【高校受験対策】過去問の解き方

高校受験英語の過去問は、ただ点数を確認するための教材ではありません。志望校の出題傾向を知り、自分の弱点を見つけ、次に何を勉強するかを決めるために使うものです。

目安としては、中学3年生の9月下旬ごろから始め、第一志望校は最低5年分、併願校は最低3年分を解くとよいでしょう。ただし、大切なのは年数だけではありません。解いた後に、長文・リスニング・英作文・文法・語彙・時間配分のどこで点を落としたのかを確認することが重要です。

この記事では、高校受験英語の過去問について、始める時期、解く年数、時間配分、採点後の復習、長文・リスニング・英作文・文法などの見直し方を整理します。

まず押さえたい結論

  • 始める時期:中学3年生の9月下旬ごろからが目安です。
  • 解く年数:第一志望校は最低5年分、併願校は最低3年分を目安にしましょう。
  • 解き方:本番と同じ時間で解き、時間外で解いた分は復習用として分けて考えます。
  • 復習の中心:点数だけでなく、長文・リスニング・英作文・文法・語彙・時間配分のどこに課題があるかを確認します。

この記事で分かること

  • 高校受験英語の過去問をいつから始めるべきか
  • 第一志望校と併願校で何年分解けばよいか
  • 時間内に終わらないときの考え方
  • 採点後に、長文・リスニング・英作文・文法をどう復習するか
  • 過去問で見えた弱点を次の学習につなげる方法

高校受験英語の過去問は、次の勉強を決めるために使う

高校受験英語の過去問で出題傾向を確認するイメージ

過去問を解く目的は、志望校の出題傾向を知り、自分に必要な対策を明確にすることです。

英語の場合は、単に合計点を見るだけでは不十分です。長文の量、設問形式、リスニングの難しさ、英作文の有無、文法・語彙問題の出方などを確認することで、どの学習を優先すべきかが見えてきます。

たとえば、同じ50点でも、長文に時間がかかっているのか、リスニングで取りこぼしているのか、英作文で減点されているのかによって、次にやるべき勉強は変わります。過去問は「今の点数を見て終わり」にせず、「次の1週間で何を直すか」を決める材料として使いましょう。

まずは、過去問を解いた後に確認する項目を大まかに押さえておきましょう。

スマートフォンでは、表を横にスクロールしてご確認ください。

確認する項目 見るべきポイント 復習への活かし方
長文読解 文章量、設問数、内容一致問題の多さ 読む順番、時間配分、根拠を探す練習を見直す
リスニング 会話文、説明文、選択肢の読み取り 聞き取れなかった語句や場面を確認する
英作文 条件英作文、自由英作文、語数指定の有無 使える表現、文法ミス、内容の組み立て方を確認する
文法・語彙 時制、比較、不定詞、関係代名詞、熟語など 間違えた単元を教科書や問題集に戻って復習する
時間配分 最後まで解き切れたか、どこで時間を使ったか 大問ごとの目安時間を決めて次の年度で試す

出題形式ごとに、復習で見るポイントを変える

過去問を解いた後は、点数だけでなく「どの形式で点を落としたのか」を確認しましょう。形式ごとに見るポイントを変えると、次の学習に結びつけやすくなります。

  • 長文読解:本文中のどこを根拠に答えたかを確認し、選択肢ごとに正しい理由・違う理由を見直します。
  • リスニング:聞き取れなかった英文を確認し、音と意味をつなげて復習します。設問や選択肢の先読みができていたかも確認します。
  • 英作文:条件に合っているか、文法ミスがないか、同じ表現ばかりになっていないかを見直します。
  • 文法・語彙:間違えた問題を単元ごとに分け、教科書や問題集の該当範囲に戻って確認します。

