分詞の後置修飾と受け身の違い|過去分詞の見分け方【STAGE2 Lesson9-2】

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このセクションでは、「分詞(現在分詞・過去分詞)」による名詞の修飾を学びます。特に重要なのが、二語以上の分詞のまとまりを名詞の後ろに置く「後置修飾」です。

過去分詞の後置修飾でつまずきやすい理由は、過去分詞が受け身の述語なのか、名詞を後ろから説明しているのかを見分けにくいためです。この記事では、be動詞の有無と語順に注目しながら、分詞の後置修飾と受け身の違いを例文で整理します。

分詞を見分ける3つのポイント

見る場所 考え方
be動詞があるか be動詞+現在分詞は進行形、be動詞+過去分詞は受け身として使われる。 The boy is running.
The window was broken.
名詞がする側か、される側か 名詞が動作をする側なら現在分詞、される側なら過去分詞を使う。 a running boy
a broken window
分詞が一語か二語以上か 一語なら名詞の前、二語以上のまとまりなら名詞の後ろに置く。 a boiled egg
the girl sitting on the left side

後置修飾の語順だけを確認したい場合は、「二語以上の分詞句は名詞の後ろに置く」から読んでください。基礎から確認したい場合は、このまま順番に進みましょう。

分詞とは?現在分詞と過去分詞の基本

分詞には、動詞に「-ing」を付けた現在分詞と、動詞の過去分詞形を使う過去分詞の二種類があります。

現在分詞と現在進行形の違い

現在分詞は、中学1年生で学ぶ現在進行形にも使われています。例えば、次の文では「running」が現在分詞です。

The boy is running.
その男の子は走っています。

この文では「be動詞+現在分詞」の形を作り、「走っている」という述語になっています。

一方、今回扱う名詞修飾では、現在分詞を名詞の近くに置きます。

the running boy
走っている男の子

「running」は文の述語ではなく、「boy」がどのような男の子なのかを説明しています。つまり、現在分詞が形容詞のように名詞を修飾しています。

過去分詞と受け身の違い

過去分詞は、「be動詞+過去分詞」の受け身にも使われます。

The window was broken.
その窓は割られました。

この文では「was broken」が述語です。

これに対して、過去分詞を名詞の近くに置くと、その名詞を説明できます。

the broken window
割られた窓、割れた窓

「broken」は「window」を修飾しており、「どのような窓なのか」を表しています。

見分けるときは、過去分詞だけを見るのではなく、直前にbe動詞があるかを確認しましょう。be動詞があれば受け身の述語になり、be動詞がなく名詞に隣接していれば、その名詞を修飾している可能性があります。

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現在分詞:名詞が「する側」のとき

現在分詞の例文 Look at the running boy 走っている男の子を見てください

次の表現では、「running」が現在分詞です。

Look at the running boy.
その走っている男の子を見てください。

現在分詞は、名詞が動作をする側であることを表します。この例では、「boy」が走る側なので「running」を使います。

現在進行形との違いも確認しましょう。

The boy is running.
その男の子は走っています。

「is running」は述語であり、一つの文として「走っています」と言い切っています。

一方、「the running boy」では、「running」が「boy」を修飾しています。「走っている」で文が終わるのではなく、その後ろの名詞と合わせて「走っている男の子」という意味になります。

現在分詞を見つけたときは、次の二点を確認してください。

  • be動詞と組み合わさって述語になっているか
  • 名詞の近くに置かれ、その名詞を説明しているか

過去分詞:名詞が「される側」のとき

過去分詞は、名詞が動作をされる側であることを表します。

Look at the broken window.
その割られた窓を見てください。

「broken」は「break(割る、壊す)」の過去分詞です。窓は何かを壊す側ではなく、壊される側なので「broken」を使います。

受け身との違いは、be動詞の有無と文中での役割です。

The window was broken.
その窓は割られました。

この場合は「was broken」が述語です。

the broken window
割られた窓

こちらでは「broken」が名詞「window」を修飾しています。

現在分詞と過去分詞の基本的な違いは、次のように整理できます。

分詞 名詞との関係
現在分詞 名詞が動作をする側 a running boy
走っている男の子
過去分詞 名詞が動作をされる側 a broken window
割られた窓

