STAGE3 Lesson6-2関係代名詞(関係代名詞what)【ニュートレジャーの道案内】

 関係代名詞「what」の使い方

このセクション2では、関係代名詞「what」の使い方について紹介します。これまで「who」「whose」「whom」や「which」などの関係代名詞を学んできましたが、「what」はこれまでの内容とは異なる特徴を持っています。まずは、「what」がどのように使われるか、そしてそれがどのようにこれまでの関係代名詞と異なるかを説明します。

関係代名詞「what」の特徴

以前の関係代名詞は、例えば「who」「whose」「whom」「which」などがあり、これらは主語や目的語を修飾するものでした。一方、「what」は全く異なる使い方をします。「what」は、前の名詞全体を一語で置き換えることができるため、その使い方に注意が必要です。

例文とその解説

次に、例文を見てみましょう。

I can’t believe the thing which you said.」(私はあなたが言ったことを信じられません)

ここで「the thing」は「もの」や「こと」という意味があります。「which you said」は「言ったこと」を修飾します。これを「what」を使って簡略化すると次のようになります。

I can’t believe what you said.」(私はあなたが言ったことを信じられません)

このように、「what」は「the thing which」という塊全体を代用し、名詞節を作ります。ここで「what」は名詞として機能し、名詞節全体が「もの」や「こと」という意味になります。つまり、名詞として使われるため、これまでの関係代名詞とは異なり、直前の名詞を修飾する機能がありません。

「what」の使い方と注意点

what」の主な違いは、名詞節を作る点にあります。これまでの関係代名詞は直前の名詞を修飾していましたが、「what」はそのような修飾を行わず、自身が名詞として機能します。このため、「what」は他の関係代名詞とは異なる使い方をし、訳し方にも違いがあります。

まとめ

関係代名詞「what」は、従来の関係代名詞とは異なり、名詞節を作る際に使用されます。「what」は直前の名詞を修飾せず、全体を一語で置き換えることができます。この新しい使い方に慣れるためには、これまでの関係代名詞との違いを理解し、練習を重ねることが重要です。


関係代名詞「what」の文例と解説

それでは実際に関係代名詞「what」を使った文を見ていきましょう。イメージとしては、「what」が「もの」や「こと」を意味し、名詞節として名詞の位置に置かれることに注意します。次に、具体的な文を見てみましょう。

例1: 主語としての「what」

最初に、文中で「What」が出てきます。文の最後に「?」がないため、「What」は疑問詞ではありません。

文中には「should think」という動詞があり、「we」が主語です。「is」が出てきた時点で、関係代名詞の塊がここまでであることが分かります。この「What」の塊全体が主語となり、「私たちが考えるべきことは」という意味になります。

例2: 補語としての「what」

次に、「This book is what」という表現があります。文全体を見ると、「I’ve been looking for」が「探していた」という意味になります。この場合、全体の主語は「This book」であり、動詞は「is」です。「この本は私がずっと探していたものだ」となり、「what」は補語として機能します。

例3: 前置詞の目的語としての「what」

次に、「You should listen to what the teacher says」という文を見てみましょう。「what」の塊が前置詞「to」の目的語になっています。「what」の塊は名詞節として機能し、前置詞の後に置かれることができます。「あなたは先生が言うことを聞くべきだ」となります。

例4: 過去の状態としての「what」

最後に、「He is not what he was ten years ago」という文があります。ここで「what」の塊が過去の状態を示しています。「what」の塊の中の「he was」は「彼は」、「ten years ago」は「10年前」となります。文全体で「彼は10年前の彼ではもうない」となります。

まとめ

関係代名詞「what」は名詞の位置に置けるため、「もの」や「こと」という意味になります。また、「what + 主語 + be動詞」の形で、「いついつの誰」と訳すことができます。これらの使い方を理解し、学習を進めてください。