当塾の指導方針や講座の全体像は、受験英語専門ゼミ「Re-Write」トップでご確認いただけます。

高校受験英語の過去問はいつから・何年分解くべきか

高校受験英語の過去問を始める時期を考えるイメージ

中学3年生の9月下旬ごろから始める

過去問対策は、中学3年生の9月下旬ごろには取りかかるようにしましょう。

夏休みまでに基礎的な知識の定着と全体的な学習を進め、9月下旬以降は過去問を使って志望校に合わせた対策に入る流れが理想です。過去問を早く始めすぎても、まだ習っていない単元が多い場合は正確な実力を判断しにくくなります。一方で、始める時期が遅すぎると、弱点を見つけても復習する時間が足りなくなります。

夏休みまでに基礎固めを進める段階では、まずは学校の範囲学習で点を落とさないことが前提になります。普段の学習の進め方は、英語の定期テスト対策も合わせて確認しておくと、過去問期に入ったときの伸びにつながります。

第一志望校は最低5年分、併願校は最低3年分解く

過去問は第一志望校で最低5年分は解きましょう。5年分を解くことで、出題形式の傾向やよく問われる内容、大問ごとの時間配分に慣れていくことができます。

過去問を解くときは、最新年度からさかのぼるように解いていきます。新しい年度ほど現在の出題形式に近い可能性があるため、まずは直近の問題で出題の雰囲気をつかみましょう。

併願校についても最低3年分は解いておくことをおすすめします。併願校であっても、問題形式や時間配分に慣れていないと、本番で思うように力を出せないことがあります。

また、志望校と同じくらいの難易度や、出題傾向が似ている学校の問題に取り組むことも有効です。初めて見る形式の問題に対応する経験が増えるため、応用力・経験値を高めることにつながります。

状況別に、過去問の使い方を少し調整する

基本は「9月下旬ごろから、第一志望校5年分・併願校3年分」ですが、現在の英語力や志望校の形式によって、力を入れるポイントは変わります。自分の状況に近いものを確認しておきましょう。

スマートフォンでは、表を横にスクロールしてご確認ください。

現在の状況 過去問で優先して見ること 次に取り組むこと
英語が苦手で点数が安定しない 文法・語彙・基本的な読み取りで落としていないか 間違えた単元を戻って確認し、基礎問題で解き直す
部活引退後で時間が少ない 最新年度から解き、出題形式と時間配分を早めにつかむ 全範囲を広く復習するより、点を落とした原因を絞って直す
都立高校や自校作成校を受ける 長文量、リスニング、英作文の条件を確認する 形式別に練習し、時間内に解く順番を決める
英作文で点が安定しない 条件に合っているか、文法ミスがないか よく使う表現を準備し、添削を受けて修正点を確認する

表の内容を参考に、過去問を解く目的を「点数を出すこと」だけにせず、「次に直す課題を見つけること」まで広げて考えると、復習の優先順位を決めやすくなります。

時間配分・採点・復習まで含めて、過去問を解く流れを決める

1. 本番と同じ時間制限で、まずは今の実力を確認する

過去問を解くときは、必ず時間をはかるようにしましょう。

最初は全問解き終わらないことがあるかもしれませんが、焦る必要はありません。まずは、自分がどの大問に時間を使いすぎているのか、どの順番で解くと点を取りやすいのかを知ることが大切です。

もし時間内に最後まで解き切れなかった場合は、時間を区切った後に時間外で残りの問題を解きましょう。ただし、時間外で解いた分は本番の得点には含めず、復習用として扱います。

2. 解き終わったらすぐ採点し、判断に時間がかかった問題を確認する

過去問を解き終わったら、すぐに採点をしましょう。

時間が経ってしまうと、問題を解いたときに何を考えていたのか、どの選択肢で判断に時間がかかったのか、なぜその答えを選んだのかを忘れてしまいます。感覚が残っているうちに採点をすることが、効果的な復習につながります。

採点後は、合計点だけで判断せず、大問ごとの点数や点を落とした原因を確認しましょう。長文で点を落としたのか、文法で点を落としたのか、リスニングで聞き取れなかったのかによって、次にやるべき勉強は変わります。

