【英語の長文】読解力を強化するための勉強法

高校受験の英語長文が読めないときは、まず「どこで読みづらくなっているか」を見つけることが大切です。

「時間内に終わらない」「単語でつまずく」「一文ずつ日本語に訳してしまう」「設問の根拠が見つからない」という悩みは、すべて同じ練習で解決するとは限りません。読む速さだけを上げようとしても、原因が別のところにあれば安定しにくいためです。

このページでは、速く読むための裏技ではなく、単語・文法・返り読み・設問処理のどこに課題があるかを分けて確認し、自分に必要な練習を選ぶ方法を解説します。都立自校作成校のように文章量が多い入試で意識したい読み方も後半で確認します。

まず、自分に近い状態を確認してください

  • 知らない単語や熟語が多い
  • 単語は分かるのに、長い一文の意味を取りにくい
  • 一文ずつ日本語に直すため、読むのに時間がかかる
  • 本文は読めても、設問の根拠を見つけにくい
  • 一文ずつは読めても、文章量が増えると時間が足りない

複数に当てはまっても問題ありません。下の5タイプから一番近いものを選ぶと、必要な解説へ直接進めます。

英語長文が読めない原因を、5つのタイプから判定する

長文読解を伸ばす第一歩は、長文をたくさん解くことではなく、自分がどこで読みづらくなっているかを見つけることです。単語を覚えれば解決する人もいれば、文法、語順処理、設問の読み方、復習方法を見直したほうがよい人もいます。

今の状態に近い項目を選んで、該当する解説へ進んでください。

単語でつまずく

知らない単語や熟語が多く、文の内容を考える前に読みづらくなるタイプです。

単語型の練習方法を見る

一文の構造が取りにくい

単語の意味は分かっても、文が長くなると主語・動詞や文のつながりが分からなくなるタイプです。

文法型の練習方法を見る

返り読みが多い

一文ずつ日本語に直そうとして、読むのに時間がかかるタイプです。

返り読みを減らす練習を見る

設問の根拠が見つからない

本文の大意は分かっても、選択肢を判断する根拠がどこにあるか迷うタイプです。

設問根拠の探し方を見る

文章量が多いと時間内に終わらない

一文ずつは読めても、都立自校作成校など文章量の多い問題になると時間が足りなくなるタイプです。

文章量が多い入試の読み方を見る

時間内に終わらない原因は「読む速さ」だけではない

英語長文を時間内に読み切れないと、「もっと速く読まなければ」と考えがちです。しかし、実際にどこで時間を使っているかを確認すると、読む速さ以外に原因があることもあります。

  • 分からない単語が出るたびに長く考え込む
  • 一文ずつきれいな日本語に直そうとする
  • 設問に関係しない部分まで細かく読み込みすぎる
  • 本文全体の流れをつかむ前に、細部の判断に時間を使う

この場合、必要なのは単純な速読練習だけではありません。どこは丁寧に確認し、どこは前後から判断して先へ読み進めるかを練習する必要があります。

全文を完璧に訳してから問題を解く必要はない

分からない単語や表現が一つ出てきても、その一か所に長く時間を使う必要はありません。前後の内容から意味をしぼり、大まかな内容をつかんだまま読み進められる場合もあります。

ただし、分からない部分をそのまま放置するという意味ではありません。問題を解き終えた後に解説を読み、読めなかった原因が単語なのか文法なのかを確認します。同じ文法や単語で何度も読みづらくなる場合は、長文以前の基礎に戻ることが必要です。

長文が苦手なときの優先順位

  1. まず、どこで読みづらくなるかを確認する
  2. 単語・文法・返り読み・設問処理の中から原因を絞る
  3. 原因に合った短い練習を行う
  4. 長文で同じ読み方ができるか試す
  5. 解いた後に、読みづらかった原因と設問の根拠を確認する

原因別に、英語長文の読解力を伸ばす練習をする

原因が見えてきたら、次はそれに合った練習を行います。長い文章をいきなり何題も解くより、自分が苦手な処理を短い英文で練習してから長文に戻すほうが、何を改善しているのか分かりやすくなります。

