stage1_Lesson9-3 be動詞の過去形(Itの特別用法)【ニュートレジャーの道案内】

それではLesson9セクション3の方を進めていきましょう。
前回までとは打って変わりまして、”it”の特別用法、様々な表現を覚えていくという単元になります。
様々な表現が出てくるという事は、それぞれの表現が混ざってしまって間違いが多くなってしまう単元になります。なので、一つ一つの形、それから発音に関しても注意しながら見ていきましょう。
それでは早速見ていきます。

最初の文です。
“What is the date today?”という事で、”date”は「日付」という意味になります。
なので、「今日日付は何ですか?」という事で、「今日は何月何日ですか?」という疑問文になっています。
こちらは非常に間違いがよく出てしまう文になっていまして、“What is”の部分です。
会話文で”What is”と別々に発音するより”What’s the date today?”という形で短縮形で書く事が
非常に多い文ですが、“What”と”is”を短縮しますと”What’s”という形になります。
ところが、これを音だけで覚えてしまうと「ワッツ ザ デイト」というふうに
この”is”の短縮の「ツ」という所が聞こえづらいので、これをテストで書きなさいと言われた時に、”What the date?”こう書いてしまうという誤答が非常に多く発生します。
こちらの何がダメかというと、もちろん文の中に動詞が一つもないです。
英文というのは必ず文の中に主語と動詞が一つずつなければいけないので、こちらで書くともちろんバツという形になってしまいます。
なので、これを例えば4語で書きなさいだったら”What is the date”で間違えないですが、
3語で書きなさいと言われた時に”What the date”とこちらで書いてしまいがちですので、必ずこれは“is”が短縮されている”What’s”という所を少し意識しながら発音して間違えないように練習しておきましょう。

そして、答え方の際にここで”it”というのが出てきています。
“date”の代わりと考える事も出来ますが、この”it”は「それは」とは訳しません。
基本的にこの「itの特別用法」という場合は、
この”it”を「それは」と訳すのではなくて、訳さないというのが大事です。
つまりこちらで言うと、「今日日付は何ですか?」「日付は」とか「それは」と訳すのではなくて、単純に「10月23日です。」といった形で「それは」という部分は一切訳さずに考えておきましょう。
こちらは日付を言う時に「It is なんとかかんとか」という形で書くという用法になっています。

また、似たような形でこちら”What day is it today?”この二つは区別しましょう。
“What day”というのは「何の日」つまり「何曜日」、曜日を聞く時に言う言い方になります。
上と違うのは、”What day is it”となっています。
これも「それは何の日ですか」と訳すのではなくて、「今日何の日」「今日何曜日ですか」という形で、特別用法として訳さずにそのまま捉えています。
ですので、こちらの方も”It’s Monday.”「それは月曜日です。」ではなくて単純に「月曜日です。」といった形になっています。
これは先ほどの日付と似ていますが、こちらに関しては曜日です。
この曜日を表す際に”It’s “Monday.というふうに「月曜だよ。」」という形で、「それ」とあえて訳さずにそのままMonday””だけ訳すという形になっています。

また、こちらも同じです。
“What time is it?”
こちらは「今何時ですか?」といった文になりますが、こちらでも”it”はは訳していないです。
「何時ですか?」だけを訳して、それに対する答えというのも文の中に主語が必要なので
“it”と主語とそれから”is”という動詞を重ねていますが、こちらも訳さずにそのまま「7時半ですよ。」といった形で表現します。
日本語では何時何分と単位を付けますが、英語ではそのまま”seven thirty””seven”「7時」”thirty”「30分」これだけで「7時半」という表現が出来ます。
このように、時間とか時刻、これらを表す際もこの特別用法の”it”というものを使っているという事になります。
ですので、「何日ですか」「何曜日ですか」「何時ですか」といった形で、今日の状況であったりとか今の状況を表わす際に、この“it”を主語にします。
これが、他にも距離ですとか明るい暗いだとかあとは温度、こういったものに関しても”it”を主語にして「It is なんとか」、例えば「今日あったかいね。」だったら”It is warm.”というような形で表わしていきます。

そして後半です。
こちらも先ほどと同様に「itを使った特別用法」という事で、”it”を訳さずに捉えるという言い方を学習していきます。

まず始めです。
“How is the weather today?”
“weather”は「天気」です。
“How”は「どのように」「どのような」ですから、
「今日天気はどのようですか?」「今日天気どうですか?」と聞いています。
それに対して答える時に、”The weather cloudy.”と答えるのではなくて、”It”を主語にしています。
という事は、ここから先ほどのものに加えて天気を表す際も主語に”it”を使うという事が分かります。

