stage1_Lesson3-2 一般動詞の文①(疑問詞を使う疑問文)【ニュートレジャーの道案内】
それではLesson3-2を進めていきましょう。
この単元は疑問詞を使った疑問文と、それから”some”とか”any”のような複数形を使った文、
さらには”a”と”the”の区別というふうに学習事項がかなり多めに設定されています。
なので、前半は疑問詞を使った疑問文とその答え方、後半で複数形と”the”の使い方について学習していきましょう。
早速ですが疑問詞を使った疑問文になっています。
この上の文、”What do you like?”「何が好きですか?」という文と、
下の文”How many candies do you want?”「キャンディは何個いりますか?」という文に分けて
説明していきます。
基本的には前回やった疑問文を作る手順が出来ていれば大丈夫ですが、注意点もいくつかあります。
まず、この疑問文を作る際に最初にこの文からスタートして欲しいです。
最初の”I like American sandwiches.”、前回やりましたように「誰が」「する」「何を」という語順になっていて、「私は 好む アメリカのサンドイッチを」という語順になっています。
テストでは、最初に”American sandwiches.”の部分に下線が引かれていて、この下線部を問うような疑問文を作りなさい、あるいは下線部が答えとなるような疑問文を作りなさいという形で、疑問文を作る問題が出てきます。
その際に、この文”What do you like?”という文に変えるという操作が必要になってきます。
これは手順が二つありますから、その二つを順に追っていきましょう。
第一手順です。
この下線が引かれている箇所、答えの中心になる名詞を疑問詞に変えて文の先頭に出していきます。
これで”What”が出てくる訳です。
第二手順が、残ったこの”I like”という主語、動詞の部分を前回の手順に従って疑問文の形にしていきます。
この”I like”を疑問文にする為には、もちろん”like”が一般動詞ですから、
”Am I”とか”Are you”とする事は出来ないので、最初に”Do”をもってくる訳です。
一般的に「私は何が好きですか?」という言い方はおかしいですから、主語の”I”の部分を”you”に変え、そして一般動詞の部分は何も変えませんからそのまま”like”という形にして「?」を付けます。
現段階では覚えて、”What do you like?”「何が好きですか?」というフレーズで思えてしまうというのも悪い事ではないですが、頭の中で無意識にここの部分を”What”にして前に出す、
残った”I like”主語、動詞の部分を疑問文にする、といった手順を踏んでいる訳です。
これが中学校2年生3年生になりますと、もっと文が長くなったり手順が複数に分かれていくというような疑問文が出てきます。
その際になんとなく”What do you like?”とか”How many candies do you want?”というふうに
フレーズだけで覚えていると対処が出来なくなってしまうという形になります。
ですから、聞かれた言葉を疑問視にして前に出す、それから残った部分を疑問文にする
この二つの手順に分けて考えるようにして下さい。
そうすると、この今書いた”What do you like?”という文とこちらの”What do you like?”
という文が一致してきます。
答え方としては、もちろんこれ”What do you like?”「何が好きですか?」に対して”Yes”とか”No”の「はい」「いいえ」で答えるという事は出来ませんから、「何が好きですか?」と聞かれたら
「これが好きです」というふうに答える必要があります。
教科書本文ではこの”I like American sandwiches.”となっていますが、ここの”I like”という所はこの”you like”というのと意味が「好きだ」というのか重複していますからここは省略してそのまま”American sandwiches”と答えても通じます。
テストでは4語で答えなさいと言われたらこのように”I like American sandwiches.”
2語で答えなさいと言われたら”American sandwiches.”と書いておきましょう。
それから次、こちらです。
How many candies do you want?
訳すと、「どれぐらい多くのキャンディをあなたは欲しいですか?」という文になっています。
毎年これでミスが出るとしたら、ここの括りです。
どうしても”How many candies”というフレーズが長いですから”How many”だけ前に出してしまって、”How many do you want candies?”と書いてしまう人がいます。
なんでこれは一つの塊にしなければいけないのか?という所ですが、
この「”many”が「たくさんの」とか「多くの」というように名詞を修飾する形容詞です。
形容詞というのは、必ず名詞とセットにして前に出さないといけないです。
なので、”How many”の部分”candies”という所を分けてしまうと形容詞+名詞というセットが崩れてしまいます。
ですから、必ずこの”How many candies”という一つのフレーズとして、一息で読んで耳に慣れさせておきましょう。
たどたどしく”How” ”many” ”candies” ”do” ”you” ”want?”と読んでいくと、「あれ?”candies”はこっちだっけ?こっちだっけ?」と迷ってしまいます。
なので、問題を解いてその文を音読する際に”How many candies”を一息で読んで、
これで一つのフレーズなんだなというように自分の耳に慣れさせておく事が大事です。
次に答え方です。
「いくつ欲しいですか?」と言われているので、ここももちろん本当はここに「私は三つキャンディが欲しいです」というのがあった訳です。
ですが、さすがに「いくつ?」と言われたので数字だけ答えれば伝わるよね、
という事でここの”I want”というのは省略されています。
ここはたまたま教科書には「いくつのキャンディー?」と聞かれているので、
”Three candies”「三つのキャンディーズ」と言っていますが、ここは”candy”を省略して”Three”「三つ」だけでも通じます。
ここも語数指定があれば”Three”とか”Three candies”を使い分けて、特になければどちらでもよいという事になっています。
たまたまここは「三つお願いします」という意味でここに”please”というのが付いていますが、これも特に指定がなければ”Three candies.”だけで大丈夫です。
