英単語は覚えたのに英作文で使えないのはなぜ?意味だけで終わらせない覚え方

英単語は覚えたのに英作文で使えないのはなぜ?意味だけでは使えない理由

単語帳を見れば意味は分かる。英語を見て日本語を答える単語テストでも、それなりに答えられる。それなのに英作文になると、使いたい単語が出てこないことがあります。

これは、単語をまったく覚えていないとは限りません。

英単語を見れば意味を思い出せても、「この日本語を英語にしたい」となったときに自分から取り出せなかったり、単語自体は思い出せても、文のどこに置けばよいのか分からなかったりすることがあります。

スペルと意味だけを覚えただけでは、英作文で使えるという意味で「覚えた」とは言えません。

例文の中で使い方を確認し、最後は自分の英文でも使えるかまで確かめる必要があります。

単語帳では分かるのに英作文で出ないのはなぜ?

単語帳で英単語を覚えるときは、多くの場合、「英語を見て日本語の意味を答える」という形から始めます。この確認は必要です。

一方、英作文では反対方向の動きが必要になります。

自分が書きたい内容を考え、その内容に合う英単語を自分で思い出し、さらに文の中の正しい位置に置かなければなりません。

単語帳で分かることと、英作文でできることは同じではありません

  • 単語帳:英単語を見て、日本語の意味が分かる
  • 英作文:書きたい日本語から、必要な英単語を思い出す
  • 英作文:その単語の品詞や使い方を判断する
  • 英作文:文の中の正しい位置や形で使う

そのため、「単語テストでは正解できるのに、英作文では使えない」ということは起こります。

この状態で単語帳の最初から最後まで意味だけを覚え直しても、英作文で書けない原因がそのまま残ることがあります。

英作文で使えない原因を分けて確認する

ここでは練習方法を考える前に、英作文で使えない原因を分けて確認します。次の項目を上から見てみてください。

英作文で使えない原因を分ける6つの確認

  1. 英単語を見れば、日本語の意味を言えるか
  2. 日本語を見たときに、その英単語を自分から思い出せるか
  3. その単語が名詞・動詞・形容詞など、何の品詞か分かるか
  4. 前後にどのような語や形が必要か分かるか
  5. 短い英文の中で正しく使えるか
  6. 例文とは違う、自分が書きたい内容でも使えるか

1では答えられるのに2でできないなら、「見れば分かる」状態から「自分で取り出す」状態への確認が不足している可能性があります。

2では単語を思い出せるのに3や4が分からないなら、意味は覚えていても、品詞や語法との結び付きが弱いと考えられます。

5や6で書けなくなるなら、単語そのものよりも、例文で見た使い方を自分の英文へ移す部分に課題があります。

英単語そのものをなかなか覚えられない場合は、まず英単語を覚えるための考え方を確認してください。この記事では、意味をある程度覚えた後に「英作文で使えない」場合を中心に扱います。

「意味を知っている」と「英作文で使える」は別

英作文で使うためには、日本語の意味だけでなく、その単語が英文の中でどのように働くかを見る必要があります。

たとえば、日本語訳は言えても、次のような部分が分からないことがあります。

  • 名詞・動詞・形容詞など、どの品詞なのか分からない
  • be動詞と一緒に使うのか、一般動詞として使うのか分からない
  • 後ろに前置詞などが必要なのか分からない
  • 文のどの位置に置けばよいか分からない
  • 例文と少し違う内容になると使えなくなる

この状態では、日本語の意味を覚えていても、自分で英文を組み立てるところまで進みにくくなります。

品詞が分からないと、英文の形を決めにくい

単語の日本語訳だけを覚えていると、「意味は合っているはずなのに、英文としてどう使えばよいのか分からない」ということがあります。

たとえば、afraidを「恐れている」とだけ覚えていると、一般動詞のように使ってしまう可能性があります。

誤り

I afraid dogs.

afraidは形容詞として使われるため、次のように確認します。

正しい例

I am afraid of dogs.