次の動画では、分詞が一語の場合の位置と、現在分詞・過去分詞の選び方を例文で確認できます。

分詞が一語で名詞を修飾する場合

分詞が一語だけで名詞を修飾するときは、基本的に名詞の前に置きます。

現在分詞を名詞の前に置いた例 the rising sun 日の出

the rising sun
昇っている太陽、日の出

「rise」は「昇る、上がる」という意味です。太陽は昇る側なので、現在分詞「rising」を使います。

語順は、冠詞・分詞・名詞の順です。

the + rising + sun

この位置は、「beautiful」や「tall」などの形容詞を置く位置と同じです。分詞が一語の場合は、形容詞のように名詞の前へ置くと考えましょう。

例文全体も確認します。

We got up early to see the rising sun on New Year’s Day.
私たちは元日に日の出を見るために早起きしました。

現在分詞か過去分詞かを名詞から考える

現在分詞と過去分詞のどちらを使うか迷ったときは、修飾される名詞に「が」を付けて考えます。

  • その名詞が動作をするなら現在分詞
  • その名詞が動作をされるなら過去分詞

boiled eggが過去分詞になる理由

「boil」は「ゆでる」という意味です。

a boiled egg
ゆで卵

卵は何かをゆでる側ではなく、ゆでられる側です。そのため、「boiling egg」ではなく、過去分詞を使った「boiled egg」になります。

「boiling egg」とすると、文法上は「何かをゆでている卵」という関係になってしまいます。日本語の印象ではなく、修飾される名詞と動作の関係を確認することが大切です。

fried chickenとscrambled eggs

fried chicken
フライドチキン

鶏肉は揚げる側ではなく、揚げられる側なので「fried」を使います。「frying chicken」ではありません。

scrambled eggs
炒り卵、スクランブルエッグ

卵はかき混ぜたり調理したりする側ではなく、調理される側です。そのため、過去分詞の「scrambled」を使います。

stolen bikeが過去分詞になる理由

The police officer found the stolen bike there.
その警官は、盗まれた自転車をそこで見つけました。

「stolen」は「steal(盗む)」の過去分詞です。自転車は盗む側ではなく、盗まれる側なので、過去分詞を使います。

同じ考え方で、次のように判断できます。

表現 名詞と動作の関係 使う分詞
the rising sun 太陽が昇る 現在分詞
a boiled egg 卵がゆでられる 過去分詞
fried chicken 鶏肉が揚げられる 過去分詞
a stolen bike 自転車が盗まれる 過去分詞

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次の動画では、二語以上の分詞句を名詞の後ろに置く語順と、修飾される名詞の見つけ方を解説しています。

二語以上の分詞句は名詞の後ろに置く

分詞が一語の場合は名詞の前に置きますが、分詞にほかの語が続き、二語以上のまとまりになる場合は、修飾する名詞の後ろに置きます。これが分詞の後置修飾です。

一語:分詞+名詞

二語以上:名詞+分詞から始まるまとまり

the girl sitting on the left sideの語順

分詞句を名詞の後ろに置いた例 the girl sitting on the left side 左側に座っている女の子

The girl sitting on the left side is Lisa.
左側に座っている女の子はリサです。

「sitting on the left side」は、「左側に座っている」という二語以上のまとまりです。このまとまり全体が、直前の名詞「the girl」を説明しています。

