STAGE2 Lesson12-3疑問文/仮定法(仮定法)【ニュートレジャーの道案内】

このページでは、NEW TREASURE STAGE2 Lesson12-3で扱う「仮定法」について、基本の考え方から例文、問題演習まで順番に解説します。

中3英語やNEW TREASURE STAGE2で仮定法を学び始めたとき、「なぜ過去形を使うのか」「If it rains と If it rained は何が違うのか」「was と were はどちらを使えばよいのか」と迷う人は少なくありません。

仮定法は、「もし翼があれば」「もし私が忙しくなければ」のように、現実とは違うことを想像して、願望や残念な気持ちなどを表す表現です。まずは「If節の形」と「助動詞の過去形」に注目すると理解しやすくなります。

この記事で分かること

  • 仮定法とは何か
  • 仮定法過去で、なぜ過去形を使うのか
  • If it rains と If it rained の違い
  • 仮定法で was ではなく were を使う理由
  • I wish や as if を仮定法として見分ける方法
  • テストや英作文で仮定法を使うときの基本

仮定法を理解するには、これまでに学んだ時制や助動詞などの知識も役立ちます。NEW TREASURE STAGE2の文法事項をまとめて確認したい場合は、NEW TREASURE STAGE2|英文法の総括とLesson一覧も参考にしてください。

仮定法の基本を先に確認

まずは、仮定法で特に大切なポイントを表で確認しておきましょう。細かい説明を読む前に全体像をつかんでおくと、例文の意味も理解しやすくなります。

ポイント 説明
仮定法の基本 現実とは異なることや実現しそうにないことを想像し、願望や残念な気持ちなどを表す。
仮定法過去の基本形 If + 主語 + 動詞の過去形, 主語 + would / could / might + 動詞の原形
If節が過去形になる理由 「現実とは違う」「実現しそうにない」という距離感を表すため。
直接法との違い If it rains tomorrow のように、現実に起こりうる条件はIf節を現在形にする。
be動詞の形 仮定法過去では、主語に関わらず were を使うのが学校文法での基本。
I wish 「~だったらいいのにな」という、実際とは違う状況への願望を表す。
as if 「まるで~であるかのように」という意味で、実際とは違う内容を表すことがある。

動画で確認する:仮定法の基本

文章で全体像を確認したうえで、動画でも仮定法の基本を確認していきましょう。


仮定法とは何か

仮定法とは、現実とは異なる内容や、実現しそうにない内容を想像して、話し手の気持ちを表すための動詞の形や表現です。

たとえば、「もし私に翼があれば、学校まで飛んで行くのに」という文を考えてみます。現実には人間に翼はありません。つまり、この文は現実とは違う内容を想像して、「そうだったらいいのにな」という願望を表しています。

このように、仮定法では「実際にはそうではない」ということを示すために、動詞の形を変えます。その代表的な形が、If「もし~ならば」を使う文です。

仮定法の基本を説明するスライド

仮定法過去の基本形

現在の事実とは異なることや、現在・未来について実現しそうにないことを仮定するとき、仮定法過去を使います。

If + 主語 + 動詞の過去形, 主語 + would / could / might + 動詞の原形

例文で見ると、次のようになります。

If I had wings, I would fly to school.
もし私に翼があれば、学校まで飛んで行くのに。

If I had の部分で動詞が過去形になっているため、「これは現実とは違う仮定だ」と分かります。そして主文でも、would という助動詞の過去形を使っています。

つまり、仮定法過去の基本形では、If節の動詞を過去形にし、主文ではwouldなどの助動詞の過去形を使うことが大切です。

なお、wouldは「~するだろうに」、couldは「~できるだろうに」、mightは「~するかもしれないのに」という意味を表すことがあります。文の内容に合わせて使い分けます。

If節で過去形を使う理由

仮定法過去でIf節を過去形にするのは、過去の出来事を表すためではありません。

ここでの過去形は、現実との距離を表します。つまり、「今の現実とは違う」「実現する可能性が低い」ということを、動詞の過去形によって示しているのです。

たとえば、If I had wings は「もし私に翼があれば」という意味ですが、実際には翼はありません。そのため、現在の話であっても had という過去形を使います。

