英作文で同じミスを何度も繰り返すときの直し方|冠詞・時制・語順を次の答案で直す
英作文で同じミスを何度も繰り返すときの直し方|冠詞・時制・語順を次の答案で直す
英作文を添削してもらい、「ここは冠詞」「ここは時制」「この語順は違う」と直した。それなのに、次の英作文でもまた同じところを間違える。
こうした状態になると、「もっと注意して書けばよいのでは」と考えがちです。しかし、同じミスが何度も続くときは、注意するだけでは直らないことがあります。
大切なのは、どこを間違えたかだけでなく、なぜ自分がその英文を書いたのかまで振り返ることです。
冠詞、時制、動詞の形、語順など、和文英訳や英作文で何度も似たところを直される場合、添削された正解を見るだけでは次の答案につながらないことがあります。
必要なのは、ミスを種類別に分け、その答えにした理由を明らかにし、必要な文法へ戻ったうえで、自分でもう一度英文を作ることです。そして、別の問題でも正しく判断できるかを確かめます。
同じミスを直すときの基本
ミス分類 → 誤答理由の確認 → 必要な文法へ戻る → 自力で書き直す → 類題で再確認という順番で進めます。前の答案を書き直すだけでなく、次の答案でも同じ判断ができるかまで確かめます。
同じミスは「注意不足」だけでは直らない
同じところを何度も間違えると、「次は冠詞に気をつけよう」「時制をよく見よう」「語順を間違えないようにしよう」と考えるかもしれません。
もちろん、答案を読み返す意識は必要です。しかし、毎回似た箇所を直されているなら、「注意する」という対処だけでは足りません。
たとえば、添削後に正しい英文を見て、そのまま書き写して終わっている場合です。正しい形は分かっても、自分が最初になぜその形を選んだのかまでは振り返れていません。
- なぜその冠詞を選んだのか
- なぜその時制にしたのか
- なぜその語順で単語を並べたのか
- なぜその日本語をそのまま英語にしようとしたのか
こうした判断が変わらなければ、別の問題でも同じような答え方をする可能性があります。
繰り返し直される箇所では、訂正された部分だけを追うのではなく、その答えを書くまでにどう考えたかまでたどります。
「説明を読めば分かる」と「自分で問題を解ける」は同じではありません。英文法を問題や英作文までつなげて考える方法については、英文法を定着させるための考え方も参考になります。
英作文で繰り返すミスを種類別に分ける
次に、「英作文が苦手」「また間違えた」とまとめず、何について繰り返し直されているのかを分けます。
分類する目的は、単にミスに名前をつけることではありません。どこから学び直せばよいかを決めるためです。
- 冠詞・単複など、名詞の扱いに関するミス
- 現在・過去・完了など、時制判断に関するミス
- 主語と動詞の対応や、動詞の形に関するミス
- 疑問文・否定文・受動態など、文法操作をしたときの語順ミス
- 前置詞や語法など、語の使い方に関するミス
- 日本語をそのまま英語の順番に移そうとして起きたミス
冠詞を何度も間違える場合
戻る先は「その一文の正解」ではなく、名詞の扱いです
「aではなくtheだった」と覚えるだけではなく、なぜ自分はaを選んだのかを振り返ります。その名詞を初めて出したと考えたのか、特定されていると考えなかったのか、冠詞を必要とする名詞としてどう判断していたのかを洗い出します。
時制を何度も間違える場合
時制を決めた根拠まで確かめます
「過去形に直された」で終わらせず、何を根拠に元の時制を選んだのかを振り返ります。日本語の時を表す語だけで決めたのか、文全体の時間関係を捉えたのか、英文を書く前に時制を判断していたのかをたどります。
語順を何度も間違える場合
主語・動詞と文法操作まで戻ります
単語の並べ方だけを直すのではなく、日本語の語順のまま置いたのか、主語と動詞を決めずに書き始めたのか、基本の文は作れたのに疑問文や否定文への操作で間違えたのかを切り分けます。
冠詞なら名詞の扱い、時制なら時間関係の判断、語順なら主語・動詞や文法操作というように、答案から学び直す場所を絞ります。
全部を一度にやり直す必要はありません。
複数の答案で同じ種類の訂正が続いているなら、繰り返し出ているものから優先します。「英文法を全部やり直す」か「その一文だけ覚える」かではなく、自分の答案で何度も出ている部分へ戻ります。
なぜその英文を書いたかを確認する
ミスを分類したら、「何を間違えたか」から「なぜその答えになったか」へ進みます。
ここで「文法が分かっていなかった」とまとめてしまうと、まだ原因が広すぎます。
たとえば語順のミスなら、
- 日本語の順番のまま単語を並べたのか
- 主語と動詞を決める前に書き始めたのか
