stage1_Lesson12-3 比較(最上級/不規則変化を用いた比較)【ニュートレジャーの道案内】
それではLesson12セクション3を進めていきましょう。
このセクションでは比較級、それから最上級という言葉が出てきます。
セクション1では原級、二つのものを比べて同じぐらい。
セクション2では比較級、二つのものを比べてどちらの方がよりなんとかであるかでした。
最後は最上級です。その名の通りです。
最上という事は「最もなんとかだ」「一番なんとかだ」という形になりますから、
今までの「as ○○ as」とか「比較級+than」とは異なって三つ以上とか三人以上のものを比べて、その中で一番何とかだというような形になってきます。
これまでの単元と同様に、文の語順を入れ替えるという事ではなく、形容詞とか副詞の形を変える
という所に注目しながら見ていきましょう。
“Mt. Fuji is”「富士山」です。
「富士山は」”highest mountain in Japan”と書いてあります。
このように、元々”high”「高い」という意味の形容詞だった所に、ここに”est”を付けまして、
更に一番高いという事は一つに決まる特定のものを表しますのでここに”the”を付けます。
そうすると、形容詞とか副詞の直前に”the”を付けて、
さらに形容詞、副詞に”est”を付ける事によって最上級という形になります。
これも”est”、”e”で始まっていますから比較級の”er”と同様に過去形を表わす”ed”と付け方は全く同じになります。
ですので、今回の”gh”で終わっている場合というのは特に複雑なルールはないのでそのまま”est”を付けるというような形になっています。
そうすると、元々”Mt. Fuji is the high mountain”「高い山」だった所に、
ここの形容詞の直前と直後の形だけをいじって”the”と”est”を付けます。
それだけの操作になります。
最後に何と比べているのか、あるいはどういったグループの中で一番高いのかという事を表す為に、この場合は最後に”in Japan”という形を使っています。
これは“in”を使う場合と、それからあとで”of”を使う場合というのが出てきます。
基本的にはある特定の範囲の中、日本という国の範囲の中で一番高いというような形で、その範囲を表わす、言い換えると一つの範囲の中でな訳です。
ですから、これは単数である場合、この際に”in”という前置詞を使います。
そうすると、訳としても「富士山は日本の中で一番高い山だ。」
あるいは「日本で一番高い山だ。」というような形になります。
同様に今度は”large”という形容詞を使っています。
先ほどと同様に、形容詞の直前に”the”を付けて、そして”est”を付けるんですが、”large”の場合は”ed”で終わっているので“st”だけ付けるという形になっています。
先ほど言った通り、”ed”の付け方とか”er”の付け方と全く同じものになっています。
そして、今度はここが”of all cities”となっています。
さっきは”in”でしたが、今度は”of”を使っています。
基本的に”of”を使う場合というのは、その”of”の直後にあるものが、個数あるいは数を表わすものの場合に使います。
という事は、この場合”of all”「全て」というのは数扱いです。
“three cities”とか”five cities”と同じように、「全ての都市の中で最も大きい」というふうに言っていて、そうすると当然ここは複数形にする訳です。
「三つ以上のものの中で一番なんとかだ」と言っている訳なので、最上級で”of”を使うという事は、自動的にここにくる名詞というのは複数形の名詞にならないといけない訳です。
逆に後半の方ではまた”in Japan”「日本の中で」と言っていますので、ここは日本という範囲の中だから”in”です。
こちらは”all cities”「全ての都市」、複数を表わす名詞もあるし”all”「全て」という個数を表わす語句もあるので、ここは”of all cities”、”of”を使うというような使い分けが必要となります。
今度は”Paris”が主語になっていて、「パリは世界で最も人気の都市だ」となっています。
こちらも元々は”popular”「人気ある」という意味でした。
今度は”est”を付けずに”most”という単語を付けています。
これは、”er”ではなくて”more”を付けるという形容詞、副詞と同様に、ここも”popular”には母音が三つ以上あります。
こういった場合、長い単語ですとか前回のセクションでやったような「なんとかful」とか
「何とかly」で終わっている単語に関しては、ここに”most”という単語を付けて、
“more”を付けた時と同様になります。これで最上級を表します。
「世界で一番人気の都市です」というような形になっています。
それでは前半戦の最後です。
“Ken arrives”「ケンは」”arrive”「到着します」、”in the class”と言っていますから、
今度は「クラスの中で」と言っています。
“earliest”は元々”early”でした。「早い」とか「早く」でした。
これは「子音+y」で終わっていますので、”y”を”i”に変えて”est”です。
そうすると、「ケンはクラスの中で最も早く来ます。」「最も早く到着します。」という文になっています。
一つ、ここの”the”の扱いですが、さっきまでは”the”が必ず付いていたのに対して、この英文では
括弧が付いています。
括弧が付いているという事は、付けてもいいし付けなくてもいいしどちらでもいいという意味です。
先ほどまでは、この”high”「高い」”large”「大きい」”popular”「人気である」、これらは全て形容詞でした。
