第四文型SVOOと第五文型SVOCの受動態【STAGE2 Lesson6-3ニュートレジャーの道案内】
このページでは、SVOOとはどのような文型なのかを確認したうえで、SVOO と SVOC の受動態を、中学英語の例文を使って解説します。
SVOOには目的語が2つあるため、受動態では「人と物のどちらを主語にするのか」がポイントになります。一方、SVOCでは目的語と補語の役割を区別しなければなりません。
特に大切なのは、人を主語にするのか、物を主語にするのか、物を主語にしたときに to / for のどちらを使うのか、そしてSVOCで主語にできるのはOとCのどちらかという点です。
先に確認したい要点
- SVOO は「主語+動詞+人+物」の文です。
- giveタイプ では、人を主語にする文と物を主語にする文の両方を作れる場合があります。
- 物を主語にしたときは、後ろに to 人 や for 人 を置くことがあります。
- SVOC では、受動態の主語にできるのは O です。C を主語にしません。
- 迷ったときは、まず「何が目的語か」「何が補語か」を確認します。
まずSVOOの基本構造とSVOCとの違いを整理してから、それぞれの受動態を確認していきましょう。
SVOOとは?主語+動詞+2つの目的語
SVOO は、S(主語)+V(動詞)+O(目的語)+O(目的語)で作られる文型です。2つの目的語は、「人+物」の順になることが多くあります。
次の例文で確認してみましょう。
The school gave Ann a gold medal.
学校はアンさんに金メダルを与えました。
- S(主語):The school
- V(動詞):gave
- O(目的語・人):Ann
- O(目的語・物):a gold medal
このように、Ann と a gold medal の両方が目的語です。SVOOの受動態を考えるときは、この「目的語が2つある」という点が重要になります。
SVOOとSVOCの違い
SVOOと混同しやすい文型にSVOCがあります。どちらも動詞の後ろに2つの要素が続きますが、その役割は異なります。
| 文型 | 基本構造 | ポイント |
|---|---|---|
| SVOO | 主語+動詞+目的語+目的語 | Oが2つあり、「人+物」になることが多い |
| SVOC | 主語+動詞+目的語+補語 | OとCがイコールの関係になる |
SVOOでは動詞の後ろの2つがどちらも目的語ですが、SVOCではO(目的語)とC(補語)です。この違いによって、受動態にしたときに主語にできる語も変わります。
動画で説明を確認する
SVOO・SVOCの受動態について、例文の変化を音声と一緒に確認したい場合は、次の動画をご覧ください。
SVOOの受動態:人と物のどちらを主語にするか
SVOOには目的語が2つあるため、動詞によっては人を主語にする受動態と物を主語にする受動態の両方を考えることがあります。
先ほど確認した例文を使って見ていきましょう。
The school gave Ann a gold medal.
学校はアンさんに金メダルを与えました。
この文では、Ann が人を表す目的語、a gold medal が物を表す目的語です。

人を主語にする受動態
まず、人を表す目的語 Ann を主語に出す場合を確認します。
The school gave Ann a gold medal.
学校はアンさんに金メダルを与えました。
この文で Ann を主語にすると、次のようになります。
Ann was given a gold medal by the school.
アンさんは学校から金メダルを与えられました。
元の文の動詞 gave は過去形なので、受動態では was given になります。物を表す a gold medal は、そのまま後ろに残します。
| 元の文 | 人を主語にした受動態 |
|---|---|
| The school gave Ann a gold medal. | Ann was given a gold medal by the school. |
この形では、Ann が主語、was given が受動態の動詞、a gold medal が残った目的語になります。
物を主語にする受動態
次に、物を表す目的語 a gold medal を主語にする場合を確認します。
A gold medal was given to Ann by the school.
金メダルが学校からアンさんに与えられました。
この場合、a gold medal を主語に出しています。そのため、残った Ann の前に to を置き、to Ann とします。
| 元の文 | 物を主語にした受動態 |
|---|---|
| The school gave Ann a gold medal. | A gold medal was given to Ann by the school. |
物を主語にしたときは、残った人の前に to や for が必要になることがあります。ここがSVOOの受動態で特に間違いやすい部分です。
giveタイプはto、makeタイプはforを使う
SVOOの文は、動詞によって、物の後ろに to 人 を置くものと for 人 を置くものに分かれます。
give は、次のように言い換えられます。
The school gave a gold medal to Ann.
学校は金メダルをアンさんに与えました。
このように、物の後ろに to 人 を置く動詞を、ここでは giveタイプ と呼びます。
一方、make は次のように言い換えます。
My grandfather made these cookies for us.
祖父は私たちのためにこれらのクッキーを作りました。
このように、物の後ろに for 人 を置く動詞を、ここでは makeタイプ と呼びます。
| 動詞のまとまり | 言い換えた形 | 例 |
|---|---|---|
| giveタイプ | 動詞+物+to 人 | give / send / show など |
| makeタイプ | 動詞+物+for 人 | make / buy / cook など |
make を使う文では、物を主語にして次のように受動態を作ります。
These cookies were made for us by my grandfather.
