自由英作文で何を書けばいいか分からないときの考え方|白紙から内容を作る手順

自由英作文で何を書けばいいか分からないときの考え方|白紙から内容を決める方法

自由英作文の問題を読んでも、何を書けばいいか分からず、最初の一文が出てこないことがあります。

このとき、「英作文が苦手だから」とまとめてしまうと、何を練習すればよいのかが分かりません。

先に分けたいのは、書く内容をまだ決められていないのか、それとも内容は決まっているのに英語にできないのかということです。

自由英作文では、内容を考えることと英文を作ることを同時に行うと、問題文を前にしたまま考え込んでしまいやすくなります。まず日本語で「何を書くか」を小さく決め、そのあとで英語へ変えていきます。

この記事で扱うのは「内容が出てこない」場合です

「英作文全般が書けない」という広い話ではありません。自由英作文で、立場・理由・具体例をどう決めればよいか分からず、答案を書き始められない場合を中心に考えます。

自由英作文で困っている場所を先に分ける

「何を書けばいいか分からない」と感じていても、実際には困っている場所が少しずつ違います。

まず、自分が次のどこに近いかを確認してみてください。

  1. 問題文を読んでも何も思いつかない
    賛成・反対など、自分の立場もまだ決められない。
  2. 立場は決められるが、理由が出てこない
    「賛成です」「反対です」のあとに何を書けばよいか分からない。
  3. 理由はあるが、具体例が出てこない
    同じ内容を言い換えるだけになり、答案を広げられない。
  4. 日本語なら内容は言えるが、英文にできない
    書く内容ではなく、英語への変換で困っている。

上の1〜3で困っているなら、まず必要なのは英単語を増やすことより、書く内容を決めることです。

4まで来ているなら、「何を書くか」はすでに決まっています。その場合は、書く内容を考えることとは分けて、知っている語彙や文法でどう表すかを確認します。

「書き方が分からない」と「書く内容がない」を同じ問題にしないことが大切です。

どこまで自分で決められたかを見ると、次に見直す部分が分かりやすくなります。

まず「何を書くか」を日本語で決める

自由英作文だからといって、問題を読んだ直後から英文を書き始める必要はありません。

何を書けばよいか思いつかない人ほど、英語を書く前に次の4点だけを日本語で決めます。

英語を書く前に決める4点

テーマ:何について聞かれているのか

立場:自分はどう答えるのか

理由:なぜそう考えるのか

具体例:その理由が実際に分かる場面は何か

この段階では、きれいな日本語にする必要はありません。

たとえば、「賛成/時間を節約できる/通学中にも使える」とメモできれば十分です。

賛否を答える問題でも、複数の選択肢から選ぶ問題でも、まずは設問に対する答えと、その理由・具体例を小さく決めるところから考えます。

先にここまで決めておけば、英文を書く段階で考えることを減らせます。

問題文を見ても立場が決まらない場合

最初から「自分の本当の考えを詳しく説明しなければならない」と考えると、立場を決めるだけでも時間がかかります。

自由英作文では、まず設問に答え、そのあとに理由を続けられることが必要です。

問題形式上どちらの立場も選べるのであれば、理由を一つ説明しやすく、自分が知っている英語で表しやすい方から考える方法があります。

立場を決めるときの確認

「どちらが正しいか」を長く考える前に、「どちらなら理由を一つ説明できるか」を見ます。

複雑な意見をすべて答案に入れなくてもかまいません。まずは、自分で説明できる範囲まで内容を小さくします。

理由が出ないときは、自分に近い場面から考える

立場は決まったのに理由が出ない場合、「立派な理由を考えなければ」と考えすぎていることがあります。

最初から社会全体について大きな話を作る必要はありません。まず、テーマを自分に近い場面へ置き換えてみます。

  • 自分なら何が便利か、何が困るか
  • 学校生活ではどうなるか
  • 家族や友人ならどう感じるか
  • 時間やお金は増えるか、減るか
  • 勉強や生活がしやすくなるか、しにくくなるか

たとえば、あるサービスに賛成する理由が思いつかない場合、「社会にどのような影響を与えるか」と大きく考えるより、「自分が使ったら何が変わるか」と考えた方が内容を出しやすいことがあります。

理由を小さく考える例

大きすぎる考え方:
社会全体に大きな利益を与える。

自分に近づける:
移動しなくてよいので時間を節約できる。

ここで必要なのは、難しい知識ではありません。

自分があとから説明できる理由を一つ決めることです。

自由英作文を独学するときの参考書の役割や教材の使い方については、大学入試自由英作文を独学するときの参考書の考え方でも扱っています。本記事では参考書選びではなく、問題を見たときに内容をどう出すかに絞ります。

