STAGE3 Lesson3-2不定詞を使った表現(to V原+前置詞)【ニュートレジャーの道案内】
前置詞のtoと不定詞のtoは形が同じですが、toの後ろに何が続くかを見ると判別しやすくなります。
特にcame toは、「〜に来た」という意味になる場合と、「〜するようになった」という意味になる場合があります。まずはtoの後ろを確認しましょう。
came toは後ろで判断します
- came to school:toの後ろが名詞なので前置詞。「学校に来た」
- came to a conclusion:toの後ろが名詞なので前置詞。「結論に至った」
- came to realize:toの後ろが動詞の原形なので不定詞。「やがて気づいた」「実感するようになった」
- came to himself:「意識を取り戻した」という熟語表現
目的別に読む場所
- came toの意味だけ知りたい人:came toの意味と訳し方
- came to realize / came to like / came to beを訳したい人:came to realize・came to like・came to beの意味
- 前置詞toと不定詞toを見分けたい人:前置詞toと不定詞toの違い・見分け方
- 不定詞の形容詞的用法を復習したい人:不定詞の形容詞的用法
- appear to / seem toも確認したい人:seem toとappear toの意味
このページは、STAGE3 Lesson 3 セクション2で扱う、不定詞の形容詞的用法と動詞に続くto不定詞の解説です。
STAGE3の英文法(時制・助動詞・不定詞など)の全体像は、STAGE3|高校英文法の総まとめで確認できます。
came toの意味と訳し方
came toの意味は、toの後ろに続く語によって変わります。まず、次の3つを区別できれば基本的な読み方に対応できます。
- came to + 名詞:〜へ来た、〜に到着した、〜に至った
- came to + 動詞の原形:〜するようになった、〜するに至った
- came to oneselfなど:熟語としてまとまりで意味を考える
came to + 名詞の意味
came to + 名詞では、toは前置詞です。場所を表す名詞が続けば「〜へ来た」、結論や決定などの抽象名詞が続けば「〜に至った」と訳すことがあります。
He came to the station.
彼は駅に来ました。
They came to a conclusion.
彼らは結論に至りました。
She came to a decision.
彼女は決断に至りました。
conclusionやdecisionも名詞なので、これらの文のtoは不定詞ではありません。
came to + 動詞の原形の意味
came to + 動詞の原形では、toは不定詞を作ります。時間や経験、ある出来事などを経て、ある状態へ変化・到達したことを表し、「〜するようになった」「やがて〜した」などと訳します。
He came to understand the problem.
彼はその問題を理解するようになりました。
I came to like this song.
私はこの歌が好きになりました。
The town came to be known as a tourist spot.
その町は観光地として知られるようになりました。
この形のcameを移動の「来た」とだけ考えると、came to understandを「理解しに来た」のように誤訳しやすくなります。toの後ろが動詞の原形なら、まず「ある状態に至った」という変化を考えましょう。
came to oneselfなどの熟語
came toには、文法的な形だけでなく、まとまりで覚えた方が分かりやすい表現もあります。
- He came to himself.:彼は意識を取り戻しました。
- When it comes to English, practice is important.:英語に関しては、練習が大切です。
- Come to think of it, I saw him yesterday.:考えてみると、昨日彼に会いました。
came to oneselfは「意識を取り戻した」、when it comes to …は「〜に関しては」、come to think of itは「考えてみると」「そういえば」というまとまりで覚えるとよいでしょう。
come toとcame toの違い
come toとcame toの基本的な違いは時制です。comeは現在形または原形、cameは過去形です。
You will come to understand the rule.
あなたはその規則を理解するようになるでしょう。
He came to understand the rule.
彼はその規則を理解するようになりました。
どちらも後ろに動詞の原形が続けば、「〜するようになる」「〜するに至る」という変化を表します。
came to realize・came to like・came to beの意味

came to + 動詞の原形では、時間や経験などを経て、認識・感情・状態が変化したことを表せます。ここでは特によく使われる表現を確認します。
came to realizeの意味
came to realizeは、「やがて気づいた」「実感するようになった」という意味です。時間や経験、出来事を通して、その内容を理解したり実感したりする状態へ至ったことを表します。
Michael came to realize the importance of teamwork.