そうすると、下の文も同じです。
“It rained early this morning.”
“this morning”「今朝」”rained”「雨が降りました」”early”は「早く」ですから、
「今朝早い時間に雨が降りました。」という意味になっています。
こちらでも主語の”it”を訳さないという事は変わりがない訳ですが、先ほどと天気の表し方というのが少し違います。
先ほどは”It is cloudy.”「曇りです。」と言ったのに対して、今度は”It rained”と”ed”が付いています。
そうすると、”cloudy”というのは「曇りである」とか「曇っている」という意味の形容詞です。
ですので”beautiful”とか「背が高い」”tall”「背が高い」と同様に、be動詞を伴わないと表す事が出来ません。
なので、”It is cloudy”という形になっていましたが、今出てきた”rained”こちらに関しては、
「雨」という意味の名詞もありますが、この場合は”ed”が付いているので「雨が降る」という動詞になります。
そうすると、”It’s cloudy.”
be動詞を伴っているものと、”It rained”主語+動詞になっているものを区別する必要があります。
ちょっとややこしいですが、日本語では全部”rain”「雨」という一言で済ませてしまうものが、
この場合英語では”rain”と言ったら動詞である、そして”cloudy”こちらは形容詞なのでbe動詞を伴って”It’s cloudy”と表現します。
こういった区別がちょっとややこしいので、それぞれの単語の品詞、これは動詞だから”ed”が付く、これは形容詞だからbe動詞を伴うといった区別をしておきましょう。

一番下です。
今度は”How far is it”です。
“far”は「遠い」です。
そうするとこれは「どれぐらい遠いですか」、つまり距離を表わす訳です。
という事は、どれぐらい遠いかという距離を表す際にも”it”を主語にするという事が分かります。
ちょっと長く見える文になっていますが、分解していくと”far is it”「どれぐらい遠いですか」
“from your house”「あなたの家から」”to the station?”「駅まで」という事で、
「あなたのお家から駅までどれぐらい距離がありますか?」といった形になっています。
もちろん今の訳を聞いてお分かりの通り、こちらの”it”も訳しません。
答えの文も”It’s 1.5 kilometers.”「1.5キロです。」といった時もここの”It”というのは訳しません。
日本語ではこれ「1.5キロ」と言いますが、英語では「1キロ」であれば「ワンキロミーター」で止めていいですが、少数点で1.5とかあるいは2キロとかという時に、”s”を付けて表します。
なので、1であればそのまま”kilometer”でいいですが、1以上、1じゃないという事は複数扱いなので複数形の”s”を単位に付けて表しておきましょう。
また、下がちょっと難しい表現になっています。
「どれぐらい遠いですか?」と聞かれて、距離をそのまま答えているのが上の文になっていますが、「どれぐらい遠いですか?」と聞かれて「これぐらい時間が掛かる」、「その時間が掛かるぐらい遠い」という表し方もあります。
その場合はこちらです。
“It’s about twenty minutes’ walk.”と書いてあります。
“about”、これは「大体」とか「約」という意味です。
“twenty minutes”だから「20分」というのは分かり易いんですが、最後に”walk”というのが書いてあります。
あれ、”walk”「歩く」がこんな所にあっていいのかな?という形だと思いますが、
こちらですでに”It’s”“is”を短縮していますので動詞は1個出てきています。
という事はこの”walk”というのは動詞ではなくて名詞なんです。
「歩く事」とか「歩行」という意味の名詞です。
その名詞の前に”twenty minutes”「20分」を付けなければいけないので、これは以前の単元でも学習しました。
“’s”ではなくて「sの後に’」が付いていますから、これは複数形で且つ所有格です。
所有格+名詞という形になっています。
所有格という事は「何々の」ですから、そうすると「約20分間の歩行ですよ。」というのが直訳です。
訳す時に「20分間の歩行です」と訳すと非常に気持ち悪い日本語になってしまうので、
もちろん「歩いて約20分です」といった意味になっています。
こちらの聞き方自体が”How far”が距離なんだな、じゃあそれを前に出してきてbe動詞を前に出そうという所が宜しいかと思います。
ですが、答え方のこちらです。
“about”を付けると「約」とか「大体」という意味になります。
“twenty minutes’ walk.”、所有格+名詞になっています。
非常にややこしい形になっていますから、こちらに関しては理屈を踏まえた上で
特にこの”minutes’”の所の「s+’」、この形に気を付けながら問題集でしっかり文を書く練習をして下さい。
それではセクション3に関しては以上となります。