STAGE2 Lesson6-1 受動態【ニュートレジャーの道案内】
それでは Lesson6 セクション1を見ていきましょう。
この Lesson では 受動態 という単元が登場します。受動態とは、「〜される」という意味にするために、文の語順を入れ替えたり、動詞の形を変えたりする単元です。
このページで分かること(最短まとめ)
- 受動態の基本:「〜される/〜された」を作る文の形
- 作り方は3手順:①目的語を主語へ ②be動詞+過去分詞 ③必要なときだけby+行為者
- byは省略できる(人々・みんな など、行為者が明らかなとき)
- 否定文・疑問文はbe動詞のルールと同じ
- 助動詞つき(canなど)は助動詞はそのまま+be+過去分詞
受動態とは(「〜される」をどう作る?)
能動態(「〜が〜する」)の文を、受動態(「〜が〜される」)として言い直すと、主語・動詞の形・(必要なら)byが変わります。まずは、次の例でイメージをつかみましょう。

受動態にすると何が変わるか(主語・動詞・by)
- 主語:元の文の目的語を前に出す(ここが最重要)
- 動詞:be動詞+過去分詞(Vpp)にする(時制・単数複数に合わせる)
- by:行為者(誰がしたか)を言いたいときだけ付ける(省略できることも多い)
受動態の作り方3手順(ここが本体)
「be動詞+過去分詞」だけを暗記してしまうと、主語の取り違えが起きやすいです。安全のために、3手順で作る流れを押さえてください。
手順1 目的語を主語にする(主語の取り違え注意)
まず、元の文の目的語(「〜を」にあたる部分)を、受動態の文の先頭に置きます。
例文でいうと、目的語は America なので、まずは America を主語にします。
これをやらないでいきなり Columbus was discovered とすると、「コロンブスが発見された」になってしまい、意味がズレます。
手順2 be動詞+過去分詞(時制に合わせる)
次に、動詞を be動詞+過去分詞 にします。
このとき、元の文が過去なら be動詞も過去(was / were)に合わせます。現在なら(is / are)のように合わせます。
ここで出てくる過去分詞は、規則動詞なら -ed で作れますが、不規則動詞は形が変わります(後でまとめます)。
手順3 by+行為者(必要なときだけ)
最後に、行為者(誰がしたか)をはっきり書きたいときは、文末に by+行為者 を置きます。
この例なら by Columbus です。
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第1手順で前に出す。
第2手順で「be動詞 + 過去分詞」
第3手順で “by Columbus” の形で「誰々によって」
この①〜③の手順を意識して、文法問題集などで「受動態を作る」練習をしてみてください。
過去分詞の確認(規則・不規則/覚え方)
受動態の「〜される/〜された」は、be動詞+過去分詞で作ります。
規則動詞は -ed でOKですが、不規則動詞は過去分詞も形が変わります。
- 規則動詞:
discover – discovered – discovered - 不規則動詞:
speak – spoke – spoken(過去分詞がspokenになる)
不規則動詞は、教科書に出てきたものを一つずつ、speak / spoke / spoken のように原形→過去形→過去分詞で音読して覚えていきましょう。
byを省略するのはどんなとき?
by は「誰によって」を表しますが、行為者が特定できない/特定する必要がない/文脈で明らかなときは、省略されることが多いです。

Coffee is drunk all over the world.
「世界中で飲まれている」行為者は、漠然とした「全員/人々/皆」なので、by people などはわざわざ書かないのが自然です。

Paper cups are used in many coffee shops.
コーヒーショップで使うのは店員さんやお客さんで明らかなので、ここも by 以下は省略されます。
否定文の作り方(be動詞のルールでOK)
受動態は be動詞を使うので、否定文・疑問文の作り方は、be動詞の文と同じです。

English is not spoken in this area.
not が入っているので否定文です。形としては、be動詞 + not + 過去分詞(Vpp)です。ここも行為者(この地域の人々)は明らかなので、by 以下は省略されています。
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疑問文の作り方(答え方:it / they)
疑問文も同じで、be動詞を文頭に出すだけで作れます。答えるときは、主語が単数か複数かに注意します。

Are Japanese comic books read in New York?
この場合、主語は comic books で複数です。
なので答えは、Yes, they are. / No, they aren't. のように they を使います(「もの」でも複数なら they)。
単数・複数にさえ注意すれば、受け答えも be動詞の疑問文と同じ感覚で大丈夫です。
助動詞を伴う受動態(can be+過去分詞)
最後に、教科書の後半に出てくる「助動詞つき」の受動態です。ここは少し厄介に感じやすいですが、基本は手順通りです。