マイケルは、チームワークの重要性を実感するようになりました。
I came to realize that English grammar is connected.
私は、英文法はつながっているのだと実感するようになりました。
She came to realize how important sleep was.
彼女は睡眠がどれほど大切かを実感するようになりました。
came to knowやcame to understandも同じように認識の変化を表しますが、動詞によって焦点が変わります。
- came to know:知らない状態から、事実などを知っている状態へ変わる
- came to realize:事実や重要性などに気づく・実感する
- came to understand:内容や理由を理解できる状態へ変わる
He came to know the truth.
彼は真実を知るようになりました。
She came to understand the rule.
彼女はその規則を理解するようになりました。
came to realizeとrealizedの違い
realizedは「気づいた」という事実を表します。一方、came to realizeは、時間・経験・出来事を経て、そのことに気づく状態へ至ったことを表します。
I realized that practice is important.
私は練習が大切だと気づきました。
I came to realize that practice is important.
私は練習が大切だと実感するようになりました。
すべての文で「次第に」という日本語を加える必要はありません。前後の文脈に合わせて自然に訳します。
came to likeの意味
came to likeは「好きになった」「だんだん好きになった」と訳します。最初から好きだったのではなく、経験や時間を通して好みが変化したことを表します。
I came to like English after reading short stories.
短い物語を読んで、私は英語が好きになりました。
At first I did not like the song, but I came to like it.
最初はその歌が好きではありませんでしたが、好きになりました。
started to likeやbegan to likeは「好きになり始めた」という開始に焦点があります。それに対して、came to likeは時間や経験を経て、結果として好きになったという変化に焦点があります。
came to be・came to be known asの意味
came to beは、「〜になるに至った」「〜であるようになった」という意味です。後ろには形容詞、名詞句、過去分詞などが続きます。
- The custom came to be common.:その習慣は一般的になりました。
- He came to be a leader.:彼はリーダーになるに至りました。
- The word came to be used by many people.:その語は多くの人に使われるようになりました。
特によく見かけるのがcame to be known as …です。be known as …が「〜として知られている」という意味なので、全体では「〜として知られるようになった」と訳します。
The town came to be known as a popular tourist spot.
その町は人気の観光地として知られるようになりました。
He came to be called a leader.
彼はリーダーと呼ばれるようになりました。
The idea came to be seen as important.
その考えは重要だと見なされるようになりました。
動画で確認:came to・seem to・appear to
文章で確認したcame toの変化や到達のイメージ、seem to・appear toの読み取り方を音声でも復習したい場合は、次の動画を確認してください。
前置詞toと不定詞toの違い・見分け方
ここまで見てきたcame to schoolとcame to realizeの違いも、前置詞toと不定詞toの違いです。
toの判別チェック
- toの後ろが名詞・代名詞なら、基本は前置詞
- toの後ろが動名詞の場合も前置詞
- toの後ろが動詞の原形なら不定詞
前置詞toと不定詞toを例文で比較
- He came to school.:schoolは名詞なので前置詞
- I sent a message to him.:himは代名詞なので前置詞
- I look forward to seeing you.:seeingは動名詞なので前置詞
- I want to see you.:seeは動詞の原形なので不定詞
- She is used to speaking English.:speakingは動名詞なので前置詞
- She used to speak English.:speakは動詞の原形
toの次に動詞に見える語があるから不定詞とは限りません。前置詞のtoの後ろには、seeingやspeakingのような動名詞が続くことがあります。
動画で確認:前置詞toと不定詞to
文章で確認した内容を音声や図解でも復習したい場合は、次の動画で前置詞toと不定詞toの判別、不定詞の形容詞的用法、前置詞を残す表現を確認できます。
不定詞の形容詞的用法
ここからは、came to realizeのように動詞に続くto不定詞とは別に、名詞を後ろから説明する不定詞の形容詞的用法を確認します。

不定詞の形容詞的用法は、名詞のあとにto + 動詞の原形を置き、「〜するための」「〜すべき」「〜する」といった意味を加えます。
Would you give me something hot to drink?