3. 解説を読み、間違えた原因を分ける

採点のあとは、解説を読むようにしましょう。丸つけだけで終わってしまうと、過去問をただ解いただけになってしまいます。

英語の過去問では、間違えた問題を次のように分類すると復習しやすくなります。

  • 単語や熟語の意味が分からなかった
  • 文法の知識があいまいだった
  • 長文の内容を正確に読み取れなかった
  • 設問の根拠を本文中から見つけられなかった
  • リスニングで音は聞こえたが意味を取れなかった
  • 英作文で書きたい内容を英語にできなかった
  • 時間が足りず、解ける問題を残してしまった

解説を読んでも理解できない問題があれば、教科書やその単元に戻って勉強し直したり、塾や学校の先生に疑問点を聞いたりして、必ず解決することが大切です。

4. 復習して、次の年度で改善することを1つ決める

過去問を解いた後は、必ず復習しましょう。特に分からなかった問題は、答えを覚えるのではなく、なぜ間違えたのかを確認することが重要です。

たとえば、長文で点を落とした場合でも、原因は一つではありません。単語不足の場合もあれば、文の構造を取れていない場合、設問の根拠を探せていない場合、時間配分に問題がある場合もあります。

採点後の復習を点数アップに直結させるために、間違い方のパターン分けと、次に同じミスをしないための対策までをセットにして進めましょう。見直しのコツは、英語の点数をあげるためのコツで整理しています。

点数が伸びにくいときは、弱点別に復習する

過去問を何年分か解いても点数が伸びにくい場合は、ただ解く量を増やすだけではなく、点を落とした原因を具体的に見直す必要があります。

点数が伸びないときほど、「英語が苦手」とひとまとめにせず、長文、リスニング、英作文、文法・語彙、時間配分のどこで困っているのかを分けて考えましょう。

次の表では、過去問でよく見えるつまずき方と、次に取り組む内容を整理しています。

スマートフォンでは、表を横にスクロールしてご確認ください。

よくある状態 考えられる原因 次に取り組むこと
長文が時間内に読み終わらない 読むスピード、語彙、設問処理の順番に課題がある 大問ごとの時間を決め、本文の根拠を探す練習をする
内容一致問題で判断に時間がかかる 本文の該当箇所を正確に探せていない 選択肢ごとに本文の根拠を線で確認する
リスニングで取りこぼす 設問の先読み、重要語句の聞き取りに課題がある 聞き取れなかった英文を確認し、音と意味を結びつける
英作文で点が安定しない 書ける表現が少ない、文法ミスが多い、内容が条件に合っていない よく使う文型を準備し、添削を受けて修正点を確認する
文法問題で点を落とす 単元ごとの理解があいまいになっている 間違えた単元に戻り、類題で確認する

過去問で弱点が見えたら、長文読解、リスニング、英作文、英文法など、原因に合わせて対策を分けることが大切です。すべてを同じように復習するのではなく、「次の年度で何を改善するか」を決めてから取り組みましょう。

弱点別に次の学習へ進むときの考え方

  • 長文読解や文法で点を落とす場合は、英文の読み方や基礎文法を確認し直すことが大切です。高校受験英語の学習全体を確認したい場合は、高校受験英語の対策ページをご覧ください。
  • 長文を読むスピードや根拠の探し方に課題がある場合は、長文読解強化講座も確認しておくと、過去問の復習内容を絞りやすくなります。
  • リスニングで聞き取れない場面が多い場合は、リスニング対策で、音と意味を結びつける練習を確認しておきましょう。
  • 単語や熟語の意味を取るのに時間がかかる場合は、語彙強化講座を確認し、過去問で出てきた語句を次の学習につなげましょう。
  • 都立高校入試や自校作成校の読解・リスニング・英作文に不安がある場合は、都立高校入試の形式別対策ページをご確認ください。
  • 英作文で書き方や答案の確認が必要な場合は、英作文の個別指導も参考になります。

