リスニングは聞き取れるのに英語で答えられない原因|英問英答の答え方

リスニングは聞き取れるのに英語で答えられない原因|英問英答の答え方

リスニングの会話を聞けば、何を話していたのかは分かる。それなのに、テストで英語の質問に英語で答える問題になると、英文にできない。

「内容は合っているはずなのに点につながらない」「何を答えるかは分かるのに英語で返せない」という場合、聞き取りそのものとは別の部分に目を向ける必要があります。

大切なのは、リスニングを「聞こえたかどうか」だけでまとめないことです。聞いた内容を理解できているか、その内容を質問文に合う英文へ変えられるかまで考えます。

この記事で扱う悩み

  • 音声の内容はだいたい分かる
  • 日本語なら何を話していたか説明できる
  • 英語で質問されると、英文にできない
  • 何を答えるか分かっていても、主語や動詞の形を決められない

音が拾えない場合ではなく、聞き取った内容を英語の答えへ変える部分が難しい場合を中心にします。

聞き取れたことと英語で答えられることは分けて考えます

リスニング問題を間違えたからといって、必ずしも音声が聞き取れていないとは限りません。

会話の内容を日本語で説明できるのに、英語で答える設問になると英文が出てこない。あるいは、答える内容は分かっていても、主語・動詞・時制が質問文と合わない。このような場合は、聞き取りではなく、聞いた内容を質問に合う英文へ変える部分に目を向けます。

内容を理解できていても、質問に合わない主語や時制で書けば、正解にならないことがあります。「聞こえたから大丈夫」で終わらせず、その後に質問に合う一文を作れるかまで確かめます。

反対に、単語そのものが聞き取れない、英文を聞いても誰が何をしたのか分からないという場合は、今回の記事で扱う課題とは異なります。

音が拾えない、または聞いた英文の意味が取れない場合は、リスニングの聞き取り方を扱った解説を先に読んでください。

たとえば、次のような場合です。

会話を聞いて、「彼が昨日図書館へ行った」という内容は分かった。

Q. Where did he go yesterday?

A. He went to the library.

答える内容は分かっていても、この一文を自分で出せないのであれば、音声を何度も聞くだけではなく、質問文を使って英文にする練習が必要です。

日本語では分かるのに英文が出てこない原因を探す

「リスニングができる」「リスニングができない」と一つにまとめると、どこを練習すればよいのか分かりにくくなります。

どの段階から難しくなっているのかを、次の四つの観点から確かめます。

  1. 聞き取り:どの単語・英文が流れたかを認識できる
  2. 内容理解:誰が、何をしたのかを理解できる
  3. 質問理解:何について答えるよう求められているか分かる
  4. 英語での回答:質問に合う主語・動詞・時制で英文にできる

音声の内容を日本語で説明できるなら、内容理解まではできている可能性があります。次に英語の質問を読み、何を聞かれているかを日本語で言えるか試します。

そこまでできているのに英文だけ出てこないのであれば、質問に合わせて英語にする部分を練習します。

どこから難しくなっているかを確かめるポイント

  • 音声の内容を日本語で説明できるか
  • 英語の質問が何を尋ねているか言えるか
  • 質問文の主語を特定できるか
  • 質問文の動詞と時制が分かるか
  • 主語をそのまま使うのか、代名詞へ置き換えるのか判断できるか
  • 内容に合う短い英文まで書けるか

ここまで確認すると、「聞こえていない」のか、「意味が分からない」のか、「質問は分かるが英文にできない」のかが見えやすくなります。

Re-Writeでは、「分かった気がする」だけで終わらせず、実際の問題で答えられるか、自分で英文にできるかまで確かめます。

英問英答では質問文の主語と動詞を使う

英語で答えられないときに、一文すべてを最初から自分で組み立てようとすると難しくなります。

そこで、まず質問文の主語と動詞を押さえます。あわせて、過去・現在などの時制も押さえます。

疑問文と答えの文は、まったく別の英文ではありません。質問文の中には、返答に使える材料が残っています。

例

Q. Where was Mary's purse found?

A. It was found in the restroom.

質問文では、主語が Mary's purse、動詞部分が was found です。

答えるときは、すでに話題になっている Mary's purse を it に置き換え、質問文と同じ過去の形で was found を使います。

英問英答では正解文だけを覚えるのではなく、「主語は何か」「動詞は何か」「どの時制か」を質問文から拾って英文にします。

主語・時制・代名詞のずれを比べる

内容そのものは分かっていても、英文にすると形が合わなくなることがあります。

  • 質問文が過去形なのに、回答を現在形で書く
  • 人について聞かれているのに、主語が別のものになる
  • 一度出てきた人や物を、長い名詞のまま使おうとして文にしにくくなる
  • 疑問詞に対応する語だけを書き、一文にできない

