STAGE3 Lesson6-1関係代名詞(所有格whose)【ニュートレジャーの道案内】
関係代名詞の復習
Lesson 6では、以前学習した関係代名詞の発展形である「所有格」に焦点を当てます。関係代名詞は、二つの文をつなぎ、直前の名詞を修飾する役割を持ちます。これまでは主格や目的格の関係代名詞を扱ってきましたが、今回は所有格の使い方を学びます。関係代名詞とは、二つの文を一つにまとめるために使われる「who」、「whose」、「whom」、「which」といった代名詞のことです。
所有格の使い方
例として、以下の文を見てみましょう。
- “I know a boy.”(私はある少年を知っています。)
- “His father is a famous artist.”(彼のお父さんは有名なアーティストです。)
ここでは、「His」が所有格であり、関係代名詞「whose」を使用して文をつなげます。手順としては、同一人物を表す名詞を見つけ、代名詞を関係代名詞に変えます。この場合、「His」を「whose」に変え、文をつなげます。
修正後の文は次のようになります。
- “I know a boy whose father is a famous artist.”(私はお父さんが有名なアーティストである少年を知っています。)
関係代名詞「whose」は基本的に直前の名詞を修飾し、単体では訳さないことに注意が必要です。文全体の意味としては、「お父さんが有名なアーティストである少年を知っている」という形になります。
所有格が文中にある場合
所有格が文中にある場合も考えてみましょう。
- “I bought a pair of pants.”(私はズボンを買いました。)
- “I liked their color.”(その色が気に入りました。)
ここで、「their」が「a pair of pants」を指しているため、「their」を「whose」に変えます。しかし、所有格と名詞はセットで扱う必要があります。したがって、「whose color I liked」として文を修正します。
修正後の文は次のようになります。
- “I bought a pair of pants whose color I liked.”(私はその色が気に入ったズボンを買いました。)
この場合、「whose color」を前に出し、「I liked」を続けることで、スムーズな訳になります。元の文に戻して訳すと、「色を私が気に入ったズボン」となり、日本語として自然な表現にするために調整が必要です。
訳し方の注意点
所有格の関係代名詞を使うときは、文の前後関係に注意しながら訳します。スムーズな日本語になるように、場合によってはひらがなや訳の順序を調整することも重要です。特に所有格を含む文では、「誰々の」や「何々の」と訳すのではなく、文全体の意味を考えながら自然な訳に仕上げましょう。
このように、関係代名詞「whose」は所有格の役割を持ち、人でも物でも「whose」を使います。所有格と名詞はセットで扱い、訳すときは日本語が自然になるように工夫しましょう。
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所有格「whose」を使った書き換え
次に、所有格「whose」を使った書き換えについて紹介します。教科書では1文目と3文目が掲載されていますが、模擬試験や入試では中間の文も出題されることがあります。そこで、ここでは3種類の例を一度に紹介し、繰り返し練習して定着させる方法を取ります。
所有格を使った文の書き換え
まずは、所有格を使った例を見てみましょう。
- 「Look at the doll」(人形を見てください)
- 「whose eyes are blue」(その目が青い)
ここでは、所有格「whose」は訳さずに、直前の名詞「eyes」を修飾しています。結果的に「目が青い人形を見てください」となります。元の文は「It’s eyes are blue」(その目が青い)でしたが、これを「whose」を使って修正した形です。
主格「which」を使った書き換え
次に、主格「which」を使った場合を見てみましょう。
- 「Look at the doll」(人形を見てください)
- 「which has blue eyes」(青い目をしている)
ここでは、主格「which」が「has」の前に位置しています。「which」を抜かして訳すと、「青い目を持った人形を見てください」となります。実際の入試では、最後の「blue」が目の色を示しているため、文脈によって区別が必要です。
前置詞「with」を使った書き換え
最後に、前置詞「with」を使った例です。
- 「Look at the doll with blue eyes」(青い目を持った人形を見てください)
「with」は「何々を持った」という意味もあり、例えば「I write with a pen」(ペンを持って書く)という使い方と似ています。ここで「with blue eyes」の部分が空欄にされた場合、関係代名詞「whose」を使うのは不適切です。関係代名詞は主語と動詞の塊が必要なため、「with」を使うべきです。
まとめと注意点
新たに「whose」が登場しましたが、抑えるべきポイントは以下の通りです:
- 所有格であること
- 名詞を伴うこと
- 関係代名詞の塊の最初に持っていくこと
- 一語で書き換える際は「with」などの前置詞を使うこと
Lesson 6 セクション1:所有格の関係代名詞「whose」
まとめ
| ポイント | 説明 |
|---|---|
| 「whose」は所有格の関係代名詞 | 意味は「〜の」。直前の名詞を修飾し、人・物どちらにも使える。 |
| 文のつなぎ方 | 元の文の「his / her / their / its」など〈所有格+名詞〉を「whose + 名詞」に変える。 |
| 直前の名詞を修飾 | 例:a boy whose father is famous.(父が有名な少年) |
| 名詞とセット | 「whose」単体では使えない。必ず後ろに名詞(所有されるもの)が必要。 |
| 物にも使える | a pair of pants whose color I liked.(色が気に入ったズボン) |
| 訳し方 | 「〜の」と直訳せず、「〜である〜」「〜が〜した〜」など自然な日本語に整える。 |
| 書き換え(1)whose | I know a boy. His father is a doctor. → I know a boy whose father is a doctor. |
| 書き換え(2)which | Look at the doll which has blue eyes.(青い目をした人形) |
| 書き換え(3)with | Look at the doll with blue eyes.(青い目を持った人形) |
クイズ(10問)
| 問題 | 選択肢 | 答え |
|---|---|---|
| 1. 関係代名詞「whose」の基本的な役割は? | A. 場所を表す B. 所有を表す C. 時間を表す D. 理由を表す |
|
| 2. 「whose」はどの名詞を修飾する? | A. 文末の名詞 B. 動詞 C. 直前の名詞 D. 文全体 |
|
| 3. 「a boy whose father is tall」の意味は? | A. 背の高い少年 B. 父が背の高い少年 C. 父が少年の背を伸ばした D. 少年が父を連れている |
|
| 4. 「whose」は単体で使える? | A. 使える B. 名詞が必要 C. 動詞が必要 D. 前置詞が必要 |
|
| 5. 次の文の正しい書き換えはどれ? I know a girl. Her sister is a singer. |
A. I know a girl which sister is a singer. B. I know a girl whose sister is a singer. C. I know a girl who sister is a singer. D. I know a girl whom sister is a singer. |
|
| 6. 物に対して「whose」を使える? | A. 使えない B. 限定的に使える C. 人にしか使えない D. 普通に使える |
|
| 7. 「I bought a car. Its color is beautiful.」正しい書き換えは? |
A. I bought a car whose color is beautiful. B. I bought a car which color is beautiful. C. I bought a car color whose is beautiful. D. I bought a car with whose color is beautiful. |
|
| 8. 「which has blue eyes」の別表現として正しいのは? | A. whose eyes are blue B. whose blue are eyes C. which eyes blue D. eyes whose are blue |
|
| 9. 「with blue eyes」を一語で書き換えるときに使えるのは? | A. whose B. who C. which D. 使えない |
|
| 10. 関係代名詞「whose」を使う際の最重要ポイントは? |
A. 後ろに文が続けばOK B. 必ず前置詞とセット C. 必ず名詞とセットで使う D. 疑問文でしか使えない |
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