STAGE2 Lesson3-1 文型 (文の要素の理解)【ニュートレジャーの道案内】
それではLesson3セクション1を見ていきましょう。
このLessonでは文型という考え方が登場してきます。
英語の授業ではあっても日本語によってその文の仕組みだったりとか語順というものを理解していくという単元になります。
今後の英語学習を考えますと、この文型という単元が全ての土台になります。
文型とは何なのかという所ももちろんお話しする必要がありますが、その前に、その文の中で何とか語、主語とか目的語とか用語が登場してきますので、まずはその用語について説明していこうと思います。
それではこちらをご覧下さい。
まず主語と動詞というのは今までも何個か登場してきました。
主語というのは基本的に文の先頭にある名詞を言いまして、訳す時は「何々は」とか「何々が」という平仮名を付けて訳していました。
基本的に命令文以外の文では、全て主語とそれから動詞というものが登場します。
動詞というのは基本的に主語の次に出てくる動詞です。
本来はこれは述語動詞という言い方をしますが、ここでは動詞という言い方をします。
このように、なんとか語というものとなんとか詞というものが同時に登場してきてしまうので、ちょっと混乱してしまうという人もいるかと思います。
まずこのなんとか詞です。
この、なんとか詞というのは単語の性質です。
例えば、「机」というのはものの名前を表しますから名詞です。
これはものの名前という性質を表していて、それは名詞と付けられています。
一方で、なんとか語という概念もあります。
このなんとか語というのは、文の中でどういう役割をしているかというのを表すのがこのなんとか語です。
例えばですが、まず日本語で考えましょう。
「これは机だ」という文があったとします。
また、「この机は私のものだ」「私のだ」という文があったとします。
そうすると、二つの文にそれぞれ「机」という単語が出てきていまして、この「机」というのは名詞である事には変わりません。
「机」はそもそも名詞なので、どんな文であっても名詞という事には変わらないです。
つまり、この「机」というのは名詞であるという性質は文の中でどこにあっても変わりません。
ところが、こちらの「これは机だ」と言ったら、この「机だ」のこの部分は文の中で何語というかというとこれを述語と言います。
それに対して、下の文ですと「この机は」と付いているので、これは主語という訳です。
このように、文の中の位置に関係なくその単語の性質を表わすものがなんとか詞、辞書に載っているのは全てなんとか詞の方になります。
その単語というのが、その文の中でどの位置にくるかによってその役割が変わってしまう、これをなんとか語と言う訳です。
なので、こちらの方は「V」以外は全て主語、目的語、補語となっていますから、文の中でどのような役割をするかというのを示していて、こちら側の名詞とか動詞というのはその単語の性質を表します。
そうすると主語というのは、「誰々は」とか「何々が」がというのを表していて、英語にはこの「は」とか「が」にあたるものがないので、文の中のどこに配置するかによってその役割、意味を決めるという言語になっています。
次です。
動詞のあとに名詞がある場合です。
例えば”I play tennis.”でいう”tennis”です。
そういうと、それは目的語と言いましてその動詞の動作の対象になります。
例えば”I play”「私はします」「何を?」その「何を」にあたるのが目的語です。
あるいは、「私は彼に絵手紙を書きます。」と言った時の「彼に」です。
こういったものも目的語と言います。
そして、日本語にない概念としてこの補語というものがあります。
定義が長いですが、直前の名詞とイコール関係になる名詞、それから形容詞を補語と言います。
このイコール関係というのがちょっと分かりにくいですが、例えばこういう文があったとします。
その際に、”I”はもちろん主語です。
“am”は主語のあとにあるbe動詞ですからこれは「V」です。
こちらが目的語なのか補語なのかという所が大事になる訳ですが、この”student”という名詞から見て直前の名詞というのは”I”「私」という代名詞です。
そうすると、「私は生徒だ。」という事は「私」=「生徒」なんです。
このように、直前の名詞とイコールになるこの”student”名詞を補語と言いまして、「C」という記号で表します。
こちらは文型それぞれの第1文型とか第2文型とか具体的な文系の説明の際にまた説明しますので、今はどうやらイコール関係になるものを補語というらしいと捉えておいて下さい。
それでは具体的な文型に関して見ていこうと思います。
第1文型、第2文型、第3文型とある中で、第2文型が一番捉え難い種類が多いものになりますので、最初は第1文型と第3文型を見ていきましょう。
第1文型というのは基本的に主語と動詞があって、「O」目的語とか「C」補語がないものを表します。
上の例ですと、”I”これが主語です。「私は」です。
“go”はもちろん動詞ですから「V」です。
そのあとにここに色々単語がありますが、ルールとしてこれは「前置詞 + 名詞」です。
