STAGE2 Lesson7-3 現在完了(継続用法の基本用法)【ニュートレジャーの道案内】

それではLesson7セクション3を見ていきましょう。
前回に引き続いて現在完了の使い方を学習していく事になります。
セクション3では、今度は継続用法という事で「ずーっと何々しています」「ずっと何々な状態です」と言ったような形を見ていきます。
前回までと比べますと、まだイメージしやすい用法になりますので、二つの副詞語句の区別を中心に見ていく事にします。

まずこちらです。
“David has lived in”
もちろんここだけだと意味が分かりません。
どんな用法か分かりません。
ずーっと読んでいくと最後に”for two years”というのがあります。
この”for”というのが、「何々の間」とか「一週間」とか「1ヶ月間」の「間」にあたります。
この”for two years”のこの”for”があると、「この人はずっと東京に住んでいるんだな」という事が分かるんです。
ですので、この文で言うと「デイビッドさんは2年間東京に住んでいます。」という事が分かります。
否定文だったり疑問文の作り方というのも、前回までのセクションが学習出来ていればそこまで苦ではないので、こういった語句を覚えるというのがセクション3の重要な点になります。
次です。
“He and I have known each other”
“each other”は熟語で「お互い」という意味になっています。
なので、「彼と私はお互いを知っています」、つまり「お互いに知り合いです」といった意味になっています。
今度は、”for”ではなくて”since”という単語が使われています。
“since”というのは「いついつから」とか「いついつ以来」というのを表しまして、ある基準があってその基準点からずーっと、という様子を表します。
ですのでこの場合は、「彼と私は」”since last year”「去年から知り合いです」、「知り合いになって1年だ」とかそういう事を言いたい訳です。
訳す時は「去年からお互いを知っています。」、「あるいは去年から知り合いです。」という形で使いましょう。
そして次、否定分です。
ここは問題ないと思います。
“have”とか”has”に”not”を付けて”David hasn’t his friends”、ここまでだと意味が確定しないので、やはり”for”があります。
“for a long time”
“long”「長い」”time”「時間」ですから、「長い時間の間」、つまり「長い間」と言っていて、そうすると「デイビッドは長い間彼の友人」あるいは「友達に会っていません」「見かけていません」といった意味になっていきます。
疑問文の作り方も前回までのセクションと同じです。
“Have”という単語を前に出して、そうすると”Have you been busy”「忙しいんですか」と聞いていて、”since you came here”「あなたがここに来てから忙しいんですか?」というふうにやはり「何々から」という訳し方をしています。
このように”for”というのは2年間とか長い間というふうに期間の長さを表しますから、この“for”というのは前置詞扱いで、次にくる語句というのは基本的には名詞になります。
“since”の方は、こちらですと”since last year”、”since”のあとが”last year”だけになっていますので、この”since”は前置詞で使っています。
一方で、こちらは”since”のあとが”you came here”です。
主語、動詞がある文の形になっていますから、この“since”というのは接続詞として使っている訳です。
“for”の方は期間の長さだけなので「前置詞 + 名詞」、”since”の方は「いつから」を表すので、「前置詞 + その基準を表す名詞」、あるいは「あなたがここに来た時」というふうに主語と動詞を含めて「接続詞 + 主語 動詞」という二つの使い方があるという事に注意して下さい。
最初のうちはこの訳を見て「何々間」とか「いついつから」という形で”for”と”since”を区別していきましょう。

それでは継続用法の今度は、「どれぐらい」あるいは「どれぐらいの間」、その時間を聞く、期間を聞くというような疑問文を見ていきます。

この時使う疑問詞というのがこちらの“How long”です。
“long”は時間の長さを表しますので、「あなたはどれぐらい長い間この町に住んでいますか?」というふうな意味になっています。
このように”How long”があると、基本的には継続用法で「どれぐらいずっと何々しているんですか?」といった意味になります。
答え方というのも、この”have you lived”に合わせて”I have lived her”となります。
まあ、”in this city”「この街に」というのが「ここに」に変わっているぐらいで、あとは先ほど出てきた”for two years”「2年間」「2年の間」というふうに、普通の継続用法の形で答えていきます。
一点注意ですが、基本的に現在完了というのは過去から今この瞬間まで続いている状態を表します。
なので、そうするとここに挙げたような過去を示す語句、つまり「先週」「last なんとか」だったりとか「3日前」「何とか ago」といった語句というのは、この時にやりましたという意味合いになりますから、基本的にこの「last なんとか」「なんとか ago」あるいは”yesterday”のような語句というのは過去形と一緒にしか使えないんです。
過去形がここを示していると、時制、表している時間が異なってしまうので、この現在完了とこういった過去を示す語句は基本的には一緒に使う事は出来ません。
例えばこの×の文のように、”My brother has lived last year.”というような形は使えないんです。
これがいくら日本語で、「去年住んでいた事があった。」と言えそうだとしても、英語で”has lived”と言ったら過去から今までになってしまう訳ですから、そうすると過去から今までを表す現在完了と、過去だけを表す”last year”は同時に使えないという事になります。
ただ、こちらに書いた通り“since”を付ければ現在完了で使う事は出来ますから、これで言うと「私の兄」あるいは「弟はずっと住んでいます」と”since last year”と「去年から」というふうにこの”since”を使うと一緒に使う事は出来ます。
ただ”last year”とか”last week”とか”three days ago”のような過去を表す語句というのは、それ単体と現在完了は一緒に使ってはいけないという所け注意をして下さい。
それではセクション3に関しては以上となります。