ここで重要なのは、「girl」と「sitting」の間にbe動詞がないことです。

The girl is sitting on the left side.
その女の子は左側に座っています。

この文では「is sitting」が現在進行形の述語です。

一方、次の形では「sitting on the left side」が名詞を修飾します。

the girl sitting on the left side
左側に座っている女の子

「sitting girl on the left side」のように、分詞だけを名詞の前へ置くことはできません。「左側に座っている」というまとまりが二語以上になるため、まとまり全体を名詞の後ろに置きます。

分詞句は分詞から始める

二語以上の分詞句を作るときは、分詞からまとまりを始めます。

sitting on the left side
左側に座っている

日本語の語順に引かれて「on the left side sitting」とはしません。

次の順序で組み立てると分かりやすくなります。

  1. 修飾したい名詞を置く
  2. 名詞がする側か、される側かを判断する
  3. 現在分詞または過去分詞を名詞の直後に置く
  4. 場所などの追加情報を分詞の後ろに続ける

the girl + sitting + on the left side

分詞句は文末ではなく、修飾する名詞の直後に置く

Who was the tall boy running in the schoolyard?
校庭で走っていた、あの背の高い男の子は誰でしたか。

「running in the schoolyard」が「the tall boy」を修飾しています。

分詞句は、必ず文末に置くわけではありません。大切なのは、修飾する名詞の直後に置くことです。

上の例では、修飾される「the tall boy」が文の途中にあるため、「running in the schoolyard」もその直後に置かれています。

後置修飾の位置を判断するときは、次のように考えます。

  • どの名詞を説明したいのか
  • その名詞の直後に分詞句を置けているか
  • 分詞句のまとまりがどこまで続いているか

英文を日本語に訳すだけでなく、並べ替えや和文英訳で正しい英文を作るためにも、この位置関係を意識してください。

過去分詞の後置修飾と受け身の違い

過去分詞でも、二語以上のまとまりになる場合は名詞の後ろに置きます。

the meals served at our school

I love the meals served at our school.
私は学校で出される食事が大好きです。

「served at our school」は、「学校で出される」という二語以上のまとまりです。このまとまり全体が、直前の名詞「the meals」を修飾しています。

食事は提供する側ではなく、提供される側なので、現在分詞「serving」ではなく過去分詞「served」を使います。

受け身の文と比較してみましょう。

The meals are served at our school.
その食事は私たちの学校で出されます。

この文にはbe動詞「are」があり、「are served」が受け身の述語になっています。

the meals served at our school
私たちの学校で出される食事

こちらには「meals」と「served」の間にbe動詞がありません。「served at our school」が名詞を後ろから説明しています。

the figure drawn on the board

Everybody saw the figure drawn on the board.
全員が黒板に描かれた図を見ました。

「drawn」は「draw(描く)」の過去分詞です。「drawn on the board」というまとまりが、直前の名詞「the figure」を修飾しています。

図は描く側ではなく、描かれる側なので過去分詞を使います。

後置修飾と受け身は、次のように見分けられます。

役割
be動詞+過去分詞 受け身の述語 The meals are served at our school.
名詞+過去分詞句 名詞を後ろから修飾 the meals served at our school

過去分詞を見たら、まずbe動詞の有無を確認します。そのうえで、過去分詞のまとまりが直前の名詞を説明しているかを確認しましょう。

分詞の語順を作る手順

  1. 修飾する名詞を見つける
  2. 名詞が動作をする側か、される側かを判断する
  3. する側なら現在分詞、される側なら過去分詞を選ぶ
  4. 分詞が一語なら名詞の前、二語以上なら名詞の直後に置く
  5. be動詞がある場合は、進行形や受け身の述語ではないか確認する

Lesson9 セクション2 分詞クイズ(4択)

現在分詞と過去分詞の選び方、一語と二語以上の語順、受け身との違いを確認しましょう。

No. 問題 解答
1 「分詞」の説明として最も適切なものはどれか。
A. 名詞だけを修飾する副詞
B. 名詞を修飾する動詞の形(現在分詞・過去分詞)
C. 未来を表す助動詞のこと
D. 疑問詞の別名
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B

