STAGE2 Lesson9-1 後置修飾【ニュートレジャーの道案内】

Lesson9では分詞というものが登場します。
またそれに伴いまして、前置修飾とか後置修飾というような形で名詞というものをどのように修飾していくかというよう、修飾の仕方について学んでいく事になります。

中学校1年生の際はそこまで意識する事ではなかった訳ですが、中学校2年生の後半から中学校3年生に掛けて、この後置修飾というものが我々の日本語とは全く異なる構造になっていますので、我々の日本語と異なる構造をしっかりと分析していくという事が大事になってきます。


例を見ながら早速見ていきましょう。最初は前置修飾です。
前置とか後置というものはそのままです。
前置の前は前、置は置く千ですから、前に置くと書いてあります。
どういう事かというと、名詞を基準に考えた時に、その名詞の前に形容詞を置くんです。

例えばこちらに”phone”とあります。これは名詞です。普通、「新しい電話」という場合は、この名詞の前に形容詞を置いて、この前に置かれた形容詞が後ろの名詞を修飾します。

そうすると、「私は新しい電話が必要です。」という形になっていて、”because”以下が、”I lost my old one”という形で、この”one”というのは”phone”の代わり、代名詞の”one”でした。
この場合も”old”「古い」という意味の形容詞が名詞の前に付いていて、前から後ろを修飾しています。
これを前置修飾と言いました。
単純に前に置いた語句が後ろの語句を修飾するという形です。

中1の時はほとんど形容詞というのはこういう形で出てきていましたので、割と馴染みとしてはあると思うんです。

例えば”I want something”、不定詞の単元で出てきた例文になります。
“something”は「何か」とか「もの」という意味でした。
そして”cold”、これが形容詞です。「冷たい」です。

そうすると、普通であれば「冷たいもの」というふうに前から後ろを修飾する訳ですが、今度は形容詞が後ろから前を修飾しています。

そうすると、「私は飲むための冷たい何かが欲しい。」というような形になっています。
このように、普通の形容詞であれば前から後ろを修飾しますが、このように後ろから前の語句を修飾する、これを後置修飾と言います。

この後置修飾というのが、今後学習していく分詞や関係代名詞、関係副詞といったものでは頻繁に登場してきます。どうしても左から前に訳したくなりますが、後置修飾という風に形が分かった時は右から左へ修飾させるという事が大事になってきます。

それでは後置修飾の具体的な例を見ていきましょう。
先ほど見たように”something”とか”anything””nothing”、こういったものを不定代名詞と呼んでいました。
このように、不定代名詞を修飾する場合は不定代名詞のあとに形容詞を置いていました。

例えば”nothing”、これが不定代名詞です。この不定代名詞の後ろに形容詞を置くによって、”nothing”は「何にも何々ない」、”strange”は「奇妙な」という意味ですから、「奇妙な事は何も起こりませんでした」という形になっています。

また、英語というのは二語以上の塊、二語以上で構成される語句というものは基本的に放置修飾を行います。

例えばこのように”I want to go to restaurant”とあった時に、「私はレストランに行きたいです」、そのあとでこちらが「47番通りで」というふうな前置詞+名詞になっている場合、この前置詞+名詞のこの塊が右から左へと修飾します。

ですので、これで「私は47番通りにあるレストランに行きたい。」というような意味になってきます。二語以上であれば、前置詞+名詞であろうが不定詞であろうが扱いとしては同じ形になります。

例えばこちらですと、”James has the ability”「ジェームズくんには能力がある」となっています。どういう能力があるかというと、この「to 不定詞」の塊です。

そうすると”to cook Japanese dishes”「日本料理を作る」という塊があって、この「to 不定詞」も二語以上の塊になっていますから、右から左を修飾します。

共通点としては、どちらも直前の名詞を修飾するという形になります。そうするとこの最後の文は「ジェームズは日本食を作る能力がある。」というような意味になります。

ここまでお話ししてきた内容というのは、実は今まで学習してきた内容の復習になっているんですが、今まで学習してきた不定詞とか前置詞とか、あるいは不定代名詞というものに対して、これは全て形容詞が右から左を修飾している、直前の名詞を修飾しているという所に注目しておいて下さい。

このあとのセクション2では、実際に後置修飾という概念を使って、今度は分詞というものをどうやって使っていくかというようなセクションになっています。なので、そちらも是非ご確認下さい。