この考え方を押さえると、仮定法の文を見たときに「過去の話なのか」「現実とは違う仮定なのか」を判断しやすくなります。

直接法と仮定法の違い

同じ「もし~なら」という意味でも、仮定法ではない言い方があります。それが直接法です。

直接法は、現実に起こりうることを条件として述べる場合などに使われます。これまで学習してきた多くのif文も、直接法として使われています。

たとえば、次の文を見てください。

If it rains tomorrow, I will go to school by bus.
もし明日雨が降ったら、私はバスで学校へ行くつもりです。

明日雨が降ることは、日常生活の中で十分に起こりうることです。そのため、If節では rains という現在形を使います。

If it rains と If it rained の違い

If it rains tomorrow は、「明日雨が降る可能性がある」という現実的な条件を表します。

一方で、If it rained tomorrow のようにIf節を過去形にすると、「明日雨が降ることはあまり考えていないが、もし降るとしたら」という仮定法のニュアンスになります。

次の2つの文を比べてみましょう。

If it rains tomorrow, I will stay home.
もし明日雨が降ったら、家にいるつもりです。

If it rained tomorrow, I would stay home.
もし明日雨が降るとしたら、家にいるだろうに。

1つ目は、明日雨が降ることを現実的な可能性として考えています。2つ目は、雨が降ることを現実から少し離れた仮定として考えています。

つまり、現実に起こりうる条件はIf節を現在形にし、現実とは違うことや可能性が低いことを仮定するときは過去形を使うと整理できます。

ただし、仮定法過去は単純に「可能性が何%以下なら使う」という決まりではありません。話し手がその状況を現実的な条件として考えているか、現実から距離を置いた仮定として考えているかが重要です。

NEW TREASURE STAGE2で学ぶ他の文法事項も確認したい場合は、STAGE2の文法解説・Lesson一覧から学習した単元を選べます。


動画で確認する:I wish / as if などの仮定法

ここからは、仮定法でよく出てくる代表的な表現を確認します。Ifを使う形だけでなく、I wish や as if も重要です。

仮定法の代表表現を説明するスライド

仮定法でよく出る3つの表現

If I were not busy:wasではなくwereを使う

If I were not busy, I would help you.
もし私が忙しくなかったら、あなたを手伝うのに。

この文では、「実際には忙しいので手伝うことができない」という残念な気持ちを表しています。

ここで注意したいのは、were という形です。主語が I なので、普通の過去形なら was になりそうですが、仮定法過去では主語に関わらず wereを使うのが学校文法での原則です。

話し言葉では If I was not busy のように言うこともあります。ただし、学校のテストや英作文では、まず If I were の形を覚えておくとよいでしょう。

また、If節で were を使っているため、主文でも would help のように助動詞の過去形を使います。

I wish:実際とは違う願望を表す

I wish I could sing like the star.
私もそのスターのように歌えたらいいのにな。

I wish は「~だったらいいのにな」という願望を表します。この例文では「実際にはそうではない」という意味が含まれています。

そのため、I wish の後ろでは、could のような助動詞の過去形が使われています。

この文では、「実際にはそのスターのようには歌えないが、歌えたらいいのにな」という気持ちを表しています。

Ifがなくても、助動詞の過去形や文の意味から仮定法だと判断することがあります。

なお、I wishの後ろには、I wish I had more time.(もっと時間があればいいのに)のように、一般動詞の過去形を使うこともあります。

as if:まるで~であるかのように

He speaks as if he were an American.
彼はまるでアメリカ人であるかのように話します。

as if は「まるで~であるかのように」という意味です。

この文では、実際には彼はアメリカ人ではないという前提で、まるでアメリカ人のように話すという内容を表しています。そのため、後ろの部分で were が使われています。

一方で、文の前半の He speaks は普通の現在形です。彼がそのように話すこと自体は現実の内容なので、ここは仮定法にはなりません。

このように、1つの文の中でも、現実を表す部分は直接法、現実とは違う内容を表す部分は仮定法になることがあります。

なお、as ifの後ろが必ず仮定法になるわけではありません。実際にそうである可能性を考えている場合には、現在形などを使うこともあります。

仮定法の見分け方

仮定法かどうかを判断するときは、次の3点を確認しましょう。

  • If節の中が過去形になっているか
  • 主文に would / could / might などの助動詞の過去形があるか
  • 文全体が「現実とは違うこと」や「願望」を表しているか

