stage1_Lesson12-4 比較級・最上級の疑問文と答え方まとめ──which/better/do you like best まで一気に整理【ニュートレジャーの道案内】

それでは Lesson12 セクション4を進めていきましょう。
このセクションは「比較級・最上級+疑問詞(Which/Who/What)」の疑問文と、テストで失点しやすい“答え方”をまとめて整理するパートです。作り方自体は難しくありませんが、答えを作るときに「どこを省いてよいか/better・bestは残すべきか」でミスが起きやすいので、最初に結論だけ押さえます。

・Which is older, A or B? → The library is.(be動詞の比較は重複する語を落としてOK)
・Which do you like better, A or B? → I like A better.(likeの比較はbetterを答えに残す)
・Who is the tallest … ? → Tom is.(最上級の重複は省略してOK)
・What sport do you like (the) best? → I like baseball (the) best.(bestは答えにも入れる)
・of the four / in your class のように、範囲の表し方(in/of)もセットで確認

このあと本文で、例文→注意点→確認クイズの順で「答え方の型」が一度で固まるように解説していきます。

“Which is older,”
「どちらの方が古いですか」
“the library or the gym?”
「図書館とそれから体育館、どちらの方が古いんですか?」
というような文になっています。
このように、二つのものを比べてどちらの方がより何とかですかという時は、“Which”を使って表現します。
たまたまこれは疑問詞が主語になっていて、且つ、be動詞を使っているので”Which is”と非常に分かり易い形になっています。
読むさいは一旦”the library”と上げ調子で読んで、そのあとに”or the gym”と下げ調子で読むというのが一つ注意点となります。
答え方が大事でして、「どちらの方が古いですか?」「図書館ですか?それとも体育館ですか?」と聞いて、「図書館です」という時に、”It is the library.”と答えたくなってしまうんですが、あくまでも主語は「図書館の方が」で、本当はここに”older”が隠れています。
そうすると、「図書館のほうがより古いです。」といった文でしたから、重複する事を避ける為に、この”older”というものを消して”The library is”が残ったというような形です。
もののさいは”Which”でいいんですが、人を比べるさいは”Which”ではなくて”Who”を使います。

「誰がより若いですか?」「あなたのお兄さんですか、それともトムのお兄さんですか」と訳すとちょっと日本語おかしくなってしまいます。
なので、この場合は”Who”とは書いてありますが、「どちらの方が」と訳しておきましょう。
ここでも同様に、「あなたのお兄さんですか?」と1回上げて読んで、それともトムのお兄さんですかと下げて読むというような形になります。
そして、答え方に関しても元々「私のお兄さんの方がより若いですよ。」と”younger”が隠れていました。
“Who is younger”と”My brother is younger”と形を揃えたあとでここの”younger”が重複してしまうので消すという形になっています。
be動詞に関してはこのような形です。

次は一般動詞です。
今度は”Which do you like better”です。
この”better”というのは、先ほどセクションの3番で”good”とか”well”の比較級と言ったんですが、
この「どちらの方がより好きですか?」と聞く場合、つまりこの“like”を使う場合もこの”better”を使います。
そうすると、”Which do you like better”「どちらの方が好きですか」と聞いて、
「歴史ですか、それとも数学ですか?」となります。
それに答えるさいは、疑問文と形を揃えますから「you like なんとか better」と合わせて、
“I like history better”という形で、ここは”It is history”というbe動詞を使うのではなくて、あくまで”like”、一般動詞を使った疑問文ですから、ここでも一般動詞で答えましょう。
そのさいに、「どちらの方が好きですか?」と聞かれて、「歴史です。」だったら、日本語であれば”I like history.”で終わっても良さそうなものですが、あくまで”history”と”math”を比べると
“history”の方が好きですという意味合いなので、こちらの方がより好きですという意味で答えの文でも”better”を書かないといけません。
今までの話ですと、重複を避けた方がいいんじゃないかという感じもしますが、
ここで”better”がないと、”I like history.”「私は歴史が好きだ。」という事しか言わなくて、
数学と比べたら歴史の方が好きだという意味合いを出せないので、この”better”を置いていると捉えて下さい。

