STAGE3 Lesson3-4 不定詞を使った表現(that節と書換)【ニュートレジャーの道案内】
不定詞と「that節」の書き換え
最後のこのセクション4では、不定詞とそれから「that節」の書き換えに焦点を当てます。
“It seems that”や”It appears that”の形について
これらの形では、「It」が前に出てきて、「that節」の代わりを担います。元々この「that + 主語動詞」というのが主語の位置にあったんですね。
例えば、「It seems」の後ろが“the actor popular all over the world.”となっています。「その俳優さんは世界中で人気のようだ」となります。
ここで、「It seems」の後ろの“that”が省略されていますが、「the actor」が文全体の主語として前に出てきます。そうすると、接続詞のあとに動詞だけというのは不自然なので、「to + 動詞の原形」という形に変えます。
具体的には、「It seems」や「It appears」の後に「the actor」を置き、その後に“to 不定詞”の形で動詞を配置します。
このように、「that節」と、それから不定詞の書き換えという文操作が必要になります。この流れを意識しながら練習をしてください。
「to 不定詞」の特殊な形について
「to 不定詞」が「be + ing」という形を取る場合や、「to 不定詞」の中が「be動詞 + 過去分詞」となる場合について解説します。
「be + ing」の場合の例文解説
例えば、以下のような文を考えます。
“Mike seems to”
ここで、「seem to」は「何々のように見える」という意味です。つまり、「マイクは何々らしい」という意味になります。その後が「be + ing」になっていますから、これはその場の状況を表し、「今この瞬間マイクはこういうふうにしているように見える」という意味合いになります。
具体的には、「マイクは彼のレポートに集中しているように見える。」「今この瞬間マイクさんはレポートに集中している所だ。」といった感じです。
「be動詞 + 過去分詞」の場合の例文解説
次に、「be動詞 + 過去分詞」の場合を考えます。
“He seems to”
ここで、「seem to」の後ろが「be + 過去分詞」になっていますから、これは「何々される」を表します。例えば、「respect」は「尊敬する」を意味します。つまり、「彼はクラスメートによって尊敬されているように見える。」「彼はクラスメートに尊敬されているようだ。」といった意味の文になります。
「to have 過去分詞」の注意点
ここでは、「to 不定詞」とそれから「that節」の書き換えに焦点を当てます。特に注意が必要なのは、「to have 過去分詞」という特殊な形です。
「to have 過去分詞」とは
「to have 過去分詞」というのは、過去を表す役割があります。以前のLessonで「must have 過去分詞」や「cannot have 過去分詞」という形を学んだかもしれません。この場合、「have + 過去分詞」は助動詞の後に来るので、過去形を使えない場合にその代わりに「have 過去分詞」を使うという理解が必要です。
文の変化
例えば、「I seem to」の後に「have dropped」と書かれている場合、「私はどこかに財布を落としてしまったようだ」と訳されます。この場合、「to have 過去分詞」は動詞の時点よりも一つ前の時点を表します。
注意点
しかし、この「to have 過去分詞」を「to 不定詞」と「that節」で書き換える際には注意が必要です。例えば、「I seem to」と「have dropped」のような場合、「to 不定詞」では「have 過去分詞」が助動詞の後に来る制約がないため、直接過去形で表すことができます。