STAGE3 Lesson7-1関係副詞(前置詞+関係代名詞)【ニュートレジャーの道案内】

それでは Lesson7 セクション1に進めていきましょう。このセクションでは、関係代名詞の直前に前置詞が付く 前置詞 + 関係代名詞 の形が登場します。その後、セクション2では、この 前置詞 + 関係代名詞 を 1語で置き換えた 関係副詞 が出てきます。どちらも区別が重要となりますので、それぞれの使い方、見分け方、そして例外があるかどうかについて確認していきましょう。

前置詞+関係代名詞(which / whom)

結論:このページは「前置詞+関係代名詞(which / whom)」の型を固める回です。where / when / why(関係副詞)は別セクションなので、まずは「前置詞の直後に置ける語」を確定させて進めてください。

知りたいこと 結論(型) 注意
in which の作り方 前置詞+which the village in which I was born 前置詞を忘れやすい(元の文に戻して in を確認)
to whom の作り方 前置詞+whom(人) the person to whom I spoke 前置詞の直後は that にできない
with whom の作り方 前置詞+whom(人) The man whom we were talking with 会話では前置詞を後ろに回す形もよく出る
that は使える? 前置詞の直後は不可 × in that / ○ which I was born in 迷ったら which / whom に寄せると安全
省略できる? 前置詞が後ろなら省略可(目的格) the city (which) he was born in in which の形は省略できない

つまずき防止:語順を即決する3チェック

  • ① まず元の2文に戻して、前置詞が必要か(in / to / with など)を確定する
  • ② 前置詞を前に出すなら、直後はwhich / whomthat は不可
  • ③ 口語なら「前置詞を後ろ」にもできる(例:which I was born in

よくある誤り(ここだけ注意)

  • × in that I was born / ○ which I was born in(または in which I was born)
  • × the city in he was born / ○ the city he was born in(または the city in which he was born)

このあと本文で、基本→前置詞を含む例→前置詞+関係代名詞の注意点→クイズの順に確認できます。

関係代名詞の使い方の復習

まずおなじみの形で文が二つありますから、この二つの文を繋いで一つにします。まずは今まで通りの関係代名詞の使い方、これを確認した上で今回の前置詞 + 関係代名詞、こういった使い方を見ていく事にします。まずこの二つの文を繋ぐ際というのは、今までと同様にこの重複している名詞を取り出します。取り出したらここの“it”、この“it”というのが当然これは人以外になりますから“which”とか“that”にしてこれを塊の先頭にもってきます。そして、この先行詞の後ろに置くという形になっていて、これで「ここが私が生まれた村です。」という形になっています。忘れてしまいがちですが、元々ここに“in”という前置詞が入っていますから、ここに前置詞を書くのを忘れないで下さい。これが一つ注意点となります。

前置詞 + 関係代名詞の使い方

これが今までやっていた関係代名詞の使い方になる訳ですが、今回はここに“in it”というふうに、ここ前置詞 + 名詞という塊としてみるとこの“it”“which”に変えた時に、ここが前置詞 + 名詞だからここの“it”“which”に変えても“in which”という形で前置詞 + 関係代名詞、こういった形でセットで前に出すという考え方がある訳です。この“in it”“in which”になってそのまま出てきます。そうすると、これが一つの塊を作る、節を作るという事には変わりがなく、訳し方も当然これは関係代名詞で”,”もありませんから直前の名詞を修飾します。このように、訳としては今までの関係代名詞の使い方と大体同じですが、ここに前置詞が付くというのがこれまでとの違いになっています。

前置詞の位置と関係代名詞の使い方

この前置詞があるかないかという所で訳が変わらないというのが実は大事な所でして、どうしてもこの「私が生まれた村」の中に“in”という前置詞の訳が入っていないので、書く際にここの“in”を忘れてしまいがちです。なので、防ぎ方としては元の文に戻した時に“I was born the village”ではなくて、“I was born in the village”と、ここに元々“in”があったなというふうに元の文に戻して考えてあげるとここの前置詞というのを忘れないで済むという事になります。

注意点: 関係代名詞の選択

注意点としてこちらの二つ目の文では、“which”“that”はどちらでもいいですよという形になっていますが、この前置詞のあとに関係代名詞の“that”を置くというのはダメになっています。ですので、“which I was born in”とか“that I was born in”、こういう形はいいですが、“in that”という形は出来ないという事が一つ注意点になります。ですので、選択問題や自分で英作文をする時に、ちょっと怪しいなと思ったら“that”ではなくて全て“which”とか“whom”にしておくとどちらの形にも対応する事が出来ますから、こういった所は注意をして下さい。

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前置詞と関係代名詞の使い方

それでは前置詞と関係代名詞を同時に使う例文を他にも二つ見ていきましょう。まずこちらの例文です。

例文1: “The man whom we were talking with was Jun.”

