stage1_Lesson10-3canとwillの違い・will not / won’t・天気の未来表現を整理【ニュートレジャーの道案内】

それでは Lesson10 セクション3 を進めていきましょう。
前回は 「be動詞 + going to」 = 「〜するつもりだ / 〜するだろう」 という未来を表す文を学習しました。

今回のセクションでは、これと 似た意味を表す未来の助動詞 “will” を学習していきます。
“will” を使った文も 未来 を表しますが、「その場で決めたこと」や「予測・意志」を表す場合によく使われます。

それでは、さっそく見ていきましょう。

まずこちらの単語は”will”という助動詞になっていまして、「何々するつもりだ」とか
「何々だろう」という意味になっています。
助動詞というのは、以前のセクションで学びました、“can”と同じような使い方をします。
“can”のあとが動詞の原形だったのと同じように、”will”も同じ仲間の助動詞ですから、
次に動詞の原形がきます。
そうすると、”I will take an umbrella”「私は傘を持っていくつもりです」
“take”は「持っていく」とか「連れていく」という意味になります。
ここの”with me”というのがあって、”with”を「誰々と一緒に」と解釈すると、
ちょっとよく分からない意味になってしまいます。
ですが、この”with”というのは「自分が持っている」という意味です。
なので、私がその上に傘を持ってそのまま外出したりとか目的地へ行く、その「持っている」という様子を表す為にこの”with me”というものを付け足しています。
訳す際は特にこの”with me”を訳す必要はありません。
なので、そのまま「私は傘を持って行くつもりだ。」とか「傘を持っていくだろう。」という言い方にしておきましょう。

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次です。
また”It”が出てきています。
この”It”を見た時に、「それは」といきなり訳さないでまず右を読んでいきます。
そうすると、また”rainy”という「雨」という表現があります。
これは前も出てきました。
天気を表している表現だからこの”It”は訳さないんだな、というのが読んだ段階で分かります。
“this afternoon”「今日の午後雨になるだろう」とか「雨が降るだろう」という言い方になっています。
この表現に関して補足をしておくと、これは以前のLessonの復習になります。
「雨が降るだろう」という形で”rain”を使うのであれば、この”rain”というのは動詞です。
そうすると、”It will be rain”という形は使えませんでした。
“rain”を使うのであれば”It will rain this afternoon.”という形で”be rainy”ではなくて、”rain”だけで済まします。
ここで言っている”rainy”というのは、これは形容詞という品詞です。
形容詞というのは「何々だ」と言い切る際は必ずbe動詞を伴いました。
そうすると元々これは”It is rainy”だったのものが、その”is”の部分が「will+動詞の原形」になっているので、”It will be rainy”という形になっています。
よくある間違いとして、”It will rainy”と書いてしまう人がいますが、”rainy”というのは動詞ではありません。
なので、”It will rainy”と書かない、書くのは”It will be rainy”、助動詞+動詞の原形か、
あるいは”It will rain”で止めるどちらかという事に注意しておきましょう。

否定文です。
助動詞なので”can”と使い方は同じなので、助動詞のあとに”not”を付ければそれで済む訳ですが、
本来はこの”will”という助動詞に”not”を付けると“will not”となります。
これを短縮したら”willn’t”になるじゃないかと思いがちですが、ここでは形が変わって”won’t”という単語になっています。
ちょっと特殊な変化ですので、こちらは「”willn’t”じゃなくて”won’t”だな」というのを意識しながら書いて練習しましょう。
ただ、こちらの単語に関しては発音に注意する必要があります。
二つ単語があります。
片方は”want”これは「欲しい」です。
今出てきた”won’t”があります。
この二つの単語の発音が同じと捉えてしまいがちですが、ちょっと違います。
こちらは「ワント」、オとアの間のような音になっていますが、そこはちょっと分からなくてもいいです。
ここをそのまま読むと「ウォンツ」という発音に見えてしまいますが、ここの音が「ウォン」という事で二重母音に近いです。
ちっちゃいウが入るような意味合いです。
ですので、こっちは「ワンツ」止める音ですが、右の方、こちらは「ウォゥンツ」小さいウが入っています。
なので、発音問題等でこの二つが並べられた時に、違う音なんだと、
凄くカタカナっぽく言ってしまえば、こっちが「オ」という音に対してこっちは「オゥ」と小さいゥが入っているので別物の音だという所が一つ注意点となります。

後半では同じ助動詞の”can”に関して見ていきます。
“can”については以前のLessonで「何々出来る」「何々する事が出来る」といった意味で使っていましたが、今回はそれから少しズレたというか、少し違う用法に関して見ていく事にします。

まず1文目、こちらです。
“You can use my pen.”「あなたは私のペンを使う事が出来ます。」
そのままでも意味は通じそうな気がしますが、相手に対して「あなたは私のペンを使う事出来ますよ。」という事は、それは遠回しに「あなたは私のペンを使っていいですよ。」という形で許可を表しています。これはあまり細かく考えるよりも、文脈で大体分かります。
この場合は「何々して良い」です。
“You can use my pen.”「私のペンを使っていいですよ。」というような意味になっています。