これらのクッキーは祖父によって私たちのために作られました。
cookies が複数なので、be動詞は were になります。また、makeタイプなので、残った人の前には for を置きます。
SVOOの受動態で迷ったときの確認順序
- 人と物のどちらを主語にするか決めます。
- 動詞をbe動詞+過去分詞にします。
- 物を主語にした場合は、残った人の前にtoまたはforが必要か確認します。
SVOCの受動態:Oだけを主語にする
次に、SVOC の受動態を確認します。
SVOCは、主語+動詞+目的語+補語 の形です。SVOOでは動詞の後ろに2つの目的語が続きましたが、SVOCではO(目的語)とC(補語)が続きます。
特徴は、OとCがイコールの関係になっていることです。

次の文を見てみましょう。
My grandfather named my mother Christine.
祖父は私の母をクリスティンと名付けました。
この文では、my mother が目的語、Christine が補語です。「私の母=クリスティン」という関係が成り立っています。
- O:my mother
- C:Christine
SVOCの受動態では、主語に出すのは O です。C を主語にしません。
正しい受動態は、次の文です。
My mother was named Christine by my grandfather.
私の母は祖父によってクリスティンと名付けられました。
Christine は補語なので、そのまま後ろに残します。to Christine や for Christine にはしません。
SVOCでCを主語にしない理由
SVOCの文で、補語の Christine を主語に出してしまうと、元の文とは異なる意味になります。
避けたい文を見てみます。
Christine was named my mother by my grandfather.
この文だと、「クリスティンは、祖父によって『私の母』と名付けられた」という意味になります。元の文で名付けられたのは my mother です。
Christine は名前として与えられた補語なので、受動態の主語にはしません。
| 元の文 | 正しい受動態 | 避けたい形 |
|---|---|---|
| My grandfather named my mother Christine. | My mother was named Christine by my grandfather. | Christine was named my mother by my grandfather. |
SVOOでは2つの語がどちらも目的語ですが、SVOCでは O と C の役割が異なります。受動態を作る前に、目的語と補語を区別しましょう。
Lesson6 セクション3まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| SVOO |
|
| 人を主語にする受動態 |
|
| 物を主語にする受動態 |
|
| giveタイプ |
|
| makeタイプ |
|
| SVOC |
|
| SVOCの受動態 |
|
SVOOでは2つの目的語のどちらを主語にするか、SVOCではOとCのどちらが目的語なのかを見分けることがポイントです。 物を主語にしたときのto / forも含め、迷いやすいところを次の確認クイズで確かめてみましょう。
確認クイズ(任意)
ここまでで単元の説明は終了です。理解度を確かめたい場合は、特に間違いやすいポイントを5問で確認してみましょう。
| No. | 問題 |
|---|---|
| 1 | SVOOを表している説明として合うものはどれですか。
A. 主語+動詞+目的語 正解を見る正解:C |
| 2 | The school gave Ann a gold medal. をa gold medalを主語にして受動態にした文として合うものはどれですか。
A. A gold medal was given Ann by the school. 正解を見る正解:B |
| 3 | My grandfather made these cookies for us. を受動態にした文として合うものはどれですか。
A. We were made these cookies by my grandfather. 正解を見る正解:B |
| 4 | SVOOとSVOCの違いとして合うものはどれですか。
A. SVOOではOが2つあり、SVOCではOとCがある 正解を見る正解:A |
| 5 | My grandfather named my mother Christine. の受動態として合うものはどれですか。
A. Christine was named my mother by my grandfather. 正解を見る正解:B |
理解度や目的に合わせて次に確認するページ
SVOO・SVOCの受動態を確認したあとは、迷った内容やこれから練習したいことに合わせて次のページを選んでください。すべてを見る必要はありません。
STAGE2の文法をまとめて復習したい
Lesson6以外にも不安な単元がある場合は、Lesson一覧から復習する文法を選べます。
自分で受動態を作る練習をしたい
to / forや語順を覚えたら、並べ替えや英作文の問題を使って、自分で受動態を組み立てられるか確認してみましょう。
高校英語の受動態まで先に学びたい
さらに学習を進めたい場合は、句動詞・使役動詞・知覚動詞などを使った発展的な受動態も確認できます。中学範囲の復習だけなら、ここは進まなくても構いません。
問題演習では解けても、自分で書いた英文が合っているか判断できない場合は、添削で答案を確認する方法もあります。SVOO・SVOCの受動態を実際の英作文で使えるか確かめたい場合は、英作文添削講座で自分の答案を確認できます。
NEW TREASUREの文法以外も含めて学習方法を探したい場合は、Re-Writeの英語学習サポート・講座案内から全体を確認できます。


