stage1_Lesson12-2 比較(比較級を用いた比較)【ニュートレジャーの道案内】
それではLesson12セクション2番を進めていきましょう。
前回のセクションでは”as”を使った原級の比較というものを進めていきました。
セクション2では、今度は比較級というものを使っていきます。
まず比較級とは何なのかというと、二人の人とか二人のものを比べて、
例えば背が高いかとか、どちらの方が使いやすいかというような形で、二つのものを比べる。
そしてどちらの方がより程度が高い、あるいは低いかという事を説明する為に使う級となります。
前回と同様に、形容詞と副詞の形を変えるという事を念頭において進めていきましょう。
それではまずこちらです。
“Mr. Smith is taller”という形になっています。
これが比較級です。
元々は”tall”「背が高い」という意味の形容詞だったものを、この形容詞ですとか副詞の最後に”er”を付ける事によって「トーラー」と読み、これで二つのものを比べた時に二人の人を比べた時に
「よりなんとかだ」という内容を表します。
そうすると、まず”Mr. Smith is taller”「スミスさんはより背が高いんです」と言っていて
じゃあそれは誰と比べているのかと言った時に、前回のセクションでは”as”という単語を使いましたが、今回は“than”という単語を使います。
これで二つのものを比べた時に、「こちらよりも」という比較対象を表す接続詞となります。
なので、前回の二つ目の”as”と同様に、一旦”than”の手前までで”Mr. Smith is tall”
「スミスさんは背が高い」という文が成り立っていて、この形容詞の語尾に”er”を付け、
さらにこの”than”という単語を付ける事によって、「後ろのものよりも前のものの方が」という意味を表します。
そうすると、「スミスさんは私のお父さんよりも背が高い。」というような意味合いとなります。
前回は”as”という他の単語を付けるだけでしたが、今回は形容詞、副詞自体に”er”を付けて形を変えるというような形になっていますので、この”than”の手前にあるこの”er”の付け方というのが少し問題になってきます。
先ほどはそのまま”er”だけを付けていましたが、今回は”g”を重ねています。
これが何でかというと、元々”big”という単語が短母音+子音で終わっているので、
子音を重ねて”er”というようなルールになっています。
これをどこかで聞いた事があると思います。
何と同じかというと、過去形を作る際に語尾に”ed”を付けるというルールがありました。
あの時に短母音+子音で終わっていれば子音を重ねて”ed”、「子音+Y」で終わっていれば”y”を”i”に変えて”ed”という形でいくつかルールがありました。
この”er”の付け方というのは、基本的に動詞に”ed”過去形の”ed”を付けた時と全く同じルールになっています。
ですので、過去形を作る際の”ed”の付け方がもし覚えられていれば、改めて”er”の付け方を学習する必要はありません。全く同じです。
なので、ここまで学習を進めてきていて”ed”の付け方も大丈夫ですという方の場合は、そのまま同じように”er”を付ければいいんだなと考えて下さい。
そして、前回の復習です。
比較対象は必ず形を揃えるというルールがありました。
ここが「ジョンの新しいパソコン」となっていて、本当はここを同じ形に揃える為に”my PC”したい訳ですが、”PC”という単語が重なる事を防ぐ為にここは”mine”「私のもの」というような形にしています。
この比較対象は形を揃えるというのが次の文でもいきてきまして、こちらです。
“This question was more difficult for me ”
長いので一旦この”than”の前で区切ります。
“more”がないとすると、「この質問は私にとって難しい」という意味になっています。
さっきは”er”を付けていましたが、今度は”difficult”「難しい」という形容詞です。
こちらは前に”more”という単語が付いています。
これは何かというと、少しスペルが長くて、正式には音節という概念があるんですが、
少し長い単語に関しては”er”とかを付けるのではなく前に“more”を付けるというルールがあります。
実際にどこからが長いのかというのは文字数で決まっている訳ではないので、ある程度のルールというのは存在します。
例えば最後が”likely”のように”ly”で終わっているものであったり”famous”のように最後が”ous”で終わっているもの、あるいは”beautiful”ように「なんとかful」で終わっている単語、こういった単語に関しては基本的に直前に”more”を付ける事によって比較級を表します。
大まかに言うと、母音の数が結構影響してきていまして、
基本的に中学校の間に出てくる単語に関しましては、ここの母音の数を数えてもらって
この母音の数というのが大体三つ三つ以上の場合は直前に”more”を付ける事が多くあります。
なので、”difficulter”はちょっと言いづらいな、というのは感覚的にもあるかと思うんですが、
もし分からなくなったらとりあえず母音の数を数えてみて、それが三つ以上であれば”more”を付けるんだなと考えて頂いて大丈夫です。
逆に短い単語であったとしても、こういった接尾辞が単語にあれば基本的に”more”を付けると考えて下さい。
さて、比較対象を見てみます。
今度は、「この質問」それから「あの質問」という二つを比べている訳ですが、もちろんここでも”This question”と”that question”というような形で”question”を重複させてしまう事になりますから、後半は”that one”というような形で”question”の代わりに“one”という代名詞を使っています。
ここでも比較対象を揃えるルールが適用されていますから、”that”で止めるよりは”that one”というような形で書いておきましょう。
それでは最後に副詞に関しても見てみます。
また”than”の前で切ります。
そうすると、”Mike runs faster”「元々マイクは」”runs fast”「速く走る」というような形でした。
ここはそのままで”ed”の付け方と同じです。
何も特殊なルールはないのでそのまま”er”を付けています。
そして”than”「何々により」という接続詞を置いて、今回は人名ですのでそのまま”Mike”と”John”というのを比べています。
このセクションでは“er”の付け方が”ed”の付け方と同じである事を確認する。
長い単語の場合は”more”を付ける。
そして元の文の最後の所に「than+誰々」あるいは「何々」というように比較対象を形を揃えて書く。
こういった点に注意して学習を進めて下さい。
セクション2に関しては以上となります。