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さて、後半です。
今度は最上級を使った疑問詞の疑問文となります。

最上級を用いた疑問文

“Who is the tallest student in your class?”
「誰があなたのクラスの中で一番背が高いですか?」
もちろん今度は三つ以上、三人以上の人たちを比べる訳ですから、先ほどのように
「どちらですか?A or B」と聞くのではなく、普通の文と同じような形で”the tallest student”
最上級+”in your class”「クラスの中で」というような形で疑問文を作ります。
答えるさいも、「誰が一番背が高いですか?」という形になっているので、「トムが」本当はここに”tallest”があった訳です。
なので、”Tom is the tallest”というのが元の文ですから、この重複を避ける為に”the tallest”を消して、そして”Tom is”が残るというような形になります。

同じように、「誰が泳ぎますか?その4人の中で一番早く。」と、
このように数を表していて複数になっていますから、”in”ではなく”of”を使う訳です。
ですが、4人の中でと言ったらどの4人かという事が分からなくなってしまうので、
ここに「その4人」今話をしているその4人の中で誰が一番早いですか?というような形で、
数の前には”the”を付けて”of the four”「その四人の中で誰が一番早く泳ぎますか?」と表しています。
こちらも形を揃えますから、「誰が泳ぐ」という主語、動詞になっているので、「アンが泳ぐ。」という形になります。
ここも”does”を使っていますが、本来の形は”swims”「泳ぎます」です。
この動詞が重複してしまうのを避ける代わりに、”swims”は”do”とか”does”というふうに代わりの単語を用意出来るので、”Ann swims”ではなく”Ann does.”という形で書いていきます。

そして、最後です。
“What sport”「どのスポーツ」「どんなスポーツが」
“do you like the best.”「一番好きですか?」となっています。
ここも、好きとか嫌いというような意味合いなので、先ほど比較級で見たように”like”があります。
比較級の時は”better”でしたので、それと合わせる形で最上級の場合は”best”を使います。
この”best”というのは「一番好き」、”like”という動詞を修飾していますから、この”best”というのは副詞として使っています。
なので、副詞の最上級なので”the”は書いても書かなくても良いというルールでしたから、ここには括弧が付いています。
答えの文の場合も、「あなたは何が好きですか?」と聞かれているので、「私は野球が好きです。」という形で、聞かれた事と同様に「あなたは好きです」なので「私は好きです」というふうに主語と動詞を揃えてあげて、最後の所、ここも「何が一番好きですか?」と聞かれているので、
「野球が好きです。」ではなくて「野球が一番好きです。」という意味で”best”という単語を付けておきましょう。
このように、聞かれたその疑問文と答えの文で主語と動詞を合わせる事
それから「好きですか?」というような意味で聞かれた疑問文に関しては答えの部分にも”better”とか”best”を入れる
こういった点に注意して比較の勉強を進めて下さい。