私は犬を怖がっています。

正しい例文を見ると、意味だけでなく、amと一緒に使われていること、さらにafraid of ~という形になっていることまで分かります。

このように、品詞を見ることは用語を覚えるためではありません。英作文でその単語をどのような形で使えばよいか判断するために確認します。

単語だけでなく、前後に続く形まで見る

英作文では、使いたい単語自体は思い出せていても、その前後が分からないために英文を完成できないことがあります。

その場合は、単語だけをもう一度暗記するのではなく、単語帳や教材の例文へ戻り、その単語がどのような形で使われているかを見ます。

「覚えたか」を判断するときの基準

スペルと日本語訳を言えるだけで終わらず、「この単語は例文の中でどう使われているか」「自分でも同じ使い方で英文を作れるか」まで確かめます。

英語学習全体の中で、単語・文法・英文をどのようにつなげて確認していくかは、英語の勉強方法についての解説も参考にしてください。

英作文で取り出すために例文を見る

ここで例文を見るのは、覚えた単語を英作文でどのように使うか確かめるためです。

単語だけを見るのではなく、どの位置に置かれているか、前後に何が続いているか、自分の英文でも同じ使い方ができるかを見ます。

覚えたい単語だけでなく、文全体を見る

例文を見るときは、覚えたい単語だけに線を引いて終わらせず、短い文全体を確認します。

英作文で使うために例文で見るところ

  • 英文全体ではどのような意味になるか
  • 主語と動詞はどれか
  • 覚えたい単語は何の品詞として使われているか
  • その単語は文のどこに置かれているか
  • 前後に一緒に覚えた方がよい形がないか
  • 一部を別の単語に変えても同じ形を使えるか

特に「単語の意味は分かるのに英作文では使えない」という場合は、単語そのものだけでなく、例文の中の位置や前後を意識して見てください。

英文を見て分かるだけで終わらせない

例文を読んで意味が分かるようになったら、今度は和訳を見て英文に戻してみます。

英作文では、英語を見て日本語にするのではなく、自分が書きたい内容から英語を作らなければなりません。

そのため、「英文を見れば単語の意味が分かる」という確認だけではなく、逆方向から単語を取り出せるかも確かめます。

最初から長い英文を書く必要はありません。短い例文を使い、日本語を見たときに必要な単語と形を思い出せるかを見るだけでも、英作文で使えるかを判断しやすくなります。

自分の英作文で使えるか、短い文で確かめる

和訳から例文を戻せるようになっても、それだけで「英作文で使える」とは判断しません。

確認した例文とは少し違う内容でも、その単語を使えるか確かめます。

ただし、最初から長い自由英作文にする必要はありません。内容、語順、文法、スペルを一度に考えると、どこに原因があるのか判断しにくくなるからです。

まずは、確認した例文をもとに一部分だけ変えてみます。

I went to the park yesterday.

という文を確認したなら、場所だけを変えて、

I went to the library yesterday.

のような短い英文を作ります。

ここで見たいのは、別の例文を覚えられたかどうかではありません。

元の英文のどこを残し、どこを自分で変えられるか分かっているかを見ます。

場所を変えても英文を作れるなら、一つの完成した英文だけに頼らず、同じ形を使って別の内容を書けています。

単語を変えたら書けなくなった場合は、元の文へ戻る

一部分を変えた途端に英文が分からなくなった場合は、勘で続きを作るのではなく、元の例文へ戻ります。

そして、次の点を確認します。

  • 主語はどれか
  • 動詞はどれか
  • 覚えたい単語は何の役割をしているか
  • どこまでをそのまま使えるか
  • 変えた単語に合わせて、ほかの部分も変える必要がないか