特に、If it rains のように現在形なら現実的な条件、If I had wings や If I were you のように過去形なら現実とは違う仮定、と考えると見分けやすくなります。

ただし、過去形があるだけで必ず仮定法になるわけではありません。普通の過去の出来事を表す場合もあるため、動詞の形と文全体の意味を合わせて判断することが大切です。

Lesson12 セクション3:仮定法(ifの基本)まとめ

  • 仮定法は、現実とは異なることや実現しそうにないことを想像し、話し手の願望や残念な気持ちなどを表す。
  • 仮定法過去の基本形は、If + 主語 + 動詞の過去形, 主語 + would / could / might + 動詞の原形。
  • If節を過去形にすることで、「現実とは違う・実現しにくい内容」であることを示す。
  • 主文では would / could / might などの助動詞の過去形を用いる。
  • 現実に起こりうる条件を表す直接法のif文では、未来の条件でもIf節に現在形を使う。
  • be動詞の仮定法過去では、主語に関わらず wereを使うのが学校文法での原則(If I were… / If he were…)。
  • I wish + 主語 + 過去形 などで、「~だったらいいのにな」という現在の事実とは違う願望を表せる。
  • as if + 主語 + were / 過去形 で、現実とは違う内容を「まるで~であるかのように」と表すことがある。

仮定法でよくある疑問

仮定法の過去形は、過去のことを表しているのですか?

必ずしも過去のことを表しているわけではありません。仮定法過去では、過去形によって「現実とは違う」「実現しにくい」という距離感を表します。現在や未来についての仮定にも使います。

If it rains と If it rained は何が違いますか?

If it rains は、実際に雨が降る可能性を現実的な条件として考える表現です。If it rained は、雨が降ることを現実から距離を置いた仮定として考える場合に使います。主文もwillとwouldなどで使い分けます。

仮定法では、なぜ If I was ではなく If I were を使うのですか?

学校文法や改まった書き言葉では、仮定法過去のbe動詞は主語に関わらずwereを使うのが原則とされています。話し言葉ではwasが使われることもありますが、学校の英作文ではIf I wereと覚えておくとよいでしょう。

I wish の後ろはいつも仮定法になりますか?

現在の事実とは違う願望を表す場合には、I wish I could… や I wish I had… のように仮定法を使います。ただし、I wish you good luck.(幸運を祈ります)のように、I wishを使っていても仮定法ではない表現があります。

