STAGE2 Lesson11-3不定詞の発展的用法(too / enough to…)【ニュートレジャーの道案内】
引き続き不定詞の発展的な使い方になっています。セクション3の中で「too to 構文」と「enough to 構文」というまず二つが出てきまして、その二つをさらに”so that“という別の単元といいますか、別の接続詞を使って書き換えるというような内容が出てきます。
まずは「too to 構文」というものを進めていきますが、こちらは割と定着が早いです。なので、こちらはさらっと終わらせてしまって、次の「enough to 構文」の方に時間を使いたいと思います。
“too”これは「何々過ぎる」です。そのあとに形容詞、副詞を置いて、さらに「it to 構文」で出てきた「for 人」を置き、さらに「to 不定詞」となっています。
直訳しますと、この「to 不定詞するにはあまりにも形容詞、副詞過ぎる」という意味になっていまして、これを日本語を変えますと、例えば「彼は学校へ行くにはまだ幼過ぎる。」という文があるとします。
言い換えると、「彼は幼過ぎるので学校に行く事が出来ない。」という訳も出来ます。これに関してはどちらで訳しても大丈夫です。
“Betty was too shy”「ベティさんはシャイ過ぎる」どれぐらいシャイなのかというと、”too speak to the teacher」と書いてありますから、「先生に話し掛けるにはシャイ過ぎる。」となります。裏返すと「ベティさんはとてもシャイ」「内気過ぎるので先生に話し掛ける事が出来ません。」というような意味になっています。
このように、「too to」がありまして、ここに形容詞とか副詞を置きます。そのあとに、この「to 不定詞」の塊を置く事によって、右から左に訳したい人は「ベティは先生に話し掛けるには内気過ぎる。」、左から訳したい人は「ベティはシャイ」「内気過ぎるので先生に話し掛ける事が出来ない。」という意味になります。
否定的に訳すというのが一つポイントとなります。
さらに下の方を見てみます。
“The teacher spoke too fast”ここまでで一旦区切ると、「先生は早く喋り過ぎました」となります。
どれぐらい早く喋り過ぎたかというと、”for her”「彼女にとって」”to understand”「理解するには早過ぎました」と言っています。
先ほどと同様に塊を見てみると、まず”too fast”今度は「早く」と言っているので副詞になっていまして、”for her”「彼女にとって」となり「to 不定詞」で「理解する」となっています。そうすると、「先生は早く喋り過ぎたので彼女にとっては理解が出来なかった。」となります。
言葉を変えますと、「先生が早く喋り過ぎたので彼女は理解する事が出来なかった。」というような意味になっています。
このように「too to」というのは、割と響きとしてもそんなに難しくありませんし、どうやら「too to」でこの形容詞とか副詞を挟むんだな、というような事が見えやすいので、そこまで問題はないかと思います。
それでは次に「enough to」に関して見ていきます。こちらの方が間違える率というのは高いです。
先ほどの「too to」というのは、”too”と”to”で形容詞、副詞を挟むというようなのが見えやすかったんですが、今度は語順に注意して頂きたいです。
今度は形容詞、副詞が先にきて、次に”enough”がきて、「for 人」があったりなかったりして、そのあとに「to 不定詞」となっています。
“enough”というのは、元々「十分に」とか「十分な」という意味ですが、この形の場合は「十分に」という意味の副詞です。こちらに関しては、”enough”というのは後ろから前の形容詞、副詞を修飾します。
なので「十分なんとかだ」という形になっていて、直訳すると「この人にとってto 不定詞するには十分なんとかだ」となります。裏返すと、「十分に何々なのでこの人は何々出来る」というような形になります。
まず”I left home early”が副詞です。「早く」という意味です。
そうすると、「私は早く家を出ました」となります。そして、ここの”enough”というのが右から左へ形容詞、副詞を修飾します。
そうすると、「私は十分早く出発しました」となり、どれぐらい十分だったのかというと、”to be in time for school””be in time for”は「間に合う」という意味ですから、そうすると「私は学校に間に合うには十分早く出発しました。」となります。
言い換えると、「私は十分に早く出発したので学校に間に合いました。」という意味になっています。これだけ聞くとそんなに難しくはなさそうですが、毎年この“early”と”enough”を逆にしてしまう人がいます。