分からなくなったときに完成した答えだけを覚え直すと、別の問題でも同じ部分の判断ができないままになることがあります。

「なぜこの語順なのか」「この単語はなぜここに置かれているのか」を元の英文で確かめることが、自分の英作文へ使い方を広げるための練習になります。

英作文で使える状態まで確認を重ねる

ここまででは、「なぜ英作文で使えないのか」を分けて確認してきました。

原因がある程度分かったら、その単語を「見れば分かる状態」で終わらせず、自分から取り出して英文に使えるところまで確かめていきます。

意味だけを何度も覚え直すのではなく、次のように少しずつ見る内容を変えます。

  1. 単語の意味を確認する
    まず、その単語を見たときに日本語の意味が分かるか確認します。
  2. 日本語から単語を思い出す
    書きたい意味から英単語を自分で取り出せるか確かめます。
  3. 例文で使い方を見る
    品詞、文中の位置、前後に続く形、文全体の意味を見ます。
  4. 和訳から短い英文へ戻す
    例文を読めば分かるだけでなく、自分から英文を作れるか確かめます。
  5. 例文の一部を変える
    主語、場所、目的語などを変え、同じ単語や形を別の内容でも使えるか確かめます。
  6. 自分が書きたい内容で使う
    最後に、自分について書く文や実際の英作文の中で、その単語を使えるか確かめます。

序盤の6項目は、英作文で使えない原因を分けるための確認です。ここでは、その結果をもとに、単語を自分の英文で使えるところまで確かめます。

一度正解した英文も、単語や内容を変えて確認する

同じ英文を書けるようになっても、それだけでは自分で使い方を判断できているか分からない場合があります。

そこで、一度できた問題も、主語や目的語、使う単語などを変えてもう一度確かめます。

内容が変わっても英文を作れるなら、一つの完成した英文だけに頼らず、文の作り方を理解して使えていると判断しやすくなります。

反対に、単語を少し変えただけで語順が合わなくなったり、必要な語が分からなくなったりする場合は、単語の意味と英文での使い方がまだ十分につながっていない可能性があります。

最後は「自分の英文で使えるか」を確認する

単語帳や例文を見れば分かるだけではなく、何も見ずに書きたい内容を考え、その単語を使った短い英文を作れるか確かめます。

自分では判断しにくいのは、単語は合っているのに英文にならないとき

家庭学習でも、意味、日本語からの想起、例文、和訳、短文作成までは確認できます。

一方で判断が難しくなるのは、「使おうとしている単語自体は合っているのに、英文が完成しない」という場合です。

たとえば、品詞の選び方、前後に必要な語、語順、文法など、単語そのものとは別のところに原因があることがあります。

この場合に、単純に「単語力が足りない」と考えて単語数だけを増やすと、原因と勉強内容がずれてしまうことがあります。

単語を知らないのか、意味は知っているが日本語から取り出せないのか、使い方が分からないのか、それとも英文の組み立てまで確認する必要があるのかを分けて見ることが大切です。

高校受験に向けて、覚えた単語を英作文までつなげたい場合

高校受験に向けて語彙を増やしていても、単語帳の意味を覚えるだけでは、実際の英文で使うところまで確認できないことがあります。

Re-Writeの語彙強化講座では、単語・熟語の意味だけで終わらせず、例文で使い方を見て、和訳や短い英文で練習したうえで、単語や内容を変えても対応できるかを確認します。

「単語帳では意味が分かるのに英作文では出てこない」「単語は思い出せるのに使い方が分からない」という場合も、単語そのものの問題なのか、例文との結び付きなのか、文法や英文の組み立てまで見る必要があるのかを分けて確認していきます。

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まとめ

英単語は、スペルと意味を覚えただけでは、英作文で使えるとは限りません。

単語帳では意味が分かるのに英作文で出てこない場合は、さらに単語数を増やす前に、「日本語から単語を取り出せるか」「品詞や前後の形が分かるか」「短い英文で使えるか」を確認してください。

意味を確認し、例文の中で使い方を見て、和訳から英文へ戻し、一部分を変え、最後に自分の内容で使ってみる。この確認を重ねることで、単語を「見れば分かるもの」から「自分の英作文で使えるもの」へつなげていきます。

うまく英文にできないときは、完成した答えだけを覚え直すのではなく、どこで使い方が分からなくなっているかを元の英文で確かめることが大切です。