- 元になる文は作れたが、疑問文や否定文への操作で間違えたのか
- 使おうとした表現そのものの語順を誤って覚えていたのか
というように、一段階前の判断までたどります。
冠詞なら「なぜaを選んだのか」、時制なら「何を根拠にその時制を選んだのか」と問い直します。ここまで分けると、「語順が苦手」「時制が苦手」という大きなくくりではなく、実際に直すべき場所が分かりやすくなります。
完成した英文だけを覚えない
模範解答の完成形をそのまま覚えても、条件が変われば同じ英文は使えません。迷ったときには、完成形を思い出そうとする前に、英文を作る順番へ戻ります。
- 何を主語にするのかを決める
- 中心となる動詞を決める
- 時制や助動詞など、必要な文法を判断する
- その文法に従って語順や動詞の形を決める
- 必要な語句を加えて英文にする
どの判断で間違えたかが分かれば、「次は気をつける」ではなく、「次はここを意識してから書く」と具体的に変えられます。
日本語をそのまま英語にしようとしていないか
日本語から英文を作る段階そのものが原因になることもあります。
難しい日本語を一語ずつそのまま英語へ置き換えようとすると、使い慣れていない語彙や構文が必要になり、英文を組み立てにくくなることがあります。
その場合は、元の意味を保ちながら、自分が使える典型表現や既に知っている語彙へ言い換えられないかを考えます。
添削後の書き直しは正解の転記ではない
添削後に必要なのは、訂正された英文をきれいに写すことではありません。
一度正解を見たあとに答えを離し、自分でもう一度英文を作ります。
- ミスを分類する
何について間違えたのかを分けます。 - 誤答理由を説明する
なぜその形を書いたのかを言葉にします。 - 必要なところへ戻る
名詞の扱い、時制判断、主語と動詞、文法操作など、今回必要だった内容を学び直します。 - 答えを見ずに書き直す
主語・動詞・語順などを自分で決めて英文を作ります。
「分かった」で終わらせない
解説を読んで納得できても、自分で問題を解けなければ使える状態とは言えません。理由を説明し、問題を解き、自分で英文を作れるところまで進めます。問題を解けなくては、理解したとは言えないという基準で取り組むことが大切です。
次の答案でも直せるかを確認する
書き直しができたら、最後は別の問題でも同じ判断ができるかを確かめます。
時制なら、文脈や時を表す表現が変わっても適切な時制を選べるか。冠詞なら、別の名詞や文脈でもa・the・無冠詞をどう判断するか。語順なら、主語や動詞が変わっても基本の文を作り、必要な文法操作ができるかを試します。
そこで同じ種類のミスが出た場合は、その一文をもう一度暗記するのではなく、前回戻った場所が適切だったかを考え直します。
同じ間違い方が続くなら、もう一段階前を見る
毎回動詞の形を直しているのに改善しないなら、動詞変化より前にある時制判断が原因かもしれません。
語順を直しても安定しないなら、主語と動詞を決める段階からたどった方がよい場合があります。
訂正された箇所だけではなく、その答えを作る前の判断まで戻る。同じミスが続く場合は、そこまでさかのぼって原因を見極めます。
自分で確認しても同じミスが続くときに見ること
- 同じ種類の訂正が続いていないか
- なぜその答えを書いたのか説明できるか
- 名詞の扱い、時制判断、主語と動詞など、どこへ戻ればよいか分かるか
- 正解を見ずにもう一度書けるか
- 条件の違う問題でも同じ判断ができるか
自分だけでは判断しにくいのは、自分が考えている原因と、答案から分かる原因が一致していない場合です。
本人は「冠詞のミス」と考えていても、その前に名詞の扱いを整理した方がよい場合があります。「語順のミス」と考えていても、主語と動詞を決める段階からたどった方がよい場合もあります。
一つの答案に複数のミスがある場合も、すべてを同時に追うのではなく、複数の答案に共通する部分を探し、どこから戻るかに優先順位をつけます。
家庭で整理できる範囲と、自分だけでは原因を判断しにくい場面については、英作文で自分だけでは判断しにくくなる場面についての解説も参考になります。
同じミスが続くときは、答案ごとの判断過程を確認します
冠詞、時制、語順などを何度直しても次の答案で繰り返す場合、正しい英文をもう一度見るだけでは十分でないことがあります。
Re-Writeの英作文添削では、どこを間違えたかだけでなく、なぜその形を書いたのか、どこへ戻ればよいのか、自力で書き直したあとに次の答案でも判断できるかという流れで確認します。
添削された直後は分かるのに次の答案でまた同じところを間違える、自分ではどこから学び直せばよいか判断しにくいという場合は、現在の答案をもとに原因と戻る場所を整理できます。