具体例が出ないときは「その理由が起こる場面」を考える

理由は決められたのに具体例が思いつかない場合、特別な経験や面白い話を探す必要はありません。

具体例は、直前に書いた理由を分かりやすくするために置きます。

「この理由が実際に成り立つのは、どんな場面か」と考えます。

理由から具体例を出す例

理由:時間を節約できる。

確認:どんな場面で時間を節約できるのか。

具体例:学校への移動中にも利用できる。

具体例は、理由とは別の新しい話を作るものではありません。

理由を一段具体的にして、「どういうことか」が読み手に分かる形にします。

「理由までは言えるのに、そのあと何を書けばよいか分からない」という場合は、まず理由が実際に起こる場面を一つ考えてみてください。

立場・理由・具体例まで決めてから英文を書く

何を書けばよいか分からないときに、最初から必要語数すべてを埋めようとすると、考えることが増えます。

まず、日本語で立場・理由・具体例だけを並べます。

ここでいう立場は、答案の最初で主張として書く内容です。「賛成なのか反対なのか」「どちらを選ぶのか」を先に決め、それを理由と具体例で説明していきます。

まず日本語でここまで決める

立場・主張:私は賛成。

理由:時間を節約できるから。

具体例:移動時間にも利用できる。

この3点が決まれば、少なくとも何も書けずに白紙になっている状態からは抜けやすくなります。

英文を書く前には、設問にきちんと答えているか、理由と具体例がつながっているかを確認します。

英文を書く前の確認
  • 設問に対する立場が決まっているか
  • その立場を選ぶ理由を一つ言えるか
  • 理由が実際に分かる場面を一つ言えるか
  • 理由と具体例が別々の話になっていないか

ここまで決まってから、内容を一文ずつ英語へ変えます。

日本語では決まるのに英語にできない場合

立場・理由・具体例を日本語では言えるのに、英語にしようとすると書けなくなることがあります。

この場合は、「何を書くか」という今回の課題はかなり整理できています。ここから先は、書く内容を考えることとは別に、決めた内容を自分が知っている英語でどう表すかを見る段階です。

難しい日本語を一字一句そのまま英訳しようとせず、言いたい中心を残して、自分が作れる文へ言い換えます。

英語にしやすい内容へ変える例

最初に思いついた日本語:
それによって人々の経済的な負担を軽減できる。

言い換え:
人々はお金を節約できる。

People can save money.

この段階では内容を増やすのではなく、すでに決めた内容を自分で作れる英文にすることを考えます。

※上の英文は特定の大学入試問題に対する模範解答ではなく、内容を簡単にしてから英文へ変える考え方を示す例です。

自分がどこで困っているかを確認する

練習したあとも「自由英作文が書けない」と感じる場合は、答案全体をまとめて評価するのではなく、どこまで自分でできたかを確認します。

確認したい6項目
  1. 問題が何を聞いているか分かったか
  2. 自分の立場を一つ決められたか
  3. 理由を日本語で一つ言えたか
  4. その理由が実際に成り立つ場面を一つ考えられたか
  5. 内容を自分が知っている英語で言える形まで簡単にできたか
  6. 主語と動詞を決めて英文にできたか

上の確認項目1〜4までで困るなら、先に書く内容の決め方を見直します。

1〜4はできるのに5〜6で書けなくなるなら、さらに内容を増やすより、言い換えや英文の組み立て方を確認する段階です。

このように、「英語が苦手」で一括りにせず、どこまで自分でできているかを分けて考えると、必要な練習を決めやすくなります。

学習全体でも、今どの部分を自分で確認でき、どの部分は外から見てもらった方が整理しやすいかを考えることがあります。学習方法そのものを判断したい場合は、英語学習で今どのような支えが必要かを考える判断材料も参考にしてください。

自由英作文で何を書けばいいか分からないときのまとめ

自由英作文で白紙になったとき、すぐに英文を書こうとする必要はありません。

最初に確認するのは、英語以前に書く内容を決められているかどうかです。

  • 問題文を読んでも立場が決まらない
  • 立場は決まるが理由が出ない
  • 理由はあるが具体例が出ない
  • 日本語では内容が決まるが英文にできない

この4つでは、見直す部分が違います。

内容が出てこない場合は、テーマを確認し、立場を一つ決め、理由を自分に近い場面から考えます。具体例では、その理由が実際に成り立つ場面まで考えると、内容を具体化しやすくなります。

そして、立場・理由・具体例まで日本語で決めてから英文へ移ります。

何を書くかを決めてから、どう英語にするかを考える。

この二つを分けることで、問題文を読んだまま何も書けない状態を整理しやすくなります。

内容を考える段階と、英文にする段階のどちらが難しいか確認したい方へ

テーマ・立場・理由・具体例まで自分で考えてみると、どの段階から難しくなっているかが見えてきます。

一方、実際の答案では、内容そのものが出ていないのか、内容は決まっているのに英文へ変換できていないのか、自分だけでは判断しにくいことがあります。

その場合は、完成した英文だけを見るのではなく、答案を作る途中のどこで書けなくなっているかを確認すると、次に見直す内容を決めやすくなります。

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