STAGE3 Lesson2-2 助動詞の発展用法(可能性/推量)【ニュートレジャーの道案内】
可能性を表わす助動詞の意味について
前回のセクションに引き続きまして今度は可能性を表わす助動詞として、今度は”can“とか”cannot“”could“を見ていく事になります。
1年生の時に学習した”can“とは異なりまして、「出来る」という訳し方ではなく、違う訳し方、違う表現を見ていく事になります。
助動詞 “can” と “could” の使い方と意味
最初の例文です。”Practicing sports” 「スポーツを練習する事は」”can be hard.”、当然これが「出来る」だとおかしいです。
「スポーツを練習する事は大変になる事が出来る」というのはちょっとよく分かりませんから、ここの”can“というのは違う訳し方があります。
元々”can“というのは「出来る」という事は可能性があるという事です。 そうすると、可能性を表わす訳し方として、このように「何々な事がある」と訳す事が出来ます。
ですからこの場合ですと、「スポーツを練習する事は大変になる事がある。」「ハードになる事がある。」その可能性があるというのを表しています。
この”can“に「何々する事がある」という可能性を表わす意味があるのであるならば、これを否定文にすると可能性を否定している訳ですから、そうすると「なんとかなはずがない」と訳す事が出来る訳です。
つまりこれは、「マイクは病気になる事が出来ない。」ではなく、「マイクが病気であるはずがない。」となり、なんでかというと、「私は外で彼を見たからだ」「外出している彼を見たからだ」という形で「何々のはずがない」、可能性の否定、絶対に違う、”must“の反対みたいな形で表わす事があります。
そして、”One day he could be famous.”、これだけ見ますと”could“は「出来た」と過去を表わしているんじゃないかとも見えますが、ここを見ると”One day”とあります。 “One day”というのは当然過去を表わしています。 「ある日こんな事があった」というのを表す事も出来ますが、「いつか」というふうに未来を表わす事も出来ます。 その場合、”could“というのは何で過去形になっているかというと、”can“よりも可能性としては低いという事を表します。 助動詞を過去形にしますと、元の形よりも程度が弱まるというような性質がありますから、そうするとこれは「いつか彼は有名になるかも知れない」となります。 “can“よりは可能性がやや低いんだけど、可能性がない訳じゃないよね、というようなのを表す事があります。 今回は”One day”となっていましたが、一般的にはこちらも文脈次第で「何々出来た」なのか「何々かもしれない」なのかというのは区別が出来ますから、こちらも前回のセクションと同様に一文をしっかり読んで、その読んだ中での文脈で判断をして下さい。
セクション2はこの”can“と”could“のみが出てきていますが、「出来る」以外の意味があるんだという事をしっかり覚えておいて下さい。 それではセクション2に関しては以上となります。