Stage1の総括【ニュートレジャーの道案内】

夏井(中学受験専門夏井算数塾代表):という訳で今回は、New Treasure STAGE1が全て終わった事を受けまして、総括と言いますか、どの辺りが大変で、みたいな話が出来ればと思っております。
STAGE1は標準的には中学校1年生の生徒さんが学習するという事になっています。
ちょうどその中学生活が始まるというタイミングの1年間、非常に大事な事を勉強する事が多いんだろうなと思います。
学期別と言いますか、1学期2学期3学期、前期後期になっている学校もあるかも知れませんが、
一応季節ごとにどういった所に注目して勉強していったらいいのかを伺っていければと思います。
という訳で、まず一学期、一応標準的には2月初頭ぐらいに受験が終了して、入学先が決まった生徒さんがとりあえず中学の準備だと言って、英語それから数学ぐらいは勉強していくかと思います。
一応ある程度モチベーションが高まった状態で、中学校1年生の4月を迎えるという事になる訳ですが、よくあるのが最初に予習しすぎた結果言い方悪いですがしばらく英語を舐め腐った結果1学期で早々に落ちこぼれるというパターンもあると思います。
この中で、1学期で大切なテーマと注意すべきポイントについて教えてもらえればと思います。

中尾:まずどうしても中学校入学前に、ある程度小学校で勉強しているとか、あとは英検の勉強していた子は知識の面ではある程度身に付いていますが、文法的な操作というのはある程度年齢が上がらないと難しい側面があります。
そして、be動詞というのは凄く簡単なので確かに皆英語楽勝と思いがちです。
そこで初めて出てくる壁というのが、単数複数の区別です。
要は、日本語と違う所というのに最初に引っ掛かってしまいます。
なので、まずは複数形と単数形を必ず分けるという事が大事です。
そこが完璧にならないと三単現という所が絶対出来るようにならないです。
なので、be動詞の使い方は簡単なんだけど単数だから”is”を使うとか複数だから”are”にするというような、それぞれの名詞が単数か複数かというのを見分けるというのが1学期まず一番大事です。
それから、New Treasureで言うと三単現が出てくるのは結構早いです。
なので、早い学校だと1学期の真ん中から終わり頃でもう三人称単数現在形の”does”とか出てきてしまうので、その時に主語が何なのかという所をちゃんと意識しないといけません。
“s”の付け方とかもそうですが、これは私じゃなくてあなたじゃなくて一人だから”does”を使うみたいな、そこの判断です。
小学校で習っている英語は、結構フレーズを覚えるとかなんか言い回しをたくさん覚えるという形でやっているので、そこじゃなくて今度は文法的に考えて判断しなきゃいけないという所が最初の壁になります。小学校の時と勉強のやり方をちょっと変える必要があります。
ひたすら覚えるんじゃなくて、何でそうなるかというのを理解した上で覚えるというのが大事になってきます。

夏井:そうですね、会話ベースで勉強していくという事もある程度重要ではあるとは思いますが、
しっかり文章というか言語の構造を理解しながら語学を学習していくという事は非常に大切なのではないかと思う所ですね。
それでは、この調子で例えば1学期の中間試験、それから1学期の期末試験ともちろん順調にいく生徒さんもいる一方で初っ端でつまずいた結果、つまずきから中々立ち直れないという感じで進んでいくという生徒さんもやっぱりいらっしゃいます。
1学期が終わり、夏休みにこれはやばいと思いながら英語をひたすら勉強していてさあ2学期だと思ったのですが、意外と他の生徒さんも勉強しているのでそんなに差が縮まる訳じゃないよね、という事で2学期が始まっていくかと思います。
色んな学校的なイベント、体育祭だったり色んなものがあると思いますが、この2学期に注目しておきたいポイントというのがありましたら教えて下さい。

