stage1_Lesson10-4 助動詞(may/mustの色々な用法)【ニュートレジャーの道案内】
それでは Lesson10 セクション4 の学習を進めていきましょう。
このセクションも、セクション3と同様に 助動詞 を中心に扱います。
今回扱う助動詞は種類が多く、それに伴って 訳し方のバリエーション も増えていきます。
助動詞を正しく使いこなすために最も重要なことは、
まず「日本語の意味(訳し方)」を正確に覚えることです。
助動詞の意味をあいまいにしたまま進んでしまうと、文全体の理解が崩れてしまいます。
「なんとなく」で覚えず、テキストに書かれた意味をそのまま丁寧に覚えることを意識しましょう。
それでは具体的な使い方を見ていきます。

それではまず一つ目です。
こちら”may”と読みます。
大文字で書いて”May”「5月」というあの”May”と同じスペルになっています。
こちらの”may”に関しては、基本的には許可を表します。
これは「何々して良い」です。
「何々して良い」と聞くと、前回の”can”にも「何々して良い」という意味がありました。
違いとしては、こちらの”may”の方がより丁寧な言い方になっています。
例えば家族の中で「何々していいですか?」お母さんに対して「これ食べていい?」とかって聞く時は”Can I”と言いますし、他人であったりとか初対面の人だったり公の場では”may”を使う事が多いです。
“You may come in.”という事で、こちらが助動詞なので助動詞のあとは動詞の原形”come”です。
“in”は「中に」ですから、「入ってきていいですよ」と許可を与えているという文になってきます。
こちら助動詞ですから、”can”とか”will”と同じように、疑問文であれば助動詞を前に出します。
否定文であれば”not”を付けるという形になっています。
こちらの疑問文を見ると、”May I”となっています。
という事は、「私は何々していいですか?」と聞いていまして、次はちょっと注意すべき表現です。
“hove your name”もちろん「名前をもっていいですか?」というのは意味が分かりませんから、
これは名前を知らない相手に対して「私があなたの名前を知っているという状態になってもいいですか?」回りくどく言いましたが、要するに「お名前頂戴出来ますか?」と聞いている文となります。
これで”May I have your name?”ここだけで終わってもいいですが、お願いをしている文になりますから、こちらに“please”を付ける事もあります。
さらに丁寧にしている訳です。
そうすると、「お名前頂戴しても宜しいでしょうか?」と聞かれて、”Yes”「いいですよ」と言って
“I’m Yamada Yumi.”「山田ゆみです。」といった形で答えています。
このように”may”というのは基本的には許可を表す事が多いですが、次の場合だとおかしいです。
“It may snow tomorrow morning.”
「明日の朝雪が降っても良い。」、許可するのはおかしいです。
更に、”snow”「雪が降る」という動詞になっていますから、しつこいですがここの”It”というのは
天気を表す”It”なので訳さずに、そのまま「明日の朝、雪が降る」
こちらの”may”は可能性を表わします。
つまり、「明日の朝雪が降る可能性がある。」です。
断言は出来ないけれど、降るという可能性もあるよね、という状態なので、
これは「何々かも知れない」と訳す事があります。
この、「して良い」なのか、「かも知れない」なのかというのは、基本的に文を読んだ時に多分こういう意味だろうなというのは推測出来ると思います。
こちらの方を見た時に、「雪が降って良い」というのはおかしいなというのは訳してみれば分かりますので、一旦訳した上で判断しましょう。
こちらの許可の方で使う事が中学生の間は多いですから、基本的にはこの「して良い」という意味を覚えておいて、「して良い」が当てはまらなかったら「かも知れない」で訳してみる
そのようなつもりでいいかと思います。

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後半です。
先ほどは”may”、許可を表わす助動詞を学習しました。
後半では”must”ますと義務を表わす助動詞を学習していきます。
こちら「マスト」と読みます。
この”must”というのが、今も言いましたが、義務を表しています。
義務というのは、要するに「しなければならない」です。