この文では、“with was”という形が不自然に感じられますが、これは元々文が以下のように分かれていたためです:

  • 「The man was Jun.」(その人はジュンでした)
  • 「We were talking with him.」(私たちは彼と話していた)

“talk”は「talk him」や「talk her」とは使われず、「誰々と話す」という意味では“with”が必要です。従って、元々の「him」が関係代名詞として文の先頭に来て、結果として「whom we were talking with」となります。このように、「私たちが話していたその男性はジュンです。」と訳すと、「with」が訳に反映されていない場合があります。書く際に「The man whom we were talking with Jun」と書かないように注意し、元の文に戻して「talk with」を意識して「with」を忘れないようにしましょう。

ここでの「whom」は目的格であり、目的格の関係代名詞は省略可能です。従って、「The man we were talking with」とも書けます。

例文2: “I will meet the writer I have wanted to talk with.”

この文の「writer」に対して、「I have wanted to talk with him/her」という形で「with」が入っています。「talk with」が基本です。「have wanted」は「ずっと話したかった」という意味を持ちます。ここで「I have wanted to talk with」は、「話したいと思っていた作家に会う予定です」という訳になります。

文の構造としては、名詞「writer」があり、その後に「I have wanted」が続く形です。ここで「名詞+SV」の形式を見たら、関係代名詞の目的格が省略されていると考えましょう。実際にこの形が出てくる際には、「I will meet the writer I have wanted to talk with」となる場合もあります。前置詞+関係代名詞の際は、目的格が省略されているかもしれないことと、元々前置詞があったかどうかを意識する必要があります。

このような文に慣れるためには、練習問題を使ってしっかりと演習を行うことが重要です。セクション1については以上となります。

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Lesson 7 セクション1: 前置詞 + 関係代名詞

まとめ

ポイント 説明
前置詞 + 関係代名詞とは? 関係代名詞の前に前置詞を置くことで、より形式ばった・書き言葉的な文構造を作る形
基本構造 in which / to whom / with whom などの形で先行詞を修飾し、「~の中で」「~に(対して)」などの意味を表す
使える関係代名詞 which / whom は前置詞と併用可。that は前置詞の直後に置くことはできない
省略の可否 目的格の関係代名詞は、前置詞が文末にくる形では省略可。ただし、前置詞を前に出した「前置詞 + 関係代名詞」の形では省略不可
意味上の対応関係 the city in which he was bornthe city which he was born in のように、「どの語がどの前置詞と結びついているか」を意識することが大切
口語との違い 会話では the person (who) I spoke with のように前置詞を文末に置く形が一般的。with whom などは主に書き言葉やかたい文章で用いられる

クイズ

問題 選択肢 答え
1. 「前置詞 + 関係代名詞」の説明として最も適切なのはどれ? A. 関係代名詞の前に副詞を置く形
B. 関係代名詞の前に前置詞を置いて、より形式ばった形にしたもの
C. 前置詞を文末に置く口語的な形
D. 関係代名詞をすべて省略した形

2. 次のうち「前置詞 + 関係代名詞」の例になっているものはどれ? A. which I know
B. in which I live
C. that I met
D. who I talked to

3. 前置詞の直後に置くことができない関係代名詞はどれ? A. which
B. whom
C. that
D. whose

4. 「in which」の意味として最も近いものはどれ? A. その中で
B. そのために
C. その時に
D. その理由で

5. 「to whom」が自然に使われるのはどの先行詞に対してか? A. 物
B. 場所
C. 人
D. 時

6. 次の二つの文の関係として正しいものはどれ?
① This is the city in which he was born.
② This is the city which he was born in.
A. ①と②は意味がほぼ同じで、①の方が形式ばっている
B. ①と②は意味が正反対になる
C. ①だけが文法的に正しい
D. ②だけが文法的に正しい

7. 次の訳として最も適切なのはどれ?
I visited the city in which he was born.
A. 私は彼が生まれた都市を訪れた。
B. 私は彼が生まれる都市を訪れた。
C. 私は彼がその都市を訪れた。
D. 私は彼が住んでいる都市を訪れた。

8. 「The person with whom I spoke was kind.」の意味として最も近いものはどれ? A. 私が話した人は親切だった。
B. 私が親切だった人と話した。
C. 私がその人と親切に話した。
D. 私が見た人は親切だった。

9. 次の説明のうち、前置詞 + 関係代名詞について正しいものはどれ? A. 口語ではよく使われるが、書き言葉ではほとんど使われない。
B. 書き言葉でよく使われ、かたい印象を与える表現である。
C. that とだけ組み合わせて使う表現である。
D. 関係代名詞を必ず省略しなければならない。

10. 次のうち、文法的に誤っている文はどれ? A. This is the house in which I lived.
B. This is the house which I lived in.
C. This is the house I lived in.
D. This is the house in I lived.