何か温かい飲み物をくれませんか。
この文では、to drinkがsomething hotを後ろから説明しています。
不定詞の後ろに前置詞を残す場合
不定詞の形容詞的用法では、動詞と説明される名詞の関係によって、withやonなどの前置詞を不定詞の後ろに残すことがあります。
判断するときは、説明されている名詞をもとの位置へ戻して考えます。
something to write withとa bench to sit on
Can you lend me something to write with?
ペンなど、何か書くために使うものを貸してくれますか。
She found a chair to sit on.
彼女は座るためのいすを見つけました。
- write with something → something to write with
- sit on a bench → a bench to sit on
- live in a house → a house to live in
- talk with a friend → a friend to talk with
- talk about a topic → a topic to talk about
- sleep in a room → a room to sleep in
- talk to a person → a person to talk to
もとの表現で前置詞が必要なら、不定詞の形になってもその前置詞を残します。
something to write withとsomething to writeの違い
- something to write with:ペンなど、書くために使う道具
- something to write:書くべきこと、書く対象、書かなければならない内容など
something to writeも、文脈によっては正しい表現です。常に誤りになるわけではありません。
I have something to write.
私には書くことがあります。
I need something to write with.
私は何か書くために使うものが必要です。
発展:前置詞を前へ出す表現
something with which to writeやa bench on which to sitのように、前置詞を関係代名詞の前へ出すこともできます。
with which to writeの形は、通常のsomething to write withよりも改まった文章で使われることがあります。まずは日常的な語順を理解しておけば問題ありません。
seem toとappear toの意味
seem to + 動詞の原形とappear to + 動詞の原形は、どちらも「〜するように見える」「〜のようだ」「〜らしい」という意味を表します。
このページで重要なのは、seem to / appear toのtoも、後ろに動詞の原形が続く不定詞のtoだという点です。
George seems to like the novel by the writer.
ジョージは、その作家の小説が好きなようです。
He appears to know the answer.
彼は答えを知っているようです。
The answer appears to be correct.
その答えは正しいようです。
appearは、appear in the story、appear on TV、appear at the doorのように、in・on・atなどの前置詞が続く場合もあります。これらとappear to + 動詞の原形は区別しましょう。
seemとappearは意味が近く、多くの文で「〜のようだ」と訳せます。appearはseemよりやや改まった表現として使われることがあります。
- She seems to know the answer.(彼女は答えを知っているようだ)
- She appears to know the answer.(彼女は答えを知っているようだ)
