STAGE2 Lesson12-3疑問文/仮定法(仮定法)【ニュートレジャーの道案内】
セクション3では仮定法というような表現方法が登場します。
本角的に仮定法の表現を色々と学習していくのはStage3以降になっていく訳ですが、ここでは仮定法の基本となるような考え方について学習していく事になります。
仮定法とはなんなんだ、という話ですが定義としては事実とは異なる内容であったりとかは明らかに実現不可能な内容を表す事によってその発言者の心情を表すというような形です。
これは事実とは異なるんだ、明らかに可能性がないんだ、という事を示すために動詞の形を色々と操作する事になります。
その一つが“If”「もし何々ならば」です。「もし何々なら」という”If”の中が、ここが動詞の過去形になっています。
この”If”の中が過去形になっているというのがまずは仮定法の印の一つ目です。
“If”の中が過去形になっているからこれは実現不可能な事とか現実とは異なる内容なんだな、というのをまず示してあげて、そのあとも助動詞の過去形です。
このように、こちらが過去形”If”の中が過去形になったので、こちらの助動詞も過去形で統一します。こうすると仮定法であるという事を示す事が出来ます。
“If I had”ここで過去形が出てきたのでこれは仮定法、事実とは異なると分かります。
「もし私が翼を持っていれば」”I would”助動詞の過去形です。「学校まで飛んで行くのに」となっています。もちろん現実とは異なるし、実現明らかに不可能です。
「もし翼があれば私は学校まで飛んでいけるのになぁ」というふうに、実際は出来なくて残念だとか、こう出来たらいいのになぁ、という願望だったりとか発言者の心情をこのような形で表しています。これが仮定法です。
まずは“If”の中が過去形になる。そしてメインの方も助動詞の過去形を使う。こういった形で理解をして下さい。
じゃあ同じ「もし何々なら」なんだけれども仮定法ではない言い方を直接法と言います。今まで習ってきた英語は全て直接法です。
直説法というのは、現実を直接説明する言い方となっていますから、これは直接法というのはもちろんこれは仮定法ではない事ですから現実の内容を表しますし、実現の可能性がありますよという意味です。
つまり、”If it rains tomorrow,”「もし明日雨が降ったら私はバスで学校へ行くつもりだ。」といった形になっていまして、今度は”If”の中が”rains”という現在形になっています。
これは以前学習した通りで、時、条件を表す副詞節の中では未来の事も現在形で表すというのがありました。
もしここが”If it rained tomorrow”みたいな形になってしまうと、「明日は絶対雨が降る訳がない」みたいな形になる訳です。
これは「明日雨が降る」というのは当然我々日常生活で可能性がある事であると認識出来る訳ですから、このように”If it rains”というふうに”If”の中が現在形で書かれていたら、これは可能性としてあり得る事になります。そして、ここの助動詞はもちろん過去形ではなくて、明日の事だから未来の文”will”を使っている訳です。
このように、日常生活において可能性がある事とか現実としてあり得る事に関しては”If it rains”と現在形を使いますし、到底ありえない事とか現実とは反対の事、現実とは異なる事を示す場合は”If”の中を過去形にして、もしこうだったらな、というような表現をします。
それでは仮定法の様々な表現として、ここでは代表的なものを三つ載せています。
“If I were not busy, I would help you.”
「もし私が忙しくなかったらあなたを手伝ってあげられるんですけどね。」というふうな残念な気持ちを表しています。
ここで、実際は忙しくなかったら手伝うという事は現実はこの人は忙しいのであなたを助ける事が出来ませんと言っている訳ですが、注意点としてはここが“were”になっています。
過去形だから”I”だったら”was”じゃないかという所ですが、仮定法においてここのbe動詞を過去形にする時というのはここの主語が誰かに関わらず必ず”were”を使うというルールがあります。
話し言葉では”I”だから”was”で”If I was not busy”というような表現はあります。
ただ、書き言葉の上では一応こちらの方がより良いとされていますから、教科書にもこのように載っています。
実際New Treasureにも話し言葉、口語ではここは”was”になるよ、と書いてありますから、例えば海外へ行って会話をする時は”If I was not busy”みたいな形で言っていいですが、書く際は念のため、ここは”were”としておいた方が宜しいかと思います。
そして、こちらが過去形になっていますのでここは”would”と助動詞の過去形にします。
このように、be動詞を仮定法にする時は”were”を使うというのは一旦理解しておいて下さい。
下の二つです。
こちらは”I wish”とあります。
“I wish”のあとは主語+助動詞の過去形になっています。
これは何かというと、”I wish”のあとに接続詞が省略されてしまっているんですが、”wish”は「望む」ですからこうだったらいいのにな、という願望なんです。
そうすると、こうだったらいいのにな、という事は実際はそうではない、つまり現実とは異なる訳ですから”I wish”のあとは仮定法にするために助動詞を過去形にしています。
このように、“If”が付かなくても仮定法であるという事はあります。
その際の判断の基準は、この助動詞が過去形である事です。
ですので、”I wish I could”と言った瞬間に、実際は出来てないんだ、という事が分かります。
そうするとこの文は、「私が」”like the star!”「そのスターのように歌えたらなぁ」という願望を言っている訳です。
という事は実際にはそのスターと同じようには歌えてはいない、しかし歌いたいと言う願望示しています。
最後です。
“He speaks as if he were an American.”
また”He”だけど”was”じゃなくて”were”になっているのは、これは仮定法だからとなっています。
ここは”as”と”if”を足しまして、“as if”これで一つの塊として捉えて下さい。
この”as if”というのが、「まるで何々のように」となっていますので、そうすると「彼は話すまるで彼がアメリカ人であるかのように。」という事は、実際は彼はアメリカ人ではないんです。
しかし、「アメリカ人であるかのように喋る」、英語が上手いとかそういうような形になっています。
こちらは”as if”「まるでアメリカ人のように」という事で、現実とは異なるので仮定法になっていますが、こちらの方は”He speaks”普通の現在形になっています。
という事は、「彼が喋っている」というのは当然現実なので現実を表す内容だから現在形で表します。
後半の方の「まるでアメリカ人のように」というのは現実とは異なる内容なので仮定法で表します。
こういった使い分けには注意をして下さい。
ここまでで基本的に中学校3年間で学ぶような文法というのは一通り終えている事になります。
今後はこのStage2までで学んだ事を土台にして色々と知識を積み重ねていくという学習になりますので、是非これまでの動画であったり、あるいは問題集等で復習してStage3に臨んで下さい。