響き的には”early enough to”よりも”enough early to”の方がしっくりきそうな気がしてしまうのでそうなってしまいますが、「too to」と違って”enough”の方は必ず形容詞、副詞の後ろに置いて、後ろから前を修飾するというのを強く意識して下さい。
同様にこちらも”This book is easy enough”、まずここで切れていて、「この本は十分に簡単です」となり、どれぐらい十分に簡単かというと、”for me”「私にとって」”to understand”「理解するには」となります。
つまり、「私にとって理解するには十分簡単です。」、言い換えると「この本は十分に簡単なので」「とても簡単なので私は理解出来ます。」というような形で左から訳す事も出来ます。
それでは最後に「too to 構文」と、それから「so that 構文」というものの書き換えについて見ていきたいと思います。ちょっとややこしい所もありますので、しっかりここは注意点を含めて学習して下さい。
まずは、上は先ほど見たようなと「too to 構文」になっています。
“This tea is too hot”「この紅茶は熱過ぎる」と言っていて、どれぐらい熱いかというと”for me”「私にとって飲むには熱過ぎる」となります。
という事は言い換えると、「この紅茶は」「このお茶はとても熱いので」あるいは「熱過ぎるので私は飲む事が出来ません。」というような形になっています。
これを今度は下のように“so”と”that”を使って書き換えるというものがあるんですが、まずこれはなんなんだという事ですね。
“so”は「とても」とか「それほど」という意味です。つまり「so + 形容詞」で「とても熱い」とか「とても背が高い」と言っていて、そのあとに”that”があります。この”that”というのは接続詞です。
接続詞という事は”because”とか”if”とか”when”と同じように、そのあとが主語+動詞にならなければいけないというルールがあります。
「too to 構文」というのは、「何々過ぎて何々出来ない」と言っている訳ですから、出来る出来ないとして、ここに”can’t”というのを入れる必要があります。
そうしますと、こちらに当てはめると「この紅茶はとても熱いです。なので」”that”が接続詞なので「私は飲む事が出来ない」となっています。
上の文と下の文を比べてみると、例えばこの”too”とか”that”の所が空欄になった際に、ここが空欄になっているとそうすると”too”でも”so”でもどっちでも入れられそうな訳ですが、この次を見るとこちらは”for”が前置詞なので、前置詞のあとですから”I”ではなくて”me”の目的格になっています。
ところがこちらは接続詞のあとなので、主語ですから”I”という形になっています。
ですので、空欄補充の問題等ではここの形をまず見まして、そうすると“me”なのか”I”なのかという所で「too to 構文」なのか「so that 構文」なのかというのを分けるというのが一つ注意点です。
そして、上の文は「この紅茶は熱過ぎるので私飲めません」で終わっていますが、下の文ですと「この紅茶とても熱いので私はそれを飲めません」というふうに”it”か書かれています。
これは何かというと、あんまり深入りするとかなり難しい話になってしまうのでここでは本当に軽くだけお話ししますが、不定詞の場合は何かを修飾する場合、ここの目的語というのはあえて”This tea”とか”it”とか言わなくていいんです。
今まで例えば「読むための本」と言った時にわざわざここに”a book”という名詞って入れてなかったはずです。それと同じような事がここにも起こっていまして、本当は”drink tea”な訳ですが、わざわざ書かなくてもあちらに書かれているので書かなくていいよねと、これが不定詞のルールです。
ところが、これは”that”は接続詞になっていますので、接続詞のあとというのは主語と動詞と目的語を全て揃えなければいけないというルールになっていますから。この「too to 構文」の時は意識しなくていいんですが、「so that 構文」の場合は「誰がする何を」の部分までちゃんと書ききるという事が注意点になります。
このように、「too to」と「so that」をそれだけ覚えるのではなくて、そのあとが目的語がいるのかいらないのかという所が注意点となります。
特に「so that」の場合は一回出てきているこの”tea”という名詞であっても”itに”換えて書かなければいけない、こういった所に注意して文を書く練習をして下さい。