仮定法(If / I wish / as if)クイズ

ここまで学んだ内容を、次の10問で確認しましょう。If節の形、助動詞の過去形、wereの使い方に注目して解いてみてください。

問題 選択肢(A~D) 答え
1. 仮定法の説明として最も適切なのはどれ? A. いつも事実だけを述べる文法
B. 事実とは異なる内容で話し手の心情を表す文法
C. 未来の予定だけを表す文法
D. 命令文だけに使う文法
2. 次のうち、仮定法過去の基本形として正しいものはどれ? A. If + 現在形, 主語 + will + 動詞の原形
B. If + 過去形, 主語 + would + 動詞の原形
C. If + 過去分詞, 主語 + will + 動詞の原形
D. If + 現在形, 主語 + can + 動詞の原形
3. 次の文のうち「現実に起こりうる条件(直接法)」を表しているのはどれ? A. If I had wings, I would fly to school.
B. If I were you, I would study harder.
C. If it rains tomorrow, I will go to school by bus.
D. If he were rich, he would buy a big house.
4. 仮定法過去のIf節が過去形になる理由として正しいものはどれ? A. 時制をそろえるための決まりで、意味の違いはない
B. その出来事が過去に本当に起こったことを示すため
C. 「今とは違う・実現しそうにない」内容だと示すため
D. 未来のことを表すから
5. 仮定法過去のbe動詞について、学校文法での基本として正しい説明はどれ? A. 常にwasを使う
B. 主語がIのときだけwereを使う
C. 主語に関わらずwereを使うのが原則
D. 仮定法ではbe動詞は使えない
6. 「もし私が忙しくなかったら、あなたを手伝うのに。」として最も適切な英語はどれ? A. If I am not busy, I will help you.
B. If I were not busy, I would help you.
C. If I was not busy, I help you.
D. If I will not be busy, I would help you.
7. 「I wish I could sing like the star.」が表しているニュアンスとして最も近いものはどれ? A. 今まさにそのスターのように歌っている
B. いつか本当に歌えると約束されている
C. 実際には歌えないが、歌えたらいいのになという願望
D. 昔は歌えたが、今は歌えないという事実
8. 「He speaks as if he were an American.」の説明として正しいものはどれ? A. 実際に彼はアメリカ人である
B. 彼がアメリカ人かどうか分からない
C. 実際はアメリカ人ではないという前提で、まるでアメリカ人のように話す
D. 彼はアメリカに行ったことがない
9. 「If it rains tomorrow, I will go to school by bus.」が表している内容として正しいものはどれ? A. 明日雨が降ることは絶対にないという前提
B. 明日雨が降る可能性を現実的な条件として考えている
C. 昔、雨が降ったときの話をしている
D. 雨が降っても降らなくてもバスで行く
10. 次のうち、仮定法過去を含む文はどれ? A. If I have time, I will watch the movie.
B. If it is sunny, we will play soccer.
C. If I had wings, I would fly in the sky.
D. If he comes, I will be happy.

間違えた問題があれば、If節の動詞の形と主文の助動詞をもう一度確認してみましょう。基本形を理解できたら、次は仮定法を英作文や長文読解で使う練習につなげていきます。

仮定法を英作文に活かすには

仮定法は、文法問題だけでなく、和文英訳や自由英作文でも使う表現です。「もし~なら」「~だったらいいのに」という日本語を英語にするとき、直接法と仮定法を使い分けられるかどうかが大切になります。

特に英作文では、If I were…、I wish I could…、as if… などを正しく使えると、自分の考えや気持ちをより自然に表しやすくなります。

たとえば、「もしもっと時間があれば、本を読むのに」という日本語を英語にする場合、If I had more time, I would read books. のように表せます。

このように、仮定法を「読んで分かる」だけでなく、自分で文を組み立てられる状態にすることが英作文への第一歩です。

さらに学習が進み、大学受験の和文英訳や自由英作文に取り組む段階では、文法的に正しい英文を作るだけでなく、伝えたい内容を整理して英語で表現する力も必要になります。

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仮定法を読解に活かすには

仮定法は、長文読解でも登場します。本文中で would や could が出てきたときに、現実の話なのか、筆者の仮定・願望なのかを読み分けることが重要です。

ただし、wouldやcouldが出てきたからといって、必ず仮定法になるわけではありません。前後の文脈を確認し、筆者が何を事実として述べ、何を仮定しているのかを考えます。

たとえば、If I were you, I would choose this plan. という文なら、「実際に私があなたである」という意味ではなく、「もし私があなたの立場なら」という仮定に基づく意見だと分かります。

英作文ほど直接使う機会が多くなくても、仮定法のニュアンスを読み取れると、筆者の主張や登場人物の気持ちを理解しやすくなります。

高校受験の長文読解では、こうした文法知識を一文ごとの理解に結びつけ、さらに文章全体の内容を把握することが大切です。特に難度の高い長文に取り組む場合は、文構造を正確に捉える練習も必要になります。

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次の学習へ|仮定法を理解した後に取り組みたいこと

仮定法の基本が理解できたら、次は自分の学習目的に合わせて復習や応用に進みましょう。

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仮定法は、時制や助動詞など、これまでに学んだ文法とも関わっています。学習した内容に不安がある場合は、STAGE2全体のLesson一覧から復習する単元を選んでみましょう。

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仮定法は、形だけを暗記するよりも、「現実に起こりうることなのか」「現実とは違うことを想像しているのか」を考えながら読むことが大切です。基本例文を自分で説明できるようにし、Stage3以降の学習や英作文・読解へとつなげていきましょう。