単語でつまずく人は、語彙を読解で使える形にする

英語長文読解の練習をする生徒のイメージ

分からない単語が多すぎる状態では、文章の内容を追う前に何度も意味を考えることになり、読み進めにくくなります。まずは短い英文から読み、長文でよく出る単語や熟語を、実際の文の中で確認していきましょう。

大切なのは、単語帳の意味だけを覚えて終わらせないことです。長文の中でどう使われているかまで確認すると、読解中に意味を取り出しやすくなります。

たとえば、look for、be interested in、because of のような熟語は、単語を一つずつ見ても意味が取りにくいことがあります。長文練習の後には、知らなかった単語だけでなく、意味のかたまりとして読めなかった表現も残しておくと復習しやすくなります。

単語や熟語が原因で何度も読みづらくなる場合は、長文練習と並行して語彙を確認する必要があります。語彙強化講座では、語彙を確認するための内容を見られます。

文法で読みづらくなる人は、一文の形を見抜く練習をする

英語長文に必要な語彙力と文法力を確認するイメージ

「単語の意味は分かるのに、一文全体では何を言っているのか分からない」という場合は、語彙よりも文の構造でつまずいている可能性があります。

特に、主語と動詞の関係、接続詞の後ろに続く内容、不定詞、動名詞、比較、受動態、関係代名詞などによって文が長くなっている部分を見落とすと、一文の意味が取りにくくなります。

この場合は長文だけを繰り返すのではなく、短い英文で「主語はどれか」「動詞はどれか」「どの部分がどこを説明しているか」を確認してから、再び長文に戻ります。長文が苦手に見えても、実際には一文の構造確認が必要な場合があります。

英文法の確認が必要な場合は、高校英文法パターンドリル|並べ替えと英作文を個別確認する講座で、文法と英作文につながる練習内容を確認できます。

返り読みが多い人は、英語の語順のまま理解する練習をする

英文を一文読むたびに、後ろから前へ戻ってきれいな日本語訳を作っていると、文章量が増えたときに時間がかかります。そこで、意味のかたまりごとに前から内容を足していく読み方を練習します。

一文を一度に処理しにくい場合は、スラッシュリーディングを使うと、英語の語順を保ったまま読みやすくなります。

スラッシュリーディングの例

I went to the library / to study English / with my friend.

「私は図書館へ行った / 英語を勉強するために / 友だちと」のように、後ろからきれいな日本語に直すのではなく、前から順に内容を足していく意識で読みます。

一文ずつ日本語に訳して時間が足りなくなる場合は、同じ英文を音読し、前から意味を取る練習を繰り返す方法もあります。音読を使った練習内容は、音読リスニング講座で確認できます。

指示語や接続詞で内容がずれる人は、文と文のつながりを見る

一文ずつは読めても段落全体の意味が分からなくなる場合は、文と文のつながりを確認します。

it、they、this、that、these、those などの指示語が何を示しているのかを意識すると、前の文との関係が見えやすくなります。

また、but、however、because、so などの接続詞も、話の流れを判断する手がかりです。「ここから逆の内容になる」「ここは理由を説明している」「ここは結果を述べている」と考えながら読むと、段落全体を追いやすくなります。

本文を読めたら、設問で点につなげる読み方を身につける

長文では、本文の内容が何となく分かるだけでなく、設問に答えるための根拠を本文から見つける力も必要です。ここでは「段落の話題をつかむ → 関係する場所へ戻る → 根拠を確認する」という流れを整理します。

段落ごとに「何の話か」を短く押さえる

  • 段落ごとに大まかな話題をつかむ
  • 接続詞(but, however, because, so など)で流れの変化を見る
  • 指示語が何を指すかをその場で確認する
  • 分からない単語があっても、前後の内容から意味をしぼる

一段落を読んだら、「この段落は何について書いてあったか」を短く言えるか確認してみてください。細かい日本語訳を覚える必要はありません。段落の役割が分かれば、設問を見たときに本文のどこへ戻ればよいか判断しやすくなります。

