STAGE2 Lesson1-3 接続詞1 感嘆文(howの感嘆文)【ニューとレジャーの道案内】

この単元では 感嘆文 の形を学習します。
一見すると難しそうに見えるかもしれませんが、コツをつかめば シンプルな操作で作れる文 です。ポイントを押さえながら、しっかり学習していきましょう。

それでは早速1文目を見ていきます。
このように、”How beautiful”「How + 形容詞」が文の先頭に出てきています。
これは元々どういう文だったかというと、”very beautiful”という塊があったんです。
感嘆文というのは、ここの元々”very”が付いていた形容詞とか副詞の部分を、
この”very”を”How”あるいは”What”という疑問詞に変えて、塊全体を前に出す事によって文を作る単元となります。
この元の文で、”very”が付いていたこの塊の中に名詞がある場合は”What”を使いますが、
今回の文のように名詞がない場合、”beautiful”という形容詞だけで終わっている場合は、”very”という単語を”How”に変えます。
そして感嘆文というのは、「なんて何々なんだ」というふうに驚きを表す、感情を表す文になりますので、ここは”.”ではなくて”!”、エクスクラメーションマークで文を終えます。
よくある間違いとしては、”How”が前に出てきますから、ここの”The rainbow is! “というところを逆にして疑問文のように”is rainbow”と書いてしまう人がいますが、これはあくまで疑問文ではないので、主語と動詞、ここの順番は変えずに、しっかりとこの”very beautiful”、この”very”の塊全体を前に出して”!”を付けます。
その2つの手順だけで文を作っていきましょう。

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下の文も同じです。
“Look at the puppy.”
「その子犬を見て下さい。」と言った時に、
“How fast it runs! “、「なんて早く走っているんだ」と言っている訳ですが、こちらも”How fast”という塊が見えます。
そして”it runs”、主語+動詞です。
元々ここも”very fast”、「とても早く」という塊があって、この塊全体を文の先頭に出して、最後に”!”を付けます。
このようにして”How”の感嘆文というのを作っていきます。
繰り返しになりますが、手順としては、“very”が付いている塊、この塊の中に名詞がない場合は、”very”を”How”に変えます。
そして、塊全体を文の先頭に出して最後に”!”です。
こうした手順で”How”の感嘆文を作っていきましょう。

続いて”What”を使った感嘆文になります。
先ほど言ったように、”very”を含む塊の中に名詞がない場合は”How”を使ったわけですが、
今度はその”very”を含む塊の中に名詞がある場合です。
この場合は”How”ではなくて”What”を使います。

このように、”What a difficult test”「なんて難しいテストなんだ」という塊がありますが、これは元々このように”a very difficult test”「とても難しいテスト」という順番だったんです。
こちらが一つの塊、「とても難しいテスト」です。
この冠詞から名詞までで一つの塊になっています。
今度は、”test”というのはもちろん名詞になる訳ですから、元々あったここの”very”というのを”What”にします。
あくまで”What”というのは疑問詞になっている訳ですから、ここを”A what difficult test”という形じゃなくて、この”very”を”What”に変えたら、文の先頭にもっていきます。
そうすると、残りの”a difficult test”という語順はそのまま変えずに残しておいて、”How”と同様に主語動詞を置いてあげたら、最後に”!”を付けます。
このような手順で作っていきます。

次です。
これが非常に間違いが多い形になっていまして、これは元々このように「とても面白いアイディア」という語順だったんです。
ところが、この”very”というのが”What”になって文の先頭に出てきます。
そうすると、先ほどまではこの”very”を”What”に変えて文頭に出すという手順だけだったんですが、残っている語を見ると、ここの”a”という単語と”interesting”という単語が繋がってしまうと、母音の前なのに”a”を使ってしまい、これはルール違反になってしまいます。
この”very”が”What”になって前に出た結果、”a interesting idea”という語順になり、ただ”interesting”が母音で始まっていますから“a”の代わりに”an”という形にする訳です。
なので、基本的には“very”を”What”に変える。
そして、“What”を文頭にもってくる。
塊全体を前に出す。
という手順なんですが、その際にこの語順を変えた結果、形容詞が母音で始まっている場合、こちらを”a”ではなく”an”にする、これが注意点となります。
また、この感嘆文というのは、何もここの名詞が単数の時しか使えないというルールではありません。
もちろん複数形の名詞の場合も使えます。

そうすると、ここは”What unfair rules”「なんて不公平な規則なんだ」という文があった時に、こちらの複数形”s”になっていますから、ここの所に、”a”とか”an”というのは付ける必要がないです。
どうしても音とフレーズだけで覚えてしまうと、”What a”とか”What an”というふうに、
“What”と”a”をワンセットで考えてしまいますが、そうではなくてたまたま単数だから”a”とか”an”が付いていた。
こちらは複数だから”a”とか”an”は付けない、こういった所にも気を付けて学習を進めて下さい。
それではセクション3に関しては以上となります。