二つ目の文です。
“Can I borrow your dictionary?”
これも直訳して”can”を「出来る」だとすると、「私はあなたの辞書を使う事が出来ますか?」
それに対して”Sure.”「もちろんだよ。」という事は、
使う能力があるかどうかを聞いている訳ではなくて、こちらも「私はあなたの辞書を使っていいですか?」となり、上と同じように相手に対して許可を求めているという事が分かります。
これに対して”Yes, you can.”と答えるのもなくはないとは思いますが、

このように“Sure.”「もちろんいいですよ」といった形で答えるのが一般的となっています。
このように今回のセクションに関しては助動詞という事が一つキーワードになっていて、
助動詞のあとは動詞の原形を使う、それから“will”の否定形の”won’t”の特に発音とスペル
こういった所に注意して学習を進めて下さい。
それではセクション3に関しては以上となります。

Lesson12 Section2 比較級(Comparative)まとめ

項目 内容
比較級とは
  • 二人・二つのものを比べるときに使う表現。
  • 「どちらが背が高いか」「どちらが速いか」など、優劣をはっきりさせる。
  • 形容詞・副詞の形を変えて「より〜だ」を表す。
原級(as 〜 as)との違い
  • as 〜 as … 「〜と同じくらい○○だ」= 対等な比較
  • 比較級 … 「より○○だ」= 優劣をつける比較
  • 比較級では -er / more を使う。
基本の形
  • short adj./adv.: tall → taller, fast → faster など。
  • long adj./adv.: difficult → more difficult など。
  • 文型:A is taller than B.(A は B より背が高い)。
than の役割
  • than は「〜より」を表す語。
  • than の前だけで一度文が成り立つ:
    Mr. Smith is tall | + taller + than my father.
  • 「前のものの方が、後ろのものより〜だ」という関係を作る。
-er のつけ方と ed のルール
  • 比較級の -er のつけ方は過去形 -ed とほぼ同じルール
  • 短母音+子音で終わる語:big → bigger(子音重ね+er)。
  • (過去形と同じく、綴りの変化パターンをセットで覚えると楽)。
more を使う形容詞
  • 語が長いときは後ろに -er をつけず、前に more をつける。
  • 例:difficult, famous, beautiful, likely など。
  • 目安:母音の数が 3つ以上 の単語は more を使うことが多い。
比較対象は「形をそろえる」
  • 比較する部分は同じ形・同じ品詞でそろえる。
  • 例:John’s new PC と my PC → PC が重なるので my PC → mine
  • 例:This question と that question → that one にして question を省く。
代名詞の使い分け
  • mine / yours / his / hers / ours / theirs:名詞を繰り返さないための「〜のもの」。
  • one:同じ種類の名詞を繰り返すときの「1つ」。
  • 比較級でも、重複を避けつつ「形をそろえる」ために多用される。
副詞の比較級
  • fast → faster のように、副詞にも -er をつけるものがある。
  • 例:Mike runs faster than John.
  • 意味は「より速く〜する」。
このセクションのゴール
  • -er の綴りの変化は過去形 -ed と同じルールと結びつけて覚える。
  • 長い語は more + 形容詞 / 副詞 にする感覚を身につける。
  • than 以下の比較対象の「形をそろえる」ことを意識する。

Lesson12 Section2 比較級チェッククイズ(10問)

No. 問題 選択肢(A〜D) 解答
1 「比較級」は、次のうちどのようなときに使う? A. 一人だけの様子を表すとき
B. 三つ以上のものを比べるとき
C. 二人・二つのものを比べるとき
D. 数を数えるとき

2 「as 〜 as」と比較級の違いとして正しいものはどれ? A. 両方とも対等な比較だけを表す
B. 両方とも優劣だけを表す
C. as 〜 as は優劣、比較級は対等
D. as 〜 as は対等,比較級は優劣

3 Mr. Smith is ( ) than my father.
「スミスさんは私の父より背が高い。」に入る語として正しいものは?
A. tall
B. tallest
C. taller
D. more tall

4 次のうち、比較対象を示す語として使われているものはどれ? A. as
B. than
C. of
D. for

5 big の比較級として正しいものはどれ?(短母音+子音のルールに注意) A. biger
B. bigest
C. bigger
D. more big

6 次のうち、more を使って比較級にするのが自然な形容詞はどれ? A. tall
B. fast
C. big
D. difficult

7 「私のコンピューターはジョンの新しいコンピューターより速い。」
My computer is faster than John’s new ( ).
(比較対象の「形をそろえる」ために入る語として正しいものは?)
A. computer
B. PC
C. one
D. mine

8 「比較対象は必ず形をそろえる」とは、どのような意識のことか? A. 前半を名詞、後半を動詞にする
B. 前半を複数形、後半を単数形にする
C. 前半と後半を同じ品詞・同じ形でそろえる
D. 前半を英語、後半を日本語にする

9 Mike runs ( ) than John. に入る最も適切な語はどれ?
(「マイクはジョンより速く走る。」)
A. fast
B. fastest
C. more fast
D. faster

10 次のうち、このセクションの大事なポイントを最もよく表しているものはどれ? A. 比較級では動詞の形だけを変える
B. 比較級では語順だけを入れ替える
C. 形容詞・副詞の形を -er / more で変える
D. 名詞の複数形だけを意識すればよい


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