不定詞の名詞的用法|主語・目的語・補語の位置と訳し方を確認編【STAGE2 Lesson4-1ニュートレジャーの道案内】
不定詞の名詞的用法|主語・目的語・補語の位置と訳し方を確認編
不定詞の名詞的用法とは、to+動詞の原形のまとまりを、文の中で名詞と同じように使う用法です。基本的には「〜すること」と訳し、主語・目的語・補語の役割をします。
ただし、不定詞が置かれている位置だけでは用法を決められません。位置を手がかりにしながら、不定詞のまとまりが文中で何の役割をしているかを確認することが大切です。
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不定詞の名詞的用法とは
- 形
- to+動詞の原形
- 働き
- 名詞と同じ働きをする
- 基本の訳
- 「〜すること」
- 主な役割
- 主語・目的語・補語
I like to read books.
私は本を読むことが好きです。
to read booksは「本を読むこと」という意味で、動詞likeの目的語になっています。
不定詞には、名詞的用法のほかに、名詞を説明する形容詞的用法と、動作の目的や理由などを説明する副詞的用法があります。詳しい違いは、本文後半の比較表で確認します。
動画で不定詞の名詞的用法を確認
次の動画では、不定詞の基本と、名詞的用法が主語・目的語・補語として使われる場合を解説しています。
動画を見るときは、次の2点を意識してください。
- to不定詞のまとまりがどこまでか
- そのまとまりが文中で何の役割をしているか
動画を見られない場合でも、以下の本文で例文・見分け方・3用法の違いを確認できます。
名詞的用法は主語・目的語・補語として使われる
名詞的用法の不定詞は、文中で主語・目的語・補語の役割をします。ここでは、日常的によく使われる目的語の例から順に確認します。

目的語として使う場合
目的語は、動詞が表す動作や気持ちの対象になる語です。名詞的用法の不定詞は、want、like、hope、decideなどの動詞のあとで目的語になります。
Kate likes to draw pictures.
ケイトは絵を描くことが好きです。
- 不定詞の範囲:to draw pictures
- 文中での役割:likesの目的語
- 何が好きなのか:「絵を描くこと」
Kate likes pictures.では、名詞のpicturesが目的語です。その位置にto draw picturesを置くことで、「絵を描くこと」が好きだと表しています。
I want to borrow a book about history.
私は歴史についての本を借りたいです。
- 不定詞の範囲:to borrow a book about history
- 文中での役割:wantの目的語
- 文法上の考え方:「歴史についての本を借りること」を望む
- 自然な和訳:「歴史についての本を借りたい」
名詞的用法の基本訳は「〜すること」ですが、want to 〜は通常「〜したい」と訳す方が自然です。
I hope to see you again.
また会えることを願っています。
- 不定詞の範囲:to see you again
- 文中での役割:hopeの目的語
- 基本的な考え方:「また会うこと」を願う
She decided to study English.
彼女は英語を勉強することに決めました。
- 不定詞の範囲:to study English
- 文中での役割:decidedの目的語
- 何を決めたのか:「英語を勉強すること」
目的語になる不定詞と一緒に使われる代表的な動詞
| 動詞 | 主な意味 | 例文 |
|---|---|---|
| want to | 〜したい | I want to read this book. |
| hope to | 〜することを願う | I hope to see you again. |
| like to | 〜することが好きだ | She likes to sing. |
| decide to | 〜することに決める | He decided to study. |
| begin to | 〜し始める | It began to rain. |
| start to | 〜し始める | They started to walk. |
注意:すべての動詞のあとにto不定詞を置けるわけではありません。また、like、begin、startなどは、動名詞を続けられる場合もあります。
want toとwould like toの違い
want to 〜は直接的な「〜したい」、would like to 〜は、より丁寧で控えめな「〜したい」を表します。
I want to ask a question.
私は質問したいです。
I would like to ask a question.
質問したいのですが。
主語として使う場合
不定詞のまとまり全体が、文の「何が」「何は」に当たる場合は主語です。基本的に「〜することは」と考えます。

To get up early is good for your health.
早く起きることは、あなたの健康によいです。
- 不定詞の範囲:To get up early
- 文中での役割:文全体の主語
- 何が健康によいのか:「早く起きること」
To read books is interesting.
本を読むことは面白いです。
- 不定詞の範囲:To read books
- 文中での役割:文全体の主語
- 何が面白いのか:「本を読むこと」
To help other people is important.
