STAGE3 Lesson8-3名詞節(名詞節を導くthat)【ニュートレジャーの道案内】
Lesson 8 セクション3: “that”を使った名詞節
それではLesson8セクション3を見ていきましょう。このセクションでは、今まで学んだ間接疑問とは少し異なり、“that”を使った名詞節について学習していきます。最初は以前学習したように、“I think that”や“I know that”といった形ですが、次第に新しい形が出てきますので、注意しながら見ていきましょう。
名詞節における「that」の使い方
まずは復習です。“I think that”や“I know that”という形での“that”の使い方を見てみましょう。この“that”は「なんとかと」と訳すことが多いですが、元々はこの塊が「なんとかだということ」となり、最後に「こと」が入ります。たとえば、「私はエミリーがextremely intelligent(非常に知的である)と知っている」という文になります。このように、“that”の塊は「なんとかということ」で、名詞の塊として扱われます。名詞の塊ということは、“know”のあとに目的語として使うほか、be動詞のあとに付けて補語として使うことも可能です。例として、「The problem is that」のように、“that”の塊が補語として使われます。この場合、「問題は『彼女がしばしば学校に遅れてくるということ』です」となります。
名詞 + 同格の「that」
次に、名詞 + 同格の“that”について見ていきましょう。ここでの「同格」は「なんとかという」という意味です。具体例として、「I got an idea that we should hold a party」という文があります。この文では、「パーティーを開くべきだという考えを得た」となります。このポイントは、“idea”(考え)と“we should hold a party”(パーティーを開くべきだ)が“that”を挟んでイコールの関係にあるということです。つまり、「私はアイデアを得た」、そのアイデアとは「私たちがパーティーを開くべきだ」という形です。名詞のあとに“that”がある場合、この名詞を右から修飾する形で「パーティーを開くべきだという考えに至った」と訳すことができます。
このように、“that”を使った名詞節にはいくつかの用法があり、名詞を修飾する形で使われることが多いです。
“that”節が主語になる場合
それでは今度はここに書いてあるように「it なんとか that」という構文について見ていきます。この場合、“that”節が主語になるケースです。これまでのように、“that”節が目的語や補語、または名詞の後に同格として使われる方法については学びました。しかし、“that”節は本来主語に置いても問題ありません。ただし、“that”節は主語と動詞を含み、長い塊となるため、主語として使うと文が長くなります。
形式主語「it」の使用
そのため、長い“that”節を主語に置く代わりに、形式主語として“it”を使います。これは以前のLessonで学んだ「it for to」構文と似ています。具体的には、「to不定詞が主語で、文の先頭には“it”を仮に置く」という使い方です。同じように、この場合も“It is clear”「それは明らかだ」と訳すのではなく、“that”以下が実際の内容となります。
具体例の訳し方
例えば、“It is clear that she didn’t prepare well enough”という文では、“that”以下の内容を最初に訳してから、全体を「彼女が十分に準備しなかったということは明らかだ」とします。同様に、“It’s a pity that she couldn’t pass the examination”という文では、“that”以下が「彼女が試験に合格できなかった」という内容であり、全体として「彼女が試験に合格できなかったことは残念だ」と訳します。
その他の動詞の使用
この「It」で始まる文では、be動詞以外の動詞も使用可能です。たとえば、「It surprised me that she finished the work by herself」という文では、“that”節の内容が「彼女が一人でその仕事を終えた」ということです。全体として「彼女が一人で仕事を終えたことが私を驚かせた」と訳します。
まとめ
文の先頭に“It”があった場合、目線を右にずらして“that”節やto不定詞を探し、その内容を訳すことが重要です。これは長文読解にも役立つスキルですので、しっかりと練習し目に慣れさせてください。
Lesson 8 セクション3: “that”を使った名詞節
まとめ
ポイント | 説明 |
---|---|
“that”を使った名詞節 | “that”節は「〜ということ」と訳され、文の中で名詞の役割を果たす |
“that”節の目的語としての使用 | “I know that she is intelligent.”(私は彼女が賢いことを知っている) |
“that”節の補語としての使用 | “The problem is that she is often late.”(問題は彼女がよく遅刻することだ) |
名詞 + 同格の”that” | “I got an idea that we should hold a party.”(パーティーを開くべきだという考えを得た) |
“that”節が主語になる場合 | 長すぎるため、通常は形式主語”it”を使う |
形式主語”it”の使用 | “It is clear that she didn’t prepare well enough.”(彼女が十分準備しなかったことは明らかだ) |
クイズ
問題 | 選択肢 | 答え |
---|---|---|
1. “that”節はどのような役割を持つか? | A. 形容詞 B. 名詞 C. 副詞 D. 動詞 | |
2. “I know that she is intelligent.” の “that” 節は何の役割を果たしているか? | A. 主語 B. 目的語 C. 補語 D. 形容詞 | |
3. “that”節が補語になる例は? | A. “The problem is that she is late.” B. “I think that he is kind.” C. “It is true that he left.” D. “He said that he was tired.” | |
4. 名詞 + 同格の”that”の正しい例は? | A. “She said that he was wrong.” B. “I got an idea that we should leave early.” C. “It is clear that she is right.” D. “He thinks that it will rain.” | |
5. “that”節が主語のときに使用する構造は? | A. S + V + O B. It + V + that節 C. V + that + S D. that + S + V | |
6. “It is a pity that she failed.” の正しい訳は? | A. 彼女が失敗したことは残念だ B. 彼女は失敗したようだ C. 彼女が失敗するのは明らかだ D. 彼女は失敗しないだろう |