先ほどの「S V O C」の一覧の中にあったのは、主語は名詞しかなれない、目的語も名詞しかなれない、そして「C」補語には名詞と形容詞がなるとありました。
他については動詞しか出てきていませんでした。
そうすると、名詞、動詞、形容詞、これ以外は「S V O C」という文を構成する要素とは考えないです。
なので、このように「前置詞 + 名詞」であったりとか”every day”これ「毎日」というのは”go”を修飾しています。
「毎日行く」、このように先ほどの名詞、形容詞、動詞以外の品詞、前置詞とか副詞というものは全て修飾語と呼ばれていまして、この第1文型から第5文型を決める際には一切考慮に入れないとなっています。
その「前置詞 + 名詞」とか副詞のような修飾語は全て「M」という記号が付けられていまして、これを修飾語と言います。
こういったものはいくつあったとしても「S V O C」ではないので文型を判断する際には一切考慮に入れないという事になっています。
次です。第3文型ですが、これが一番英語の文では多い形になっていまして、おなじみの”I play tennis.”のように、主語は「O」目的語を「V」するとなります。
「誰々が何々を何とかする。」という形になっています。
これで言いますと、まず”C”、もちろんこれが主語になっていまして、”plays”が動詞です。
“the piano”
先ほど「C」というのを説明しましたが、もちろんここが「O」なのか「C」なのかというと、イコールかイコールじゃないかで考えます。
この場合、「彼女が」と「ピアノ」がイコールになっているはずがないです。
その場合動詞のあとにくる名詞で「何々を」という平仮名を付けられますから、これが目的語と言います。
そして”very well”「とても上手に」という塊も、これは”play”という動詞を修飾していますから、副詞です。
そうすると、副詞というのは「S V O C」どれにもなりませんでしたから、これは修飾語として考えます。
結果として文の中に「S」と「V」と「O」、この3個の要素がありますので、これを第3文型と言います。
このセクション1で最後に出てくるのはこの第2文型です。
これを見て頂くと、「S V C」とありまして、文型というのは文型が決まると訳し方がほぼ決まるというものなんです。
なので、「S V C」だと分かったら、「S」は「C」だ、つまりこれを記号化すると「S」=「C」と訳すか、「SはCになる」となります。
なるという事は、それまでとは違った状態に変化するという事を表します。
具体的に見ていきますと、最初”This”、もちろんこれは主語となっています。
次が”is”、もちろん動詞です。
そうした時に、be動詞というのは基本的に主語イコール次の状態を表わしまして、
これイコール「私のノート」という関係が成り立っていますから、これを「S V C」と言いまして、もちろんこちら側です。
「これは私のノートだ。」といった文になります。
また次の文ですと、この”David”こちらが主語になっていて、次に”become”「何々になる」という動詞の過去形”became”です。
もちろん動詞なので「V」になる訳ですが、次が”a soccer player”です。
そうすると、「デイビットはサッカー選手になりました。」となります。
つまり、「デイビット」=「サッカー選手」というふうにやはりイコール関係が成り立っているので、この”soccer player”というのは「C」という形になってきます。
この場合は訳し方としてはこちらです。
「SはCになる」という文のそのままとなっています。
最後です。
“David”はまた”David”です。
“looked”は動詞です。
“tired”というのは、これは「疲れている」という意味で、これは形容詞です。
そうすると形容詞というのは「C」補語になる事が出来て、且つ、”David”=”tired”、「デイビットは疲れているという状態」となって、イコール関係が成り立ちますから、そうするとこれは「S V C」という形になります。
普通”look”というのは「見る」というような意味で使う訳ですが、この”look”のあとに形容詞がきて「S V C」の形になった際は、「何々に見える」という外見の事を言うという意味になっています。
なので、これは「デイヴィッドは疲れているように見えた。」と訳してあげて、こちらの”after the soccer game.”「そのサッカーの試合のあとで」、これは「前置詞 + 名詞」なので修飾語「M」と考えますから、これは文型には考慮しないというような形になります。
ここが「O」なのか「C」なのかというのがいまいち分からなかったら、またイコールというのがよく分からなかったら、一旦ここの動詞をbe動詞に変えてみて、それで例えば”David is a soccer player.”という文が成り立つのであれば「S V C」と考えてしまって大丈夫です。
ですからこちらも”David is tired.”「デイヴィッドは疲れている。」というふうにbe動詞に変える事が出来れば基本的には第2文型と考えて、「S」は「C」だ、とか「SはCになる」というふうに訳してみましょう。
次のセクションでは第4文型を見ていきます。
セクション1に関しては以上となります。