STAGE2 Lesson2-2 接続詞2 助動詞(接続詞that)【ニュートレジャーの道案内】

それではLesson2セクション2を進めていきましょう。
今回のセクションでは、主に接続詞の”that”の使い方について学んでいく事になります。
基本的な使い方と注意点について説明していきますので、是非しっかりと学習していって下さい。
それでは早速見ていきましょう。

まず1文目です。
このような形で”that”というのがこの動詞の次、すぐあとにきています。
この”that”というのは、「何々という事」、あるいは「何々と」、といった意味を表しています。
もちろん接続詞ですから、次は必ず主語+動詞という形になります。
“moved to”は、”move”は元々「動く」という意味ですが、”moved to”になると「引っ越すと」いった意味になってきます。
そうすると、この塊で一つの意味を成しますから、「ナンシーがアメリカへ引っ越したという事」といった意味になります。
そうすると直訳しますと、「私はナンシーがアメリカに引っ越したという事を聞いています。」といった形になりまして、これは「何々を」を表しているので、そうするとこれ全体が名詞の塊となっていますので、接としては名詞接という名前が付いています。
今、「ナンシーが引っ越したという事を」と言いましたが、日本語でそういった事を表現する時に、いちいち「事」という表現はしないので、訳す時は「ナンシーがアメリカに引っ越したと聞いています。」というふうな形で訳しましょう。
ちなみに、これ「私は聞いています」という言い方をしましたが、訳す時は「何々らしい」、人から聞いている事なので伝聞のような訳で訳していくと割としっくりくるかと思います。
ですので、この文に関しては「ナンシーはアメリカに引っ越したらしい」と訳しても大丈夫です。
大事なのはこの”that”が付くと「何々という事」とか、「何々と」という意味を表していて、動詞のすぐあとに付けて、この”that”以下の内容を”hear”「聞いている」だとか”think”「思う」だとかそういった使い方をします。

二つ目の文です。
一つ目の文は、普通の肯定文、平叙文といった形で、「ナンシーがアメリカに引っ越した」と言っていましたが、今度は否定が絡む場合です。
このような形で、元々ここの日本語ですとここに”not”を入れて「ポールは正しくないと思います」と言ってもいいし、”not”を”think”「思う」の方に付けて、「私はポールが正しいとは思わない」と訳してもいいし、日本語ではどちらでもいいです。
ですが、英語の場合ですとこちらの「that接」の直前にあるこの動詞、この動詞の所に”not”を付けます。
こちらの方が一般的になります。
ですので、書く際にはなるべく”I think the Paul is not right. “という形ではなくて、”I don’t think”という形で、始めに否定ですよという事を明言しておいてから”that”以下の内容を書くといった形が英語では標準となります。
訳しますと、「ポールが正しいという事を私は思わない。」です。
つまり、「ポールが正しいとは思わない。」といった文になります。
否定の際に、この”that”の中ではなくて、この”think”とか”hear”の所に”not”を付けるという事を是非意識して下さい。

三つ目です。
また括弧で括ってみますと、「私はthat以下の事を考えている」、「あるいはthat以下だと思う」といった形になっています。
そうすると、「彼はコンサートに行くんじゃないかなと思う」、「行くだろうと思う」です。
まあ、「単純に行くと思う」と捉えても大丈夫です。
ポイントは何かというと、ここの“will”です。
“if”、条件を表す”if”の場合は、「もし何々なら」という時条件を表す副詞接の中では未来の事も現在形で表すといったルールがありましたが、先ほど少しお伝えしたようにこの”that”の塊というのは「何々という事」という意味なので、元々とはこれは名詞接なんです。
その”if”の時は、時条件を表す副詞接の中では未来の事も現在形というルールでしたから、これはもうそもそも名詞接なので、全くその時条件の副詞接というルールは関係ありません。
なので、この中は過去形を使おうが、未来の形”will”を使おうが、基本的には何を使ってもよいというような形になります。

四つ目の文と三つ目の文を比べて頂くと、内容としては”go to the concert”、”go to the concert”となっていて、基本的な文の作りは同じですが、一つ、違う所があります。
三つ目の文は”think”、「今思っている」という内容ですが、これが”thought”という過去形になっています。
「私は思いました」です。
その際に、ここが“will”ではなくて”would”になっています。
これは何かというと、”think”でも”hear”でもどんな動詞でもいいですが、基本的にこのメインの方の動詞が現在形から過去形になった場合、この「that接」の中の動詞あるいは助動詞も現在形から過去形に揃えるというルールがあります。
現在とか過去とか未来、これは時制という言い方をしますので、これを時制の一致と言います。
メインの動詞が過去形になれば「that’接」の中も過去形になるといった形で、必ずこの二つの動詞が存在しているので、この二つの動詞をそれぞれ過去の文にするんだったら過去形にするといった形で揃えるという必要があります。
このように”think”、あるいは”hear”といった動詞の後に”that”を付けて、「何々と思う」とか「何々と聞いている」という形、形自体はシンプルですが、このように時制の一致であったり、否定は前の方に付けるといったルールがありますので、こういった所に気を付けて学習を進めて下さい。
それでは、セクション2に関しては以上となります