元の能動態のイメージは次のようになります:
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第1手順:目的語 these e-books を主語にします。
次がポイントです。can のような助動詞があるときは、助動詞は何も変えずそのまま残します。
can downloaded がダメな理由
can の直後は動詞の原形が来るルールです。
だから can downloaded とすると、助動詞の後に原形ではない形が来てしまい不自然になります。
受動態にしたいので、助動詞の後ろに be + 過去分詞 を置きます。ここでの be は be動詞の原形(be) です(is/are ではありません)。
よって、正しい形は次の通りです:
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Lesson6-1 要点まとめ(表+箇条書き)
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 受動態とは |
|
| 受動態の3手順 |
|
| 過去分詞の確認 |
|
| by の省略 |
|
| 否定文の作り方 |
|
| 疑問文の作り方 |
|
| 助動詞を伴う受動態 |
|
- 受動態は「形」だけより、どう操作して作っているか(3手順)を中心に確認すると安定します。
- 助動詞が出てきたら、助動詞の後ろは原形なので、be + 過去分詞にするのがコツです。
基本チェッククイズ(10問)
まずは「作り方の手順」と「助動詞つき」を中心に確認してみましょう。
| No. | 問題 | 選択肢(A〜D) | 解答 |
|---|---|---|---|
| 1 | 受動態を作るときの第1手順として正しいものはどれですか。 | A. 主語を過去形にする B. 動詞の目的語を文頭に出して主語にする C. 文末に by を必ず付ける D. 動詞に -ing を付ける |
|
| 2 | 「〜される/〜された」という受動態の意味を作る基本形として正しいものはどれですか。 | A. 主語 + 一般動詞 B. 主語 + be動詞 + 動詞の原形 C. 主語 + be動詞 + 過去分詞 D. 主語 + will + 動詞の原形 |
|
| 3 | 「Columbus discovered America.」を受動態にしたときの主語として正しいものはどれですか。 | A. Columbus B. discovered C. America D. Columbus America |
|
| 4 | 次の中で「discover」の過去分詞として正しいものはどれですか。 | A. discover B. discovering C. discovered D. discovers |
|
| 5 | 「speak」の変化として正しい並びはどれですか。(原形 → 過去形 → 過去分詞) | A. speak – spoken – spoke B. spoke – speak – spoken C. speak – spoke – spoken D. speak – spoked – spoked |
|
| 6 | 次の文で by を省略してもよい理由として最も適切なものはどれですか。Coffee is drunk all over the world. |
A. 受動態では by は必ず省略するから B. 行為者が「人々」「みんな」などで、誰かが明らかだから C. coffee が主語だから D. drink が不規則動詞だから |
|
| 7 | 受動態の否定文の形として最も適切なものはどれですか。 | A. 主語 + not + be動詞 + 過去分詞 B. 主語 + be動詞 + 過去分詞 + not C. 主語 + be動詞 + not + 過去分詞 D. 主語 + not + 過去分詞 |
|
| 8 | 受動態の疑問文の作り方として正しい説明はどれですか。 | A. 主語を文末に移動する B. 一般動詞を文頭に出す C. be動詞を文頭に出す D. 過去分詞を文頭に出す |
|
| 9 | 助動詞 can を含む文を受動態にするときの語順として正しいものはどれですか。 |
A. 主語 + can + 過去分詞 B. 主語 + can + be + 過去分詞 C. 主語 + be + can + 過去分詞 D. 主語 + can + be動詞(is, are) + 過去分詞 |
|
| 10 | 次の文の受動態として最も適切なものはどれですか。We can download these e-books for free. |
A. These e-books can download for free. B. These e-books are can downloaded for free. C. These e-books can be downloaded for free. D. These e-books can be download for free by we. |
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関連レッスン(前後記事への内部リンク)
- 前の記事:STAGE2 Lesson5-2 接続詞・文と文のつなぎ方
- 次の記事(Lesson6-2):受動態の疑問文の作り方・答え方|疑問詞Who/What/By whom
次のセクション(Lesson6-2)では、疑問詞を伴う形も登場して、文の操作がもう一段増えます。ここ(Lesson6-1)は、まず受動態の3手順が迷わずできる状態を目標にしておくと、次が進めやすくなります。