形容詞を最上級にする場合は、必ず”the”を付けないといけません。
それに対して、この”early”、ここでは「早い」という”arrive”を修飾していますから、
名詞以外を修飾しているのでこの”early”というのは副詞です。
「早く」という意味です。
そうすると、この最上級に付ける”the”というのは、この”early”のように副詞の最上級の場合は”the”を付けてもよいし、付けなくてもよいというルールになっています。
つまり省略する事が出来るんです。
最上級の”the”は省略出来ると覚えるのではなく、副詞の最上級の場合は”the”を省略する事が出来ると覚えておきましょう。
最悪、副詞か副詞じゃないかが分からなければ1回訳してみましょう。
この場合は「早く到着する」というふうに名詞以外を修飾しているものが副詞となりますから
単語の知識として形容詞、副詞が分からなかったとしたら、
一文を訳した時に何を修飾しているかによって形容詞なのか副詞なのかを判断していきましょう。
それでは後半です。
先ほどまで見てきていました比較級とか最上級ですが、今度は””erとか”est”を付ける、
あるいは”more””most”を付ける以外の比較級とか最上級の表わし方を見ていく事にしましょう。
その意味でこちらに不規則変化という形で書いてあります。
まずはこちらです。
“Mike plays basketball better than Bill does.”
という形で、”than”の前で一旦切るというのは今までと変わりません。
変わっているのはここです。
“er”を取って”bet”という単語はありません。
じゃあこれは何かと言うと、ここでの”better”というのは、”well”「上手に」という副詞の比較級なんです。
つまり、この”well”というのを比較級にする場合は、”weller”という形にするのではなくて、
“better”という形で、形そのもの、単語そのものが変わってしまいます。
こういった不規則変化、これはもう覚えるしかありません。
ですから、”well”というのは比較級にすると”better”になるらしいと理解しておきましょう。
そして比較の単元で毎回言っていますが、比較対象は形を揃えるというのが鉄則です。
そうしますと、こちらで”Mike plays”主語+三人称単数現在形となっているので、こちらの方も
“Bill does”主語+三人称の単数形という形で揃えてあげましょう。
ここでは一般動詞の代わりとして”does”を使っていますので、ここの”does”は書いていなかったとしても正解となります。
次です。
“The score in the game”
「その試合のスコア」「得点」というのは”worst”という単語があります。
“in history”と言っているので、「歴史の中で」”worst”はこちらは“bad”「悪い」の最上級となっています。
“bad”は”worth””worst”という変化をします。
この変化の一覧に関しては教科書に書いてあるものをしっかりと覚えましょう。
このように、”bad””bader””badest”ではなくて、”bad””worth””worst”という不規則変化をします。
不規則変化だとしても、”er””est”を付ける変化だとしても、語順であったり最後の”in”の付け方とか”the”の付け方というのは今までと全く変わりがありません。
なので、このセクションの後半に関しては、不規則変化という形自体を覚えるという事を主眼に置いて学習を進めて下さい。
最後です。
“Mike is the best basketball player of our teammates.”
ここも確認ですが、まず”of”があります。
これは”teammates”、一つの範囲ではなくて「チームメイトという複数の人たちの中で」という意味合いなので、”in”ではなくて”of”を使っていました。
“best”ですが、これは今度はさっきの”well”かなと思っても”well basketball player”はおかしいですから、これは元々”good”「上手な」という形容詞だったんです。
そうすると”good”は”good””better””best”という変化で”well”も”well””better””best”なります。
“good”と”well”に関しては、比較級と最上級が同じというような形になります。
これも間違いが非常に多い文になっていまして、どうしてもさっきのこういった
“better than”とか、”worst in history”というような形で、比較級、最上級が文の後ろの方にくる事が今まで多かった訳ですが、このように文の前の方にくるというパターンも全然ある訳です。
そのさいに必ず、ここの”basketball player”という名詞がきています。
つまり、元々これは「good+名詞」だったんです。
なので、元の文に戻した時に”Mike is a good basketball player”という形で、形容詞と名詞がセットになっていた場合、これは必ずばらさないで”best”を後ろの方に持ってくるのではなく、元々”good”を置いていた場所に置くというのがポイントとなります。
間違え方としては、”Mike is the basketball player best of”と書いてしまう事が非常に多いんですが、後ろの方に置くとか、”of”の直前に”best”を置くというような認識ではなく、元々の位置、
元々「good+名詞」だったので、その元々”good”があった名詞の直前に”best”置くと考えておきましょう。
セクション3に関しては以上となります。