ほかの人を助けることは大切です。
- 不定詞の範囲:To help other people
- 文中での役割:文全体の主語
- 何が大切なのか:「ほかの人を助けること」
発展:不定詞のまとまりが長い場合は、文頭に形式主語のitを置き、具体的な内容を表すto不定詞を文の後ろに置くことがあります。
To study English is important.
英語を勉強することは大切です。
It is important to study English.
英語を勉強することは大切です。
2つの文は基本的に同じ内容を表します。2つ目の文では、itが形式主語で、to study Englishが具体的な内容を表しています。
補語として使う場合
補語は、主語の内容や状態を説明する語です。be動詞をはさんで、主語と補語が同じ内容を表す関係になります。
The important thing is to get enough sleep.
大事なことは、十分な睡眠をとることです。
- 不定詞の範囲:to get enough sleep
- 文中での役割:主語を説明する補語
- 関係:The important thing = to get enough sleep
My dream is to become a teacher.
私の夢は先生になることです。
- 不定詞の範囲:to become a teacher
- 文中での役割:My dreamを説明する補語
- 関係:My dream = to become a teacher
Our goal is to win the game.
私たちの目標は、その試合に勝つことです。
- 不定詞の範囲:to win the game
- 文中での役割:Our goalを説明する補語
- 関係:Our goal = to win the game
不定詞の名詞的用法の見分け方
不定詞を見つけたら、次の確認方法で考えます。
-
toのあとが動詞の原形か確認する
toのあとが名詞の場合、そのtoは前置詞であり、不定詞ではありません。
-
不定詞のまとまりがどこまでか確認する
目的語や副詞を含めて、意味のまとまりを考えます。
-
主語・目的語・補語の役割をしているか確認する
名詞と同じ位置に入り、名詞と同じ役割をしていれば名詞的用法です。
-
名詞を説明していないか確認する
直前の名詞を説明していれば、形容詞的用法です。
-
動作の目的や理由を表していないか確認する
「〜するために」などと訳せる場合は、副詞的用法です。
文頭にあっても主語ではない例
To catch the bus, I ran.
バスに乗るために、私は走りました。
To catch the busは文頭にありますが、「何のために走ったのか」を説明しています。そのため、目的を表す副詞的用法です。
動詞のあとにあっても目的語ではない例
I went to the park to play soccer.
私はサッカーをするために公園へ行きました。
to play soccerは、「何のために公園へ行ったのか」を説明する副詞的用法です。
名詞を説明している例
I have homework to do.
私にはやるべき宿題があります。
to doは、直前の名詞homeworkを説明しています。そのため、形容詞的用法です。
不定詞の3用法を例文で比較
同じdo my homeworkを使った例文で、3つの用法を比較します。
| 例文 | 用法 | 文中での働き | 和訳 |
|---|---|---|---|
| I want to do my homework. | 名詞的用法 | wantの目的語 | 私は宿題をしたいです。 |
| I have homework to do. | 形容詞的用法 | homeworkを説明 | 私にはやるべき宿題があります。 |
| I went home to do my homework. | 副詞的用法 | 家へ帰った目的を説明 | 私は宿題をするために家へ帰りました。 |
- 名詞的用法:不定詞のまとまりが主語・目的語・補語になる
- 形容詞的用法:不定詞が名詞を説明する
- 副詞的用法:不定詞が動作の目的や理由などを説明する
不定詞の名詞的用法でよくある間違い
toのあとを過去形やing形にする
不定詞はto+動詞の原形で作ります。
誤:I want to went there.
正:I want to go there.
to+名詞を不定詞だと考える
I went to the park.