まとめ
- came to + 名詞ではtoは前置詞。「〜へ来た」「〜に至った」などと訳す
- came to + 動詞の原形ではtoは不定詞。「〜するようになった」「〜するに至った」と考える
- came to realizeは「やがて気づいた」「実感するようになった」
- came to likeは「好きになった」
- came to be known as …は「〜として知られるようになった」
- 前置詞toか不定詞toかは、基本的にtoの後ろを見る
- 不定詞の形容詞的用法では、もとの表現で必要な前置詞をto write with、to sit onのように残す
- seem to / appear toのtoも不定詞を作るto
よくある質問
Q. came toのtoは前置詞ですか、不定詞ですか?
後ろに何が続くかによって異なります。came to schoolやcame to a conclusionのように名詞が続く場合は前置詞、came to realizeのように動詞の原形が続く場合は不定詞です。
Q. came to realizeはどういう意味ですか?
came to realizeは、時間や経験、ある出来事などを経て「やがて気づいた」「実感するようになった」という意味を表します。通常は「来て気づいた」とは訳しません。
Q. came to beはどういう意味ですか?
came to beは「〜になるに至った」「〜であるようになった」という意味です。came to be acceptedなら「受け入れられるようになった」、came to be known as …なら「〜として知られるようになった」と訳します。
確認問題(12問)
正解を確認するときは、答えだけでなく解説も読み、toの後ろに何が続いているかを確認してください。
ここまでの要点を3つで確認
- to + 名詞なら前置詞、to + 動詞の原形なら不定詞として考える
- came to + 動詞の原形は、時間や経験を経て「〜するようになった」という変化を表す
- something to write withやa bench to sit onでは、もとの表現で必要な前置詞を残す
| 問題 | 選択肢 | 正解と解説 |
|---|---|---|
| 1. 「He came to understand the problem.」の意味として最も近いものはどれ? | A. 彼は問題を理解した場所へ来た。 B. 彼は問題を理解しようとしている。 C. 彼は問題を理解するようになった。 D. 彼は問題を理解しに来た。 |
|
| 2. 「I came to realize that practice is important.」の訳として最も自然なものはどれ? | A. 私は練習が大切だと実感するようになった。 B. 私は練習するために来た。 C. 私は練習が大切な場所へ来た。 D. 私は練習を見に来た。 |
|
| 3. 「He came to like soccer.」の意味として最も自然なものはどれ? | A. 彼はサッカーをしに来た。 B. 彼はサッカーが好きな場所へ来た。 C. 彼はサッカーを見るために来た。 D. 彼はサッカーが好きになった。 |
|
| 4. 「The town came to be known as a tourist spot.」の意味として最も自然なものはどれ? | A. その町は観光地として知られるために来た。 B. その町は観光地として知られるようになった。 C. その町は観光地を知りに来た。 D. その町は観光地のように見えた。 |
|
| 5. 「He came to school.」のtoについて正しい説明はどれ? | A. 不定詞を作るto B. 前置詞のto C. 動名詞の一部 D. 助動詞の一部 |
|
| 6. 「I look forward to seeing you.」のtoについて正しい説明はどれ? | A. 不定詞を作るto B. 前置詞のto C. 動詞seeの一部 D. 助動詞の一部 |
|
| 7. 「Can you lend me something to write with?」の意味として最も近いものはどれ? | A. 書く内容を貸してくれますか。 B. 書くために使うものを貸してくれますか。 C. 書かれたものを貸してくれますか。 D. 書く場所を貸してくれますか。 |
|
| 8. 「a bench to sit on」のonを残す理由として正しいものはどれ? | A. sit on a benchという関係だから。 B. benchが動詞だから。 C. toの後ろには必ず前置詞が必要だから。 D. onは強調のためだけに置くから。 |
|
| 9. 「I have something to write.」の意味として最も自然なものはどれ? | A. 私には書くことがあります。 B. 私には書くためのペンがあります。 C. 私には座る場所があります。 D. 私には読むための本があります。 |
|
| 10. 「something to write with」と「something to write」の違いとして正しいものはどれ? | A. どちらも必ず「書くための道具」を表す。 B. something to write withは道具、something to writeは書く内容や対象を表すことが多い。 C. something to writeは常に間違い。 D. withは意味に関係しない。 |
|
| 11. 「George seems to like the novel by the writer.」の意味として最も自然なものはどれ? | A. ジョージはその作家の小説を書くようになった。 B. ジョージはその作家の小説を好きになるために来た。 C. ジョージはその作家の小説が好きなようだ。 D. ジョージはその作家の小説をこれから読むつもりだ。 |
|
| 12. 「He appears to know the answer.」のtoについて正しい説明はどれ? | A. 場所を表す前置詞 B. 相手を表す前置詞 C. 不定詞を作るto D. 動名詞の一部 |
STAGE3の英文法を続けて確認する
不定詞のほかの用法やSTAGE3の前後の学習内容を確認したい場合は、STAGE3|高校英文法の総まとめから関連するセクションへ進んでください。
came toだけでなく、不定詞の名詞的用法・副詞的用法・形容詞的用法、助動詞、時制などをまとめて復習したい場合も、STAGE3全体ページから順番に確認できます。
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