中尾:まずは夏休みに復習をして、ちゃんと取り戻しているという前提になります。
2学期で今度は動詞の形をいっぱい操作するという事が起こります。
過去形にしたりとか現在進行形にしたりします。
その時に、形を正確に書くというのが一つテーマになってきます。
要は、be動詞であれば何も形は変化しないし、”do”とか”does”にしても”s”の付け方というのがありましたけれど、それは複数形の”s”とやり方は同じなので、そこまで苦じゃないはずです。
ところが、これが”ing”の付け方とか”es”の付け方とかそれぞれで若干ルールが異なったりするので、それぞれのルールを書いて覚えて欲しいというのがあります。
1学期は言ってもそこまで書かなくてもなんとなく覚えていれば書けちゃうというのがありますが、
やっぱり書くという行為をしないと形は正確に書けるようにならないので、特に2学期は動詞の形をちゃんと書けるようにしたいです。
中3でも怪しい生徒さんはいらっしゃるので、中1のうちにちゃんとした形を覚えてもらいたいです。
あとは、疑問詞の疑問文が中学校1年生でいうと最大の難関になります。
特に”Woo”とか”Whose”とか「誰が」と「誰の」で、これが代名詞の理解と関係してきてしまうので、その疑問詞の意味を覚える時に「誰」と覚えるんじゃなくて、”Who”は「誰が」とか「誰は」
“Whose”は「誰の」とか「誰のもの」という所まで踏み込んでちゃんと最後の平仮名まで覚えて疑問詞の意味を覚える必要があります。
その上で疑問詞の疑問文の作り方をこれもやっぱり書いて、たくさん書いて練習して書けるようになって欲しいというのがあります。

夏井:なんかなまじちゃんと自分の能力に自信がある生徒さんほど書かない、読めない、そして意外と覚えないというのがありますよね。

中尾:そうですね。
結構New Treasureは付属の問題集には結構いい問題もあるので、ちゃんと練習していれば基本的には書けるようになるはずなので、そこはちょっと面倒くさがらないで書くという事が大事です。

夏井:なるほど、ありがとうございます。
2学期も中間試験、期末試験などを経て、一応年末年始のお休みを経て、そして3学期に向かいます。
この頃になってくると、なんとなく周りの生徒さんの比較の中で大体自分の成績はこれぐらいなんじゃなかろうかという固定化が始まってくる頃だろうなと思います。
もちろんそれで納得というかこれでいいやと思って勉強を進めていく生徒さんもいる一方で、
もうちょっと上にいってもいいんじゃないのとか、あとは通われている学校によっては内部進学をしなきゃいけない。
その為に、何かの資格、例えば英検三級を早めに取っておかなきゃいけないとか一応目標設定がある中で、ある程度のんびり勉強している訳にもいかないという気持ちがちょっとずつ芽生えてくるのがこの頃だと聞いた事があります。
その中で3学期を過ごそうという所で注意ポイントがありましたら教えて下さい。

中尾:二つありますが、一つが数量表現
“many”だか”much”だか”few”だか”little”だかという所の区別です。
だんだんSTAGE2向かうに従って、抽象的な概念が増えてきます。
具体的な名詞とかじゃなくて、数えられるか数えられないかというのを判断しなきゃいけなかったりとかがあります。
そういう時に、いわゆるルール的な所がちょっと複雑になってきます。
これは数えられる名詞で複数形だからこういう形とか、これは数えられない名詞だから単数扱いとかという所の、その数とか量を表す表現は重点的に学習して覚えるという作業が必要になります。
もう一つが助動詞です。
毎回というか、毎年いらっしゃいますが、例えば”must”は「しなければならない」
“should”は「何々すべき」というのが、なんか似ているというような感じで混ざってしまいます。
それが意外と助動詞の所というのが、訳が適当になってしまうと全然意味も違うし、いくら覚えても点が取れないという事になってしまって、例えば英検でも穴埋め問題で助動詞を選ばなきゃいけないというのが結構出てきます。
その時に”will you”だか”shall I”だか何だっけ?というような状態になっちゃう子は絶対いるので、
その時に助動詞の意味を正確に覚えるというのが実は結構大事だったりします。
なので、2学期でちゃんと文の操作とか動詞の形を正確に書くという事が出来ていれば、意外と3学期というのは覚えるという事をすれば何とかなります。
逆に2学期で、文の操作がちょっと怪しいという子は、冬休みだったりとか春休みでbe動詞と一般動詞はそもそも何が違うかとか、どうやって疑問文を作ったかという文法操作を復習して欲しいという所です。