設問の根拠が見つからない人は、本文と選択肢を分けて見る

本文を読めているのに正答できない場合は、設問の見方でつまずいていることがあります。選択肢の印象だけで答えを決めるのではなく、本文のどこを根拠にその選択肢を選ぶのかを確認します。

まず設問で何を聞かれているかを確認し、関係しそうな段落へ戻ります。そのうえで、選択肢と本文の表現が完全に同じでなくても、内容が一致しているかを比べます。

設問根拠を探すときの確認の流れ

  1. 設問が「理由」「内容一致」「指示語」「並べ替え」のどれを聞いているかを見る
  2. 本文全体ではなく、関係しそうな段落に戻る
  3. 接続詞や指示語の前後を確認する
  4. 選択肢の表現と本文の内容が合っているかを比べる

本文全体を読む力と、答えの根拠になる文を探す力は同じではありません。「読めたのに間違えた問題」は、本文のどこを見れば答えられたのかまで確認すると、次の長文に生かしやすくなります。

家で練習するときは、短い英文でも読み方を確認する

長文読解の練習だからといって、毎回長い文章を一題解かなければならないわけではありません。短めの文章でも、次のように目的を決めて読めば練習できます。

  • 短文を意味のかたまりごとに区切り、前から読む
  • 一段落ごとに「何の話か」を日本語で短く言う
  • 設問を解いた後に、指示語・接続詞・分からなかった単語を確認する
  • 同じ文章を音読し、語順を変えずに意味を追えるか確認する

長い英文を読む量だけでなく、正しい読み方で英文に触れる回数を増やすことを意識してみてください。

長文の復習では「なぜ読めなかったか」まで確認する

長文を解いた後は、正解・不正解だけで終わらせず、読みにくかった場所へ戻ります。

  • どの文で意味が取りにくくなったか
  • 原因が単語なのか、文法なのか、読み方なのか
  • 指示語や接続詞を読み落としていなかったか
  • 設問の根拠になる部分を本文中で見つけられるか
  • 同じ種類の間違いを次の長文でも繰り返していないか

この確認を続けると、漠然と「長文が苦手」と感じている状態から、自分がどこで読みづらくなるかを説明できる状態に変わっていきます。原因が分かれば、次に行う練習も選びやすくなります。

文章量が多い入試では、読む力と根拠確認を並行して練習する

ここまでの読み方は高校受験の長文全般で使えます。そのうえで、都立自校作成校のように文章量が多い入試では、一文ずつ理解する力だけでなく、本文全体を前へ読み進めながら必要な情報を確認する力も重要になります。

都立自校作成校の長文が時間内に終わらないときに確認すること

文章量が多い問題で時間が足りなくなる場合は、「もっと速く目を動かす」と考える前に、どこで時間を使っているかを確認します。

  • 分からない単語一つに長く時間を使っていないか
  • 一文ずつ完全な日本語訳を作っていないか
  • 段落ごとの話題を見失い、何度も本文を読み直していないか
  • 設問に必要な箇所を絞れず、本文全体を何度も探していないか

こうした状態を減らすには、英語の語順で読み進める練習と、設問の根拠になる箇所へ戻る練習を分けて行うことが大切です。

高校受験英語の長文読解を、都立自校作成校の文章量や設問形式に合わせて確認したい場合は、高校受験英語長文読解強化講座|都立自校作成校を二十分で読む力で読解練習の内容を確認できます。

文章量が多い入試では、5つの力を組み合わせる

  • 語彙と文法の基礎を固める
  • 英語を英語の語順で追う
  • 段落ごとの流れを大まかにつかむ
  • 設問に必要な情報を本文中から探す
  • 復習で読みにくかった原因を確認する

どれか一つだけを練習するのではなく、基礎と読み方、設問処理を組み合わせます。特に文章量が多い入試では、本文を読む力と、設問に必要な情報を探す力を分けて練習することが重要です。

都立自校作成校の文章量に不安がある場合は、長文読解だけでなく自由英作文も合わせて確認しておくと、入試形式に向けた準備を進めやすくなります。長文読解と自由英作文を合わせた対策内容は、都立高校入試対策講座で確認できます。