Lesson12 セクション4 まとめ

項目 内容
このセクションのテーマ
  • 比較級・最上級、「as ○○ as」などを使った疑問詞による疑問文の作り方がテーマ。
  • 文そのものよりも、疑問文と答え方のルールに注意することが重要。
  • 特に「どちらが〜ですか?」「だれがいちばん〜ですか?」という質問への自然な答え方を身につける。
Which / Who を使った比較の疑問文
  • 二つのものを比べて「どちらの方が〜ですか?」と聞くときは
    Which を使う。
    例:Which is older, the library or the gym?
  • 人どうしを比べるときは Who を使う。
    例:Who is younger, your brother or Tom’s brother?
  • 読み方:A のところで上げ調子、or B のところで下げ調子。
be動詞を使う比較疑問文の答え方
  • 疑問文:Which is older, the library or the gym?
  • 答え方は本来「The library is older.」だが、older が重複するので省く
  • 最終形:The library is. / My brother is. のように、
    主語 + be動詞 だけ残す
  • 「It is the library.」のように it で受ける答え方はここでは使わない。
like を使う比較疑問文と better
  • 「どちらの方が好きですか?」と聞くときは
    Which do you like better, A or B? の形を使う。
  • better は good / well の比較級だが、like のときも使う
    例:Which do you like better, history or math?
  • 答え方:疑問文の形をそろえて
    I like history better. のように、
    答えにも better を必ず入れる
    (I like history. だけだと「数学より」のニュアンスが消える)
最上級を使う疑問文(人)
  • 三つ以上を比べるときは普通の最上級の形で疑問文を作る。
    例:Who is the tallest student in your class?
  • 答えの元の文:Tom is the tallest student in my class.
  • 最上級部分 the tallest が疑問文と重複するので省き、
    最終的に Tom is. のように答える。
in と of の使い分け
  • <範囲が場所や集団名のとき>
    例:in your class, in the world など。
  • <範囲が「人数」など具体的な数のとき>
    例:Who swims the fastest of the four?
  • 数の前には必ず the を付ける
    of four ではなく of the four(「その4人の中で」)。
一般動詞+最上級の疑問文
  • Who swims the fastest of the four?
    「その4人の中で誰がいちばん速く泳ぎますか。」
  • 元の文:Ann swims the fastest of the four.
  • 答え方:動詞が重複しないよう、
    Ann does. のように does で動詞を代表させる。
What sport do you like (the) best?
  • 「どのスポーツが一番好きですか?」
    → What sport do you like (the) best?
  • best は like を修飾する副詞の最上級なので、
    the を付けても付けなくてもよい((the) best)。
  • 答え方:I like baseball (the) best. のように、
    best を答えにも入れて「一番好き」の意味を残す
疑問文と答え方の共通ルール
  • 主語と動詞をそろえる
    Who do you like best? → I like Tom best.
  • 比較している場合は、better / best を答えにも残す
    (比較のニュアンスが消えないようにする)
  • be動詞の場合:最上級・比較級の表現は省いて良いが、
    一般動詞の場合:better / best を省かないように注意。

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確認クイズ(10問)

No. 問題
1 「図書館と体育館、どちらの方が古いですか?」と聞きたいとき、最も適切な文はどれ?

A. Who is older, the library or the gym?

B. Which is older, the library or the gym?

C. What is older, the library or the gym?

D. How is older, the library or the gym?


2 「あなたのお兄さんとトムのお兄さんでは、どちらの方が若いですか?」と尋ねるときに使う疑問詞として最も適切なのはどれ?

A. What

B. Which

C. Who

D. Where


3 Which is older, the library or the gym? と聞かれ、「図書館の方が古いです。」と答えたい。文として最も適切なのはどれ?

A. It is the library.

B. The library is older.

C. The library is.

D. Library is old.


4 「歴史と数学では、どちらの方が好きですか?」と聞きたいときの文として正しいものはどれ?

A. Which do you like, history or math?

B. Which are you like better, history or math?

C. Which do you like better, history or math?

D. What do you like better, history or math?


5 Q4の質問「Which do you like better, history or math?」に対して、本文のルールに最も合う答えはどれ?

A. I like history.

B. I like history better.

C. It is history.

D. History is good.


6 「あなたのクラスで一番背が高い生徒は誰ですか?」を表す文として正しいものはどれ?

A. Who is tallest student in your class?

B. Who is the tallest student in your class?

C. Which is the tallest student in your class?

D. Who are tallest student in your class?


7 「その4人の中で誰が一番速く泳ぎますか?」という意味になる部分として、最も適切なのはどれ?

A. in your four

B. in the four

C. of four

D. of the four


8 「どのスポーツが一番好きですか?」と聞きたいとき、本文で説明された形として最も適切なのはどれ?

A. What sport do you like the best?

B. What sport are you like best?

C. Which sport do you like the mostest?

D. What sport do you like most good?


9 「What sport do you like the best?」と聞かれ、「私は野球が一番好きです。」と答えるとき、本文の説明に最も合う答えはどれ?

A. I like baseball.

B. I like baseball the best.

C. Baseball is my best.

D. I best like baseball.


10 本文で説明されている「疑問文と答え方の基本ルール」として、最も適切なものはどれ?

A. 答えでは疑問文と違う動詞を使う。

B. 答えでは比較の語(better / best)は必ず消す。

C. 疑問文と答えの文で主語と動詞をそろえる。

D. 答えはできるだけ短くするため、主語を省く。


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