STAGE2 Lesson6-3 受動態(SVOO/Cの受動態)【ニュートレジャーの道案内】

それではLesson6セクション3を見ていきましょう。
前回までで受動態の基本的な型というのは完成している訳ですが、今回は「SVOO」第4文型と、それから「SVOC」第5文型の受動態の作り方を見ていきましょう。
下の文を「SVOO」第4文型の文を受動態にしていきます。

第4文型というのは、主語この場合だと”The school”があって、次に”gave”という動詞があり、その次に主に「人」がきてその人にこの「ものをあげる」とか「伝える」といったような形、これを第4文型と言いました。
この文の場合ですと、「学校がアンさんに金メダルをあげた。」というような文になっています。
ここで、まずこちらが「人」を表す目的語として「O1」となっていて、ここのものにあたる部分、こちらが「ものを」という事で目的語の二つ目になっています。
受動態という単元は、目的語を受動態の主語に出して「be動詞 + 過去分詞」、これで「何々される」とか「された」といった意味になりました。
ですから、この第4文型の場合は目的語が二つありますので、動詞によってにはなりますが、基本的には「O1」を前に出すという作り方と「O2」を前に出すという作り方の二つがあります。
まずは「O1」、人を前に出した時です。
もちろん目的を前に出します。
そのあとでここ、元の動詞が”gave”と過去形になっていますからbe動詞も過去形に揃えてあげて、”was given”となります。
そして、元々ここにあった「O2」の部分というのは特に何も変えずにそのまま残しておいて、最後に”by the school”元の文の主語を「by + 目的格」という形にして文末におきます。
このような形で第4文型の受動態の一つ目が作れました。

二つ目はこちらの「O2」を前に出す場合です。
「O2」を前に出してもこちらは主語になりまして、その次はまた”was given”で同じです。
先ほどは残った「O2」の部分というのはそのまま何も変えずに置いていましたが、このように「もの」を前に出しておいて、その「ものが誰々に与えられる」といった場合は、一般的にはここのアンさんという人名をそのまま置くのではなくて、ここに”to”であったりあるいは”make”とか”by”のような形であれば“for”を置きます。
「前置詞 + 人」といった形にして、最後に「by + 行為者」といった形で作っていきます。
このように、人を前に出す事も出来るしものを前に出す事も出来る、これは基本的に「give型」と言われる動詞になっています。
これは文型の時に学習したように、この動詞によって第3文型に変えた時に、この人の所に”to”を付けたりとか”for”を付けたりというのを区別していました。
このように「give型」というのはこの”to”、第4文型を第3文型にした際に人に対して”to”とか”for”を付けると言った時の”to”を付けるタイプの動詞、このタイプの動詞に関しては人を前に出す事も出来るし、ものを前に出す事も出来るというような形になります。
という事は、この”to”ではなくて”for”を使う動詞の場合、例えばこちらでいうと”make”という動詞は第4文型を第3文型にした時に、これで言うと”made these cookies for us”という形で、”to”ではなくて”for”を使いました。
このように、第3文型にした際に人に対して”for”を使う動詞に関しては、基本的にはこちらのもののみを主語の方に出してきて、そのあとは「give型」の場合と同じです。
たまたまこちらの場合は”cookies”と複数になっていますから、”was”ではなくて”were made”となります。
ものを前に出した訳ですから、人こちらには”forという”前置詞を付けまして、これで受動態というものを作ります。
このように、「give型」”to”を使うものと、それから「make型」”for”を使うもので、人ともののどちらも出せるのか、ものだけ出せるのかという事が変わってきますからこちらの区別のみに注意して下さい。

次に「SVOC」第五文型というものに関して見ていきましょう。
第5文型というのは「SVOC」となっていて、「O」と「C」がイコールの関係になっているもの、これを第5文型と言っていました。
これで言いますと、”My grandfather”という主語があって”named”という動詞「名付ける」この場合は過去形なので「名付けた」、そのあとで”my mother”「私のお母さんを」「クリスティンと名付けた」となっています。
そうすると、「お母さんをクリスティンと名付けた」という事は、「お母さん=クリスティン」になる訳ですから、そうするとこれ「SVOC」イコールの関係になっているというふうに判断をします。
この場合、「O」と「C」となっていて受動態で主語になるものというのは「C」ではなくて「O」の方だけですから、この文を受動態にしましょうと言った時に、クリスティンの方を前出してはいけません。
こちらの目的語、”my mother”の方だけを出しますから、こちらに”my mother”というのがあって、移動して「be動詞 + 過去分詞」です。
「私のお母さんは名付けられました」となります。
先ほどの第4文型と違いまして、ここは「C」補語なので”to”とか”for”を付ける必要はなく、そのまま”Christine”と人名を書いていきます。
そして最後に、「by + 行為者」を置いて終了という形になります。
下の文は誤りの例になっていますが、もしこの文が正しいとすると「クリスティンはマイマザーと名付けられました。」といった意味になってしまいます。
これがもし主語だとしたらこれは「は」を付けないといけない訳です。
「クリスティンは」で、目的語が主語になる訳ですからもしこれが前に出て正しいとすると、これが元々目的語であったという事になります。
そうすると、こちらの”my mother”というのが元々「C」になっていたというふうになってしまいます。
そうすると、これは「と」なってしまいますから「クリスティンはマイマザーと名付けられた」となって明らかにおかしい状況になってしまう訳です。
このように、「SVOC」といった場合は必ず目的語の方「O」の方、動詞の直後にある名詞のみが主語になりますから、こちらの「C」の補語の方を前に出さないように気を付けて下さい。
Lesson6は受動態という事で文を操作するという事が非常に多くなっています。
なので、文法問題集を通して是非形を覚えるのではなくて目的語を主語に出す、そして「be動詞 + 過去分詞」にするといった手順を覚えるように学習を進めて下さい。
それではセクション3に関しては以上となります。