teacher. → I want to be a doctor.
  • My favorite season is summer. → My favorite season is winter.
  • I usually study after dinner. → I usually read books after dinner.

たとえば、「おなかがすいた」という例文を覚えたら、逆の「おなかがいっぱいだ」という例文も覚えておくと、どちらの場合でも対応できます。天気なら「晴れ」「くもり」「雨」の場合など、関連する例文を同時に覚えておくと、いろいろなテーマで使いやすくなります。

さらに、「好き」「嫌い」「得意」「苦手」のように、同じテーマの中で言い換えがしやすい表現をまとめておくと便利です。たとえば、I like math. を覚えたら、I don’t like math.Math is difficult for me.My favorite subject is math. などもあわせて確認しておくと、1つのテーマに対して複数の書き方ができます。

テーマ別に例文を持っておく

英作文が苦手な場合は、まず「書ける内容を増やす」よりも、「確実に書ける英文を増やす」ことを意識すると進めやすくなります。自己紹介、家族、学校、部活、趣味、将来の夢、好きな季節、休日の過ごし方など、よく出るテーマごとに2〜3文ずつ使える例文を持っておくと、本番で対応しやすくなります。

テーマ別に持っておきたい例文の例

  • 学校生活:I enjoy studying English at school.
  • 部活動:I practice tennis after school.
  • 休日:I usually read books on Sundays.
  • 将来の夢:I want to be a teacher in the future.
  • 好きなもの:My favorite subject is English.
  • 家族:I often talk with my family after dinner.
  • 行ってみたい場所:I want to visit Kyoto someday.

テーマ別の例文は、長い文である必要はありません。入試英作文では、条件に合う英文を正しく書くことが重要です。まずは短くて使いやすい文を持ち、そこに理由や具体例を1文足せるように練習していきましょう。

例文を覚える方法

例文を覚えるときは、ただ書いて覚えるだけでなく、音や意味も一緒に使いましょう。音読をすると、目で見るだけよりも記憶に残りやすくなります。教科書や参考書の音声がある場合は、シャドーイングも行いましょう。リスニング力を高めながら、正しい発音やリズムも身につけることができます。

例文は、英文だけでなく和訳も確認してください。和訳を覚えておくことで、日本語を見て英文を作る練習にもつながります。英作文で必要なのは、英文を見て意味が分かる力だけではありません。日本語の内容を、正しい英語に変える力も必要です。

暗記の流れとしては、最初に英文と意味を確認し、そのあとに音読を数回行い、見ないで言えるかを試し、最後に少しだけ書いて確かめる、という進め方が使いやすいです。最初から何十回も書くより、音・意味・語順をあわせて覚えた方が、英作文に使いやすい知識になりやすいです。

例文暗記の進め方

  1. 英文と和訳を確認する
  2. 英文を声に出して読む
  3. 和訳を見て英文を言う
  4. 主語・場所・時制などを少し変える
  5. 最後に短い英作文の中で使う

また、1日で大量に詰め込むより、短い例文を毎日少しずつ繰り返した方が効果的です。5文から10文程度でもよいので、毎日見直す習慣を作ると、英文の形が頭の中に残りやすくなります。暗記したつもりでも、翌日には言えなくなることがあります。覚えた直後だけでなく、1日後、数日後、1週間後にも見返しましょう。

さらに、覚えた例文をそのままにせず、主語・時制・場所・目的語だけ変える練習も入れると、暗記が実用的な知識に変わります。I went to the park yesterday. を覚えたら、I went to the library yesterday.We went to the park last Sunday. のように少し変えるだけでも、英作文で使える幅が広がります。

例文暗記が続かないときの確認ポイント
  • 覚える文数を増やしすぎていないか
  • 英文だけでなく、和訳から言えるか確認しているか
  • 音読せず、目で見るだけになっていないか
  • 自分の内容に置き換える練習をしているか
  • 数日後にもう一度確認する時間を取っているか

英作文を書く

英作文を書くときは、難しい文法や単語を使う必要はありません。自分の知っている単語や文法で、条件に合った英文を確実に書くことが大切です。高得点を目指すには、提示された条件を満たすだけでなく、なるべく減点されにくい英文を書く必要があります。

そのため、自分用に変えた例文を覚えておくことが役立ちます。覚えた例文を少し応用するだけで、英文を完成させやすくなるからです。

たとえば、「あなたの休日について書きなさい」という問題が出たとします。このとき、ゼロから考えるのではなく、I play tennis on Sundays.I usually stay home with my family.I often go shopping with my mother. のような例文を持っていれば、その中から使えるものを選んで少し直すだけで書けます。

逆に、難しい言い回しを無理に使おうとすると、スペルミスや文法ミスが増えやすくなります。英作文では、「すごい文」を書くことよりも、間違いの少ない文を確実に書くことの方が大切です。自分が確実に使える英文をいくつ持っているかが、得点の安定につながります。

また、英作文では条件に合っているかの確認も必要です。過去形で書くべきなのに現在形で書いていないか、主語に合わせて動詞の形を変えられているか、必要な語数を満たしているか、といった点は最後に必ず確認したいところです。例文を暗記していると、基本の形が頭にあるため、こうした見直しもしやすくなります。

英作文を書く前に見ること

  • 何について書く問題か
  • 過去形・現在形・未来表現のどれを使うか
  • 自分が覚えている例文を使えるか
  • 主語と動詞が合っているか
  • 語数や条件を満たしているか

英作文を書く練習のイメージ

覚えた例文を英作文に使う練習

例文を覚えたら、短い英作文の中で実際に使ってみましょう。1文だけを暗記して終わるのではなく、2文から3文をつなげる練習をすると、入試の自由英作文にもつながりやすくなります。

例文を使った短い英作文

テーマ:休日

I usually read books on Sundays.
Reading books is interesting for me.
I want to read many books this year.

最初の文で休日の行動を書き、次の文で理由や気持ちを足しています。覚えた例文をもとに、少しずつ自分の内容を加える練習ができます。

このように、例文暗記は遠回りに見えることがありますが、実際には英作文を速く、安定して書くための土台になります。単語と文法をばらばらに覚えるのではなく、英文のまとまりとして覚え、それを自分用に言い換えられるようにしていくことで、書く力は少しずつ強くなっていきます。

英作文で毎回考える時間が長くなってしまう場合ほど、その場で考える量を減らせるように、使える例文を増やしていくことが大切です。覚えた例文を自分の内容に変え、実際に書く練習まで行うことで、暗記した英文が入試で使える知識に変わります。

よくある質問

例文はそのまま覚えるだけでも効果がありますか?

効果はあります。ただし、英作文で使うには、主語・場所・時制・目的語を変える練習も必要です。そのまま言える文を、自分の内容に置き換えられるようにしましょう。

何文くらい覚えればよいですか?

最初はテーマごとに2〜3文で十分です。学校生活、部活、休日、将来の夢、好きなものなど、よく出るテーマから始めると使いやすくなります。

長い英文を覚える必要はありますか?

最初は短い英文で十分です。入試英作文では、条件に合う文を正しく書くことが大切です。短い文を正確に書けるようにしてから、理由や具体例を足していきましょう。

音読だけで英作文に使えるようになりますか?

音読は大切ですが、それだけでは書く力に直結しにくいことがあります。音読したあとに、和訳を見て英語に戻す練習や、主語・場所・時制を変えて書く練習を入れると英作文で使いやすくなります。

難しい表現を使った方が高得点になりますか?

必ずしもそうではありません。高校受験の英作文では、条件に合った英文をミスなく書くことが重要です。自分が確実に使える表現を選ぶ方が、得点が安定しやすくなります。

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