2 次のうち、現在分詞を使った表現として正しいものはどれか。(意味:走っている犬)
A. a run dog
B. a running dog
C. a ran dog
D. a dog runninged
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B

3 次の意味になるように空所に入る語として最も適切なものを選べ。「割られた窓」 the ( ) window
A. breaking
B. broken
C. break
D. broke
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B

4 「卵がゆでられる側」であることを考えると、適切な英語はどれか。(ゆで卵)
A. boiling egg
B. boiled egg
C. boil egg
D. boilied egg
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B

5 次のうち、分詞が一語で名詞を修飾している表現はどれか。
A. the sun rising over the mountain
B. the rising sun
C. the sun rising
D. the sun which is rising
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B

6 次のうち、分詞句(二語以上)が名詞の後ろに置かれている表現はどれか。
A. the sitting girl on the left side
B. the girl is sitting on the left side
C. the girl sitting on the left side
D. sitting on the left side the girl
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C

7 次の日本語の意味に最も近い英文はどれか。「学校で出される給食が大好きです。」
A. I love the meals serving at our school.
B. I love the meals served at our school.
C. I love the served meals at our school are.
D. I love the meals are served at our school.
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B

8 「その黒板に描かれた図」は英語でどれか。
A. the figure drawing on the board
B. the drawn figure on the board
C. the figure drawn on the board
D. the figure was drawn on the board
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C

9 分詞と進行形の違いとして正しいものはどれか。
A. 分詞も進行形も必ずbe動詞が必要である。
B. 進行形はbe動詞+現在分詞で述語を作り、分詞は名詞を修飾できる。
C. 分詞は名詞だけを作る。
D. 進行形は名詞を修飾し、分詞は動詞を修飾する。
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B

10 分詞の選び方について正しい説明はどれか。
A. 名詞が「する側」なら過去分詞、「される側」なら現在分詞を使う。
B. 名詞が「する側」なら現在分詞、「される側」なら過去分詞を使う。
C. いつも現在分詞を使えばよい。
D. いつも過去分詞を使えばよい。
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B

分詞の後置修飾のまとめ

分詞の問題では、次の順番で確認すると語順を判断しやすくなります。

  • be動詞がある場合は、進行形や受け身の述語かを確認する
  • 名詞が動作をする側なら現在分詞、される側なら過去分詞を使う
  • 分詞が一語なら名詞の前に置く
  • 分詞が二語以上のまとまりなら、修飾する名詞の直後に置く

特に並べ替えや和文英訳では、分詞句を文末に置くと覚えるのではなく、説明したい名詞の直後に置くと考えることが重要です。

分詞のよくある質問

分詞と現在進行形は、どのように見分けますか?

be動詞の有無と文中での役割を確認します。「The boy is running.」の「is running」は現在進行形の述語です。一方、「the running boy」の「running」は名詞「boy」を修飾しています。

過去分詞の後置修飾と受け身は、どのように見分けますか?

「be動詞+過去分詞」で文の述語になっていれば受け身です。「名詞+過去分詞句」の形で、過去分詞のまとまりが直前の名詞を説明していれば後置修飾です。

現在分詞と過去分詞のどちらを使うか迷ったときはどうしますか?

修飾される名詞に「が」を付けて考えます。名詞が動作をする側なら現在分詞、動作をされる側なら過去分詞を使います。

分詞は名詞の前と後ろのどちらに置きますか?

分詞が一語なら基本的に名詞の前に置きます。分詞に場所などの語が続き、二語以上のまとまりになる場合は、修飾する名詞の直後に置きます。

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分詞の仕組みが分かっても、二語以上の分詞句を正しい位置に置くには練習が必要です。中学英文法をまとめて復習し、並べ替えや基礎英作文まで取り組みたい場合は、文法復習講座の内容を確認してください。

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