項目 内容
このセクションのテーマ
  • 感嘆文(exclamatory sentence) の形と作り方を学ぶ。
  • 「なんて〜なんだ!」といった 強い感情・驚き を表す文。
  • How ~! / What ~! の2パターンが中心。
感嘆文の基本イメージ
  • 元の文には very + 形容詞 / 副詞 の塊がある。
  • その very を How / What に変えて、塊ごと文頭に出す。
  • 文末はピリオドではなく「!」 で終える。
  • 疑問文ではないので、語順を疑問文のようにひっくり返さない
How を使う感嘆文
  • 元の「very ~」の塊の中に 名詞がない 場合に使う。
  • 例:The rainbow is very beautiful.
    How beautiful the rainbow is!
  • 例:It runs very fast.
    How fast it runs!
  • 手順:
    ① very を How に変える。
    ② その塊(How + 形容詞 / 副詞)を文頭へ。
    ③ 主語+動詞の順番はそのまま。
    ④ 文末に「!」。
What を使う感嘆文
  • 元の「very ~」の塊の中に 名詞が含まれている 場合に使う。
  • 例:It is a very difficult test.
    What a difficult test it is!
  • 「冠詞から名詞まで」で一つの塊:
    a very difficult test → a very difficult test(名詞を含む塊)
  • 手順:
    ① very を What に変える。
    What + a/an + 形容詞 + 名詞 の塊を文頭へ。
    ③ 主語+動詞を後ろに置き、文末は「!」。
a と an の注意点
  • 語順を変えた結果、a のあとに来る形容詞が母音で始まる ことがある。
  • 例:It is a very interesting idea.
    → very → What に変えて前に出すと…
    What an interesting idea it is!
  • 母音で始まる形容詞が先頭なら an に変える。
  • 「What a」「What an」がセットなのではなく、
    あくまで 名詞の単数形に a / an を付けている だけ。
複数名詞のとき
  • 名詞が複数形のときは、a / an は付けない
  • 例:They are very unfair rules.
    What unfair rules they are!
  • 「What a」「What an」をワンセットで覚えず、
    単数なら a/an、複数なら なし、という区別を意識する。
疑問文との違い
  • 感嘆文は疑問文ではないので、
    ・How beautiful the rainbow is!(○)
    ・How beautiful is the rainbow?(×:疑問文になってしまう)
  • 主語+動詞の語順はそのまま 保つ。
  • 文末は必ず「!」で終わる。

No. 問題
1 感嘆文の説明として最も本文に近いものはどれ?
A. 「〜ですか?」と尋ねる文
B. 「〜しなさい」と命令する文
C. 「なんて〜なんだ!」と感情・驚きを表す文
D. 「〜してもよい」と許可を表す文
2 次のうち、感嘆文で文末に付けるべき記号はどれ?
A. .(ピリオド)
B. ,(カンマ)
C. ?(クエスチョンマーク)
D. !(エクスクラメーションマーク)
3 「very + 形容詞 / 副詞」の塊に名詞が含まれていないときに使うのはどれ?
A. What
B. How
C. Why
D. When
4 「very を含む塊の中に名詞がある」場合に使う感嘆文の始まりとして正しいものはどれ?
A. How a difficult test
B. How difficult test
C. What a difficult test
D. What difficult!
5 次の文を感嘆文にしたときの始まりとして正しいものはどれ?
The rainbow is very beautiful.
A. How is the rainbow beautiful!
B. How beautiful the rainbow is!
C. What a beautiful rainbow is it!
D. What beautiful the rainbow is!
6 次のうち、本文の説明に照らして誤りである文はどれ?
A. 感嘆文は「very」を「How / What」に変えて作る。
B. 感嘆文は主語と動詞の語順を疑問文のように入れ替える。
C. 感嘆文は「!」で終わる。
D. very を含む塊を文頭に出す。
7 「It is a very interesting idea.」を感嘆文にしたとき、冠詞の扱いとして本文に沿って正しいものはどれ?
A. What a interesting idea it is!
B. What interesting a idea it is!
C. What an interesting idea it is!
D. How an interesting idea it is!
8 「They are very unfair rules.」を感嘆文にしたとき、本文の説明に合うものはどれ?
A. What a unfair rules they are!
B. What unfair rules they are!
C. What an unfair rules they are!
D. What a unfair rule they are!
9 感嘆文の作り方として、本文の説明に最も近いものはどれ?
A. very を消して、文頭に What / How を足すだけ。
B. very を What / How に変え、その塊ごと文頭に出し、「!」で終える。
C. very を残したまま、文頭に What / How を追加する。
D. 動詞を現在進行形に変え、「!」を付ける。
10 次のうち、本文のルールに沿った感嘆文として正しいものはどれ?
(元の文)It is very cold today.
A. How very cold is it today!
B. What a very cold today it is!
C. How cold it is today!
D. What cold it is today!

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