私は公園へ行きました。
このtoのあとには名詞のthe parkが続いています。そのため、このtoは不定詞を作るtoではなく、方向を表す前置詞です。
すべて「〜すること」と直訳する
I want to read this book.を文法的に考えると「私はこの本を読むことを望む」となりますが、通常は「私はこの本を読みたい」と訳す方が自然です。
Lesson4 セクション1まとめ|不定詞の名詞的用法
| 確認項目 | ポイント | 例文 |
|---|---|---|
| 基本 | to+動詞の原形を名詞と同じように使う | To read books is interesting. |
| 主語 | 不定詞のまとまりが「何が・何は」に当たる | To help others is important. |
| 目的語 | 不定詞のまとまりが動詞の対象になる | I want to read this book. |
| 補語 | 不定詞が主語の内容を説明する | My dream is to become a teacher. |
| 訳し方 | まず「〜すること」と考え、自然な日本語に直す | want to read → 読みたい |
| 見分け方 | 位置だけでなく、文中で何の役割をしているか確認する | I went home to study.は副詞的用法 |
Lesson4 セクション1クイズ(10問)
正解の記号だけでなく、to不定詞が文中でどのような役割をしているかも確認しましょう。
| No. | 問題 |
|---|---|
| 1 |
不定詞の基本の形として正しいものはどれですか。 正解と解説を見る正解:B 不定詞はto+動詞の原形で作ります。たとえば、to read、to study、to playのように表します。 |
| 2 |
次の文のto read booksは、文中で何の役割をしていますか。 I like to read books. 正解と解説を見る正解:B to read booksは「本を読むこと」という意味で、動詞likeの目的語になっています。 |
| 3 |
次の文のTo get up earlyの説明として正しいものはどれですか。 To get up early is good for your health. 正解と解説を見る正解:A To get up early全体が「早く起きること」という意味で、文の主語になっています。 |
| 4 |
次の文のto get enough sleepは何に当たりますか。 The important thing is to get enough sleep. 正解と解説を見る正解:D to get enough sleepは、主語のThe important thingが何を表すのか説明する補語です。 |
| 5 |
次の文のTo catch the busは何用法ですか。 To catch the bus, I ran. 正解と解説を見る正解:C To catch the busは、「バスに乗るために」という目的を表し、動詞ranを説明しています。文頭にありますが、主語ではありません。 |
| 6 |
次の文のto doは何用法ですか。 I have homework to do. 正解と解説を見る正解:B to doは、直前の名詞homeworkを説明しています。そのため、形容詞的用法です。 |
| 7 |
「私は歴史についての本を借りたい」に当たる英文はどれですか。 正解と解説を見る正解:B want to+動詞の原形で「〜したい」を表します。borrowは動詞の原形です。 |
| 8 |
次の文のto play soccerは何用法ですか。 I went to the park to play soccer. 正解と解説を見る正解:C to play soccerは、「何のために公園へ行ったのか」を説明しています。そのため、目的を表す副詞的用法です。 |
| 9 |
次のうち、不定詞の名詞的用法を使った文はどれですか。 正解と解説を見る正解:B BのTo study Englishは「英語を勉強すること」という意味で、文全体の主語になっています。
|
| 10 |
不定詞の用法を判断するときの確認方法として、最も適切なものはどれですか。 正解と解説を見る正解:D 位置は手がかりになりますが、位置だけでは用法を決められません。不定詞のまとまりが何を表し、文中でどのような役割をしているか確認します。 |
不定詞の名詞的用法についてよくある質問
to+動詞の原形なら、すべて名詞的用法ですか
いいえ。不定詞には名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法があります。名詞を説明していれば形容詞的用法、動作の目的や理由などを説明していれば副詞的用法です。
want toは、なぜ名詞的用法になるのですか
wantのあとに続くto不定詞のまとまりが、「何を望むのか」という目的語の役割をするためです。I want to read this book.では、to read this bookがwantの目的語です。
名詞的用法と形容詞的用法の違いは何ですか
名詞的用法は、不定詞のまとまり自体が主語・目的語・補語になります。形容詞的用法は、homework to doのように、不定詞が名詞を説明します。
名詞的用法と副詞的用法の違いは何ですか
名詞的用法では、不定詞のまとまりが名詞の役割をします。副詞的用法では、I went home to study.のように、動作の目的や理由などを説明します。
不定詞の名詞的用法と動名詞は何が違いますか
どちらも「〜すること」という名詞的な意味を表せますが、形が異なります。不定詞はto+動詞の原形、動名詞は動詞のing形です。また、直前の動詞によって、どちらを続けるかが異なる場合があります。
It is important to study English.のto不定詞はどのように考えますか
itは形式主語で、具体的な内容はto study Englishが表しています。To study English is important.の長い主語を文の後ろに置いた表現です。
次のLessonや関連する文法を確認する
名詞的用法を理解したら、形容詞的用法や副詞的用法も学び、同じto不定詞が文中でどのように働き方を変えるのか比べてみましょう。
NEW TREASURE STAGE2の次のLessonや関連する解説は、NEW TREASURE STAGE2|中2英文法 総括+Lesson一覧から確認できます。
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