夏井:なるほど、あと1点なんですが、一応このSTAGE1の中で結構色んな単元をやっていく、
イメージで言うと通常の学校の1.5年、2年分ぐらいですか?

中尾:1年ちょっと分ですかね。

夏井:ぐらいをがーっともの凄い勢いで勉強していくという感じで1年が過ぎていく訳ですが、
科目が苦手になるタイミングって明らかに最初の頃にそのきっかけが多かったりするとは思います。
例えば本当に最初、4月5月ぐらいでつまずいてしまったと仮にした時に、どう持ち直していけばいいですか?

中尾:確かに1学期が実はNew Treasureだと一番大変だと思います。
be動詞と一般動詞を区別しなきゃいけないとか、代名詞を覚えなきゃいけないとかというのがあるので、そうなった時にまず夏休みをどう使うかというのがもの凄く大事です。
苦手になってしまったとか、ちょっと苦手意識持っちゃったという子に対しては、本当に最初から、
“is””am””are”の区別からやっていくというのが実は必要じゃないかなというのを実は思っています。
中途半端にと言うと失礼ですが、覚えているか覚えていないか微妙なラインの子というのは、普通に”Are you play tennis.”とか書いてしまいます。
それが絶対フレーズで覚えているからというのに繋がっているはずなので、そのフレーズで覚えているものはそれはそれとして、一旦その勉強のやり方というのをひたすら読んでひたすら解くというのじゃなくて、何でそうなるのかというのを勉強する必要があります。
例えばそれが自分で辞書とか参考書を使って出来るんだったらそれでいいですが、苦手な子はちょっと難しいと思うので、塾を使ったりとか何かしら学校の夏期講習とかでもいいと思いますし、そこで何でそうなるんだっけ?という所をちゃんと確認するというのが一番大事です。

夏井:じゃあ逆に、このNew Treasure STAGE1を1年間勉強してみた結果、英語なんて超余裕なんだと仮に思ってしまった生徒さんがいたとして、もちろん他にも手を出す事、他の強化も勉強したらいいとは思う訳ですが、よりこの英語を得意にすべくやる事がありましたら教えて下さい。

中尾:得意にすべくやる事ですか。
そうですね、New Treasure内容は全部分かっていて定着しているという子の場合ですよね?
そういう子こそもっと先取りしちゃっていいのかな?という気はします。
もうSTAGE1の内容がこのペースで出来ている子であれば、おそらく復習するというよりも
例えばSTAGE2である程度中学文法というのはほぼ完成してしまうので、そこはもう参考書なり先取りしている塾なりとかでどんどん進めていった方が、後々の英検取得だったりとかにはいいと思います。
もし大学受験をするという学校の場合であれば、早めに基礎的な文法を終わらせてしまって長文読んだりとか文章ですね。
結局今の大学入試というのが非常に読解力重視になっているので、もしその先取りがちょっと難しいというのであれば、例えば簡単な読み物であったりとかあるいは英語で書かれたものをどんどん読んでいくというのが最終的に英語力を伸ばすという点においても入試においても有利になるんじゃないかなという所ですかね。

夏井:ありがとうございます。
という事で、STAGE1については以上で終わりまして、引き続きSTAGE2も宜しくお願いします。
お疲れさまでした!