まとめると、疑問文の作り方として元の文があってその元の文の聞かれている内容を疑問詞にして前に出します。その次に、残った主語、動詞の部分を疑問文にします。
”do you want?”も同じです。
元々、”I want three candies.”だったのが、”three candies”のいくつかが分からないので、”How many candies”で前に出てきて、残った”I want”という所を”Do you want”という疑問文にするという形で作られています。
この疑問文を作るという手順が今後の学習に非常に重要になっていきますから、
ここの二段階に分けて疑問文を書くという事は練習しておきましょう。
前半は以上になります。
それでは後半です。後半では”same”と”any”の使い方、
それから冠詞と呼ばれる”a”とか”the”の使い方を学んでいく事になります。
まずこちら、”some”という単語があります。
こちらは「いくつかの」とか、数えられない名詞では「いくらかの」という意味になっている単語で、これは形容詞になります。
形容詞という事はどういう事かというと、次の名詞とセットになっていて、
「私はいくつかのペンが必要です。」「私は何本かペンが必要です。」というような意味になります。
”some”というのは意味としては軽い単語ですので、訳さずに「私はペンが必要です。」という時に、そのまま”Some pens.”と言う事もあります。
これが”some”というのが「いくつかの」という事で結構分かりやすいですが、我々日本人にとっては分かりにくいのがこの”any”というものになります。
今までのルールでいけば、この”I need some pens.”をそのまま疑問文にしなさいと言われたら
”Do you need some pens?”でよさそうですが、教科書の例文を見てみるとどうもこの疑問文とそれから否定文では”some”という言葉使っておらず”any”という言葉に変わっています。
深い理由であったりとか、そもそも”any”がどういう意味なのか、という所を学習するのはどちらかというと中学校2年生以降になってきます。
ここでは、どうやらこの”some”という単語は否定分それから疑問文になってくると、
これは”any”という単語に変わるらしいと思っておいて下さい。
本来”any”は「どんな何々でも」という意味がある単語ですから、
この文で言うと”Do you have any pens?”「あなたはどんなペンでもいいから、ペンと呼ばれるものを持っていますか?」というようなニュアンスで、とにかくペンを持っているかどうかを聞いています。
それから、この否定文で”any”というもの使うと、これは「どんな何々でも」という意味ですから、「私はどんなペンであったとしても持っていません。」つまりペンと呼ばれるものは何も持っていませんという事になります。
そうすると、これはペンを持っている本数は0ですよという事を言いたい訳です。
これが少し学習が進んでいるクラスになると、これをじゃあ書き換えてみましょう、となります。
I don’t have any pens.
私はどんなペンであったとしても持っていません。
という事は、「私はペンを全く持っていない」、「一本も持っていない」という意味になりますから、そうするとこういう形で”I have no pens.”という事が出来ます。
この”no”というのが、これが「一つも何々ない」とか「全く何々ない」という意味合いになります。
今起こった事というのは、この”don’t”否定を表す言葉と、それから”any”「どんな何々でも」という単語が合わさって、”not”と”any”を組み合わせる事によって”no”という一つの単語に変わりました。
意味的には、「どんなペンも持っていません。」と「ペンは一本も持っていません。」というのが共通しているので、ゆくゆくはこの”not”と”any”、否定語と”any”を合わせると”no”「何も何々ない」、「全く何々ない」という意味になるという所は頭の片隅に置いておくといいかと思います。
それから二つ目です。
これがちょっと難しいんですが、”a”と”the”の区別になります。
”the”という冠詞は非常に難しいので、使い方ですとか理解の仕方というのも一通りではないです。
中学校1年生と考えると、とりあえずは三つの使い方が分かっていればいいかと思います。
一つ目は数えられる名詞があってそれが一つの場合には”a”を付けましょう、というのが今まで出てきたルールになりました。
基本的に”a”というのは、初めてそのものが出てきた時に使う、初出の場合に使う単語です。
なので、「私はある一冊の本」「新しい本を持っているんです。」、なるほど、初めて話題にこの”book”「本」を出してきました。
その時に”a”も使います。
これが、じゃあ「一冊新しい本を持っているんだ」「これがその本なんだよ」というふうに、一度出てきたこの”book”というのが2回目に出てきたらこの”the”という単語に変わります。
そうすると、1回出てきました、2回目に出てきました、これを日本語にすると、「その」と訳す事が多いです。
一冊新しい本を持っています。
これがその本です。
という形で、1回目に出てきた名詞があって、それが2回目に出てきた際に”the”を使う、これが一つ目の使い方です。
二つ目です。
これは”I play the piano”「私はピアノを演奏します」という時に、ある特定の楽器があって、その楽器を演奏するという場合です。
「持っている」とか「知っている」ではなくて、演奏するという場合に楽器の前に”the”を付けます。
なので、”piano”だったら”I play the piano”、ギターを弾くだったら”You play the guitar”という形で、演奏するという意味合いの際に楽器の前に”the”を付ける、これから二つ目の使い方です。
三つ目はフレーズで覚えちゃった方がいいです。
このように、”in the evening”、「夕方に」とか”in the morning”「午前中に」といった場合に、必ずしも時間を表す言葉ではなくて、特定のフレーズとか特定の言い回しで使う場合です。
これが何で”evening”の前に”the”が付くのかというような所は、もっと学習が進んでから振り返った時に理解出来る点になります。
ですから、中学校1年生においては一度出てきたものに”the”を付ける。
楽器を演奏する際に”the”を付ける。
そして、特定の家で”in the evening”のように特定のフレーズの際に”the”を付けるというふうに覚えておきましょう。
このLesson3-2はかなり学習事項が多いですから、Lesson3-1ももちろん大事ですが、特にこのSection2というのは重点的に学習しておきましょう。
それではSection2は以上になります。