そうするとこちらを見ると、「私は買わなきゃな」「買わなければいけないと」言っていて
“ring”は「鳴る」という意味もありますが、この場合は「指輪」です。
そうすると、「私はリサの為に指輪を買わなきゃな。」
「何々しないとな」という心情をこの”must”というのが表しています。
二つ目の文、こちらも同様です。
“You must take off your hat in this restaurant.”
“take off”の”off”は「何かから離れる」というような様子を表します。
なので、そうするとあなたは”your hat”「あなたの帽子を取らなきゃいけません」
「帽子脱がなきゃいけません」”in this restaurant”「このレストランでは」といった形で、
ここでも「しなければいけない」といった意味になっています。
「レストランに入ったら帽子を取る」
普通の事でありますがそれがルールとして義務になっていますよ、という事を表しています。
先ほどの”may”と同様に、”must”にももう一つ意味があります。
そのまま見ると”Rob’s story”「ロブの話」というのは、”must be true.”
“true”は「本当の」とか「真実の」です。
これを「しなければならない」で訳してしまうと、「ロブの話は本当でなければならない」というような形で、ちょっと意味が通じにくくなってしまいます。
この”must”というのが何を表わしているかというと、
話をしている人、話し手が確信している内容について述べる際に使います。
これは「なんとかに違いない」という訳があります。
ですので、そうするとこの文というのは「ロブの話は本当に違いない。」「嘘であるはずがない。」「絶対本当だ。」というふうに、この文を発している人が、ロブさんのお話というのはきっと本当だと、それを確信しているといった内容になります。
最後に形上の話です。
“must”に”not”が付きました.
短縮すると”mustn’t”と読みたくなりますが発音がしづらいので、この”must”の”t”の音を落としてしまって、「マスントゥ」と読みます。
“not”がなかったとしたら”You must be late.”「あなたは遅刻しなければならない。」となって、
ちょっと何を言っているんだ?という話になります。
ですから、ここに”not”を付けると、「してはならない」となります。
こちらが「しなければならない」という義務でした。
そうすると、その反対になっていますのでこちらは禁止です。
「してはいけない」「しない方が良い」とか「すべきでない」ではなくて、
「してはいけない」と訳します。
ですからこの最後の一文というのは、”you mustn’t be late.”
「あなたは遅れてはならない。」「遅刻してはいけない。」といった文になります。
このように助動詞というのはその文の最後に付けて、「しなければならない」なのか
「しても良い」なのか、「かも知れない」とか「違いない」とか、いずれも文末に関係する単語になっています。
ここの訳を間違えてしまうとその文全体のニュアンスとか意味内容が変わってきてしまいます。
ですから、助動詞の学習でルールとしては全て同じです。
“not”を付けるとか助動詞を前に出すというものです。
ですが、大事なのは意味、訳の方になりますから、それぞれの訳を必ずきちんと覚えて学習を進めて下さい。
セクション4に関しては以上となります。
Lesson10 セクション4:助動詞 may / must まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 助動詞とは |
|
| may の基本意味①(許可) |
|
| may の意味②(可能性) |
|
| may のポイント |
|
| must の基本意味①(義務) |
|
| must の意味②(確信) |
|
| must not(mustn’t) |
|
| 形のルール |
|
| 学習のポイント |
|
Lesson10 セクション4:確認クイズ(10問)
| No. | 問題 | 選択肢 | 正解 |
|---|---|---|---|
| 1 |
次の文の may の意味として最も適切なものはどれ? It may snow tonight. |
A. 〜してもよい B. 〜かもしれない C. 〜しなければならない D. 〜してはいけない |
|
| 2 | 許可を表す文として最も適切なものはどれ? |
A. You must not run here. B. You may come in. C. It must be true. D. It may be true. |
|
| 3 | 「お名前をうかがってもよろしいでしょうか。」に最も近い英語はどれ? |
A. Can you have your name? B. May you have my name? C. May I have your name, please? D. Must I have your name? |
|
| 4 | must の基本的な意味として誤っているものはどれ? |
A. 〜しなければならない B. 〜に違いない C. 〜してはいけない(must not) D. 〜してもよい |
|
| 5 | 「ロブの話は本当に違いない。」に最も近い英文はどれ? |
A. Rob’s story may be true. B. Rob’s story must be true. C. Rob’s story can be true. D. Rob’s story must not be true. |
|
| 6 | 「あなたはここで走ってはいけません。」に最も近い英文はどれ? |
A. You may not run here. B. You must not run here. C. You may run here. D. You must run here. |
|
| 7 |
次の日本語を表す英文として最も適切なものはどれ? 「私はリサのために指輪を買わなければならない。」 |
A. I may buy a ring for Lisa. B. I must buy a ring for Lisa. C. I must be buying a ring for Lisa. D. I may be buying a ring for Lisa. |
|
| 8 | 「〜かもしれない」と訳すべき文はどれ? |
A. You may open the window. B. You must open the window. C. It may rain this afternoon. D. It must rain this afternoon. |
|
| 9 | 「〜に違いない」という強い確信を表している文はどれ? |
A. She may be tired. B. She must be tired. C. She may not be tired. D. She must not be tired. |
|
| 10 |
次の空欄に入る最も適切な語を選びなさい。 You ______ not be late for the meeting.(会議に遅れてはいけません) |
A. may B. must C. may not D. must |
|
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