こうした場合は、質問文と回答を並べ、どこが合っていないのかを比べます。

疑問文の形からどのように答えるかを文法面から知りたい場合は、受動態の疑問文と答え方の解説も参考になります。扱う文法事項は受動態ですが、質問文の主語と動詞を使って回答の形を組み立てる点は共通しています。

疑問詞だけで答えを決めない

Where なら場所、When なら時間を答える、と判断することは必要です。ただし、それだけでは一文にはなりません。

疑問詞の後ろにある主語・動詞も使い、「誰について」「どの時制で」「どの動詞を使って」答えるのかを考えます。

問題Bの英問英答で英文にしにくい場合も、疑問詞だけで判断せず、質問文全体を手がかりに回答の形を決めます。

内容は分かるのに英文にできないときは短く答える

何を答えるか分かっているのに英文が出ない場合は、最初から長い文を書こうとしない方が取り組みやすくなります。

質問に必要な情報を拾い、主語と動詞をそろえて短い一文にします。

一問に答えるときは、次のように進めます。

  1. 何について聞かれているかつかむ
  2. 質問文の主語を特定する
  3. 動詞と時制を押さえる
  4. 音声から必要な情報を拾う
  5. 質問文に合う短い一文にする

模範解答を読んで「意味は分かった」で終わらせないことも大切です。正解文を読めても、質問だけを出されたときに同じ形を書けないことがあります。

その場合は質問文へ戻り、どの主語・動詞・時制を使ったのかをたどります。

英作文と同じように、日本語をそのまま難しい英文へ直そうとせず、自分が使える語彙と文法で短くすることも大切です。ただし、リスニングの英問英答では、聞いた内容と質問文を材料にして答えることが基本になります。

正解を見たあと、自分でも作れるかを確かめる

模範解答を読んで意味が分かったら、いったん正解を隠します。質問だけを見て、同じ内容を短い英文で書けるか試してみてください。

そこで書けなければ、「正解の意味は分かるが、自分ではまだ英文にできない」という部分が見えてきます。

音読のあとに英問英答まで練習する

聞いた内容を英語で答えられるようにするには、音声を聞いたり英文を音読したりするだけでは足りない場合があります。

音読で聞こえた英語と文字、意味を結びつけたあと、英問英答まで行います。質問だけからもう一度答えるところまで取り組みます。

音読から英問英答へつなげるときの流れ

音声を聞いて内容をつかみ、英文やスクリプトを読んで音読します。そのあと英語の質問を読み、主語・動詞・時制を手がかりに短く答えます。最後に正解を隠し、質問だけから口頭でもう一度答えます。

特に問題Bの英問英答で英文にしにくい場合は、問題を解いて正解を見るだけでなく、振り返りと英問英答の練習をセットにすることが大切です。

答えを覚えるのではなく、質問文からもう一度英文にする

同じ問題を復習するときは、模範解答そのものを覚えるだけにしません。正解を隠し、質問文を手がかりにどの語を使い、どの形に変えるのかをもう一度考えます。

自分だけでは原因が分かりにくい場合

内容は分かっているつもりでも、実際には質問の意味を十分につかめていない場合もあれば、質問は理解できても主語・動詞・時制を使って英文にできない場合もあります。

問題と自分の回答を比べ、「聞き取り」「内容理解」「質問理解」「英語での回答」のどこで難しくなっているかを確かめると、練習する部分を絞りやすくなります。

聞き取った後の英問英答まで取り組みたい方へ

リスニングの内容は分かるのに、質問に合う一文が作れない場合、音声を聞く量だけを増やすのではなく、質問文と回答の英文を一緒に使う必要があります。

Re-Writeのリスニングでは、聞き取りだけでなく、英問英答についても、問いの内容に合わせて短い応答文にし、主語・動詞・時制を確かめます。

音読のあとに英問英答を行い、質問文に合わせて答える練習へつなげます。

リスニング講座の英問英答練習を詳しく知る

音そのものが拾えない場合と、聞いた内容から質問に合う一文を作れない場合では、練習する部分が異なります。「内容を説明できるか」「質問の意味が分かるか」「質問に合う一文を作れるか」を順に確かめてください。