過去問をある程度解いた後にやること

間違えた問題をもう一度解き直す

過去問をある程度の年数まで解き進めたら、間違えた問題をもう一度解き直してみましょう。

解説を読んだ直後は理解できたように感じても、数日後に同じ問題を解くと再び間違えることがあります。その場合は、知識がまだ定着していない可能性があります。

解き直しで再び間違えた問題は、再度学習します。反復学習をすることで、知識が少しずつ定着していきます。過去問は一度解いて終わりにせず、弱点を見つけて修正する教材として使いましょう。

正解できた問題も、根拠まで確認する

正解できた問題でも、たまたま当たった問題や、根拠をあいまいにしたまま選んだ問題は復習が必要です。

特に長文問題では、「なぜその選択肢が正解なのか」「なぜ他の選択肢は違うのか」を確認することで、次の過去問でも安定して正解しやすくなります。

よくある質問

高校受験英語の過去問は中3の何月から始めるとよいですか?

目安としては、中学3年生の9月下旬ごろから始めるとよいでしょう。夏休みまでに基礎固めを進め、9月下旬以降に志望校の出題形式に合わせた対策へ入ると、弱点を復習する時間も確保しやすくなります。

過去問は何年分解けばよいですか?

第一志望校は最低5年分、併願校は最低3年分を目安にしましょう。複数年分を解くことで、出題形式や時間配分に慣れやすくなります。

過去問は最初から高得点を取れないとまずいですか?

最初から高得点を取れなくても焦る必要はありません。過去問は、現在の弱点を見つけるためにも使います。大切なのは、点数だけで終わらせず、どの大問で点を落としたのか、次に何を復習するのかを決めることです。

時間内に終わらない場合はどうすればよいですか?

まずは本番と同じ時間で区切り、どこまで解けたかを確認します。その後、時間外で残りの問題を解き、復習用として扱いましょう。次に解く年度では、大問ごとの時間配分を決めてから取り組むことが大切です。

同じ過去問を何度も解いてもよいですか?

はい。特に間違えた問題や、根拠があいまいだった問題は解き直す価値があります。ただし、答えを覚えているだけでは力がつきにくいため、なぜその答えになるのかを説明できるか確認しましょう。

英作文は自分だけで復習できますか?

基本的な文法ミスや単語の確認は自分でもできます。ただし、内容が条件に合っているか、自然な英文になっているか、減点されやすい表現がないかは自分では判断しにくいことがあります。必要に応じて、学校や塾の先生に見てもらうとよいでしょう。

まとめ:過去問は次の学習を決めるために使う

高校受験英語の過去問は、最初から高得点を取るためだけのものではありません。志望校の出題傾向を知り、自分の弱点を見つけ、次の学習内容を決めるための教材です。

中学3年生の9月下旬ごろから取り組み、第一志望校は最低5年分、併願校は最低3年分を目安に進めましょう。解くときは本番と同じ時間で取り組み、採点後は長文・リスニング・英作文・文法・語彙などに分けて原因を確認することが大切です。

過去問で弱点が見えたら、そのままにせず、次の学習に必ずつなげましょう。焦らずに対策を積み重ねることで、受験本番で力を出しやすくなります。

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過去問で見えた弱点に合わせて、次の対策を選びましょう。

長文・文法を含めて高校受験英語全体を見直したい場合は、まず総合対策ページをご確認ください。都立入試の形式や英作文に不安がある場合は、目的に近いページへ進むと確認しやすくなります。

  • 長文読解・英文法・高校受験英語全体を確認したい方:高校受験英語の対策
  • 都立高校入試や自校作成校の形式に合わせたい方:都立高校入試の形式別対策
  • 英作文の答案や減点されやすい表現を確認したい方:英作文の個別指導

リスニングや語彙の課題がはっきりしている場合は、本文中の「リスニング対策」「語彙強化講座」も参考にしてください。