長文読解で学んだ表現を英作文にもつなげる

都立自校作成校では、長文を読む練習と英作文を書く練習を完全に切り離す必要はありません。本文を読むときに、接続詞、理由の述べ方、具体例の出し方などを意識すると、英作文でも使える表現を確認できます。

長文で読んだ英文を音読したり、短い英文で言い換えたりすることも、読む力と書く力をつなげる練習になります。都立自校作成校に向けて英作文も合わせて確認したい場合は、都立自校作成校の自由英作文対策8回講座と個別指導案内をご確認ください。

自分の原因に合わせて、次に確認する内容を選ぶ

ここまで読んで「単語でつまずく」「単語は分かるが文の構造が取りにくい」「一文ずつ訳すため時間が足りない」「本文は読めても設問の根拠を見つけにくい」など、自分の課題が見えてきたら、その部分を優先して練習します。

すべての対策を一度に行う必要はありません。まずは、今もっとも長文を読みづらくしている原因から確認してください。

自分で原因を整理しても改善方法を選びにくい場合や、都立自校作成校など実際の入試形式に合わせて長文読解を練習したい場合は、課題に合う講座内容も確認できます。単語・文法など基礎部分から確認するのか、読解そのものを練習するのかによって確認先が異なります。

悩み別の確認先

英語長文のよくある質問

英語長文は長い文章ばかり読めば伸びますか?

長い文章を読む練習も必要ですが、長文だけをたくさん読むより、短い英文で語順、指示語、接続詞、段落の流れを確認することも大切です。特に長文が苦手な段階では、自分がどこで読みづらくなるかを確認しながら短い英文を読むと、練習の目的が分かりやすくなります。

分からない単語が出てきたら毎回調べるべきですか?

すべての単語をその場で調べていると、文章量の多い入試では時間が足りなくなります。まずは前後の内容から意味をしぼり、問題を解いた後で分からなかった単語を確認しましょう。同じ単語や熟語で何度も読みづらくなる場合は、語彙の基礎固めに戻ることが大切です。

英文を読むときに、日本語訳を作ってはいけませんか?

日本語訳で意味を確認すること自体は問題ありません。ただし、入試本番で一文ずつきれいな日本語に直していると、文章量が増えたときに時間が足りなくなりやすくなります。普段の練習では、意味のかたまりごとに前から内容を追う読み方も取り入れていきましょう。

長文は読めるのに、設問を間違えるのはなぜですか?

本文の大意を理解する力と、設問の根拠を見つける力は同じではありません。設問で何を聞かれているかを確認し、関係する段落へ戻って、本文中のどの表現を根拠に答えるのかを確認してみてください。選択肢の印象だけで判断しないことも大切です。

都立自校作成校の英語長文対策では何を意識すればよいですか?

文章量が多いため、一文ずつ日本語に訳す読み方だけでは時間が足りなくなりやすいです。英語の語順のまま内容を追うこと、段落の流れをつかむこと、設問の根拠を本文中から見つけることを分けて練習しましょう。

まとめ

高校受験の英語長文が読めないときは、いきなり読む速さだけを上げようとするのではなく、単語・文法・返り読み・設問処理のどこで読みづらくなっているかを確認することから始めます。

単語でつまずくなら語彙、長い一文が読めないなら文法、毎回日本語に訳しているなら語順処理、本文は読めても問題を間違えるなら設問根拠の確認を優先します。そのうえで長文に戻り、同じ部分で読みづらくならないかを確かめてください。

都立自校作成校のように文章量が多い入試では、本文を前へ読み進める力に加えて、必要な箇所へ戻って根拠を確認する力も重要です。長文を解く量だけでなく、どこで読みにくくなったか、どこを根拠に答えたかまで復習することを意識しましょう。

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自分で原因を整理しても読み方を改善しにくい場合や、都立自校作成校の文章量・設問形式に合わせて練習したい場合は、長文を読む過程と設問根拠の確認を合わせて見直す方法があります。

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