stage1 2-2 be動詞(2)【ニュートレジャーの道案内】

STAGE1 Lesson2-2を解説していきます。
この単元は新しい内容がかなり多く出てくるため、二つに分けて説明します。
一つ目は “What is ~?”(「何ですか?」)という文、もう一つは後半で初登場の「形容詞」の使い方の二本立てです。

まずは “What” の文の作り方から。
ここは be動詞の文で最初に躓きやすいポイントになりますので、しっかり学習していきましょう。

 

前回、「これは何ですか?」ではなく、「これは何々ですか?」という形を学習しました。
その時は、例えば”This is a pen.”という文があったとして、これを疑問文に変えなさいという時は、
このbe動詞を前に出すという手順を行って”Is this is a pen.”という形になりました。
これが今度は、”a pen”が何か分からないという時に、この何か分からないので
名詞の所を”What”に変えて前に出していく訳です。
その際のルールとして、この”What”という単語はこのbe動詞よりもさらに前、
文の先頭に出すというルールがあります。
この”pen”が何か分からないので、文の先頭に出して”What is this?”と出来上がります。
注意点としては、必ず”What”とか「誰ですか?」という時の”Who”
こういうのを疑問詞と呼びますが、この疑問詞は必ず文の先頭に出すというのが
一つ引っ掛かってしまうポイントです。
なので、この”What is this?”というこの形を覚えるというのも大事ですが、
それ以上に疑問詞は必ず文の先頭に出すという所が大事になってきます。
なので、しつこいですがその文全体を覚えるというだけではなく、
疑問詞を前に出すというルールを覚えておきましょう。
もう一つ引っ掛かるポイントがありますので、そこについても触れていきます。
引っ掛かるポイントの二つ目です。
この”What is this?”という形ですが、これは短縮系が存在します。
”What”と”is”を足して、”What’s”という形にするんですが、毎年多いのが、この”What’s”という単語の発音と、それからこれ単体で「ワットゥ」と発音します。
これが混ざっちゃうという事が毎年必ず起こります。
こちらは”What is ”の省略で”What’s” 「これは何ですか?」という形ですが、音だけで覚えてしまうと”What is”という形で書いてしまうという生徒が必ず出てきます。
しかしこの文というのは、”What”と”this”だけになっていて、be動詞が存在しないので、動詞がないものは文になりませんから、この形は絶対書いてはいけません。
Whatとthisの間に”is”がないのでこれは誤りであると考えておきましょう。
音は似ていて「ワットゥ」と「ワッツ」になっていますが、別ものだと認識をしておきましょう。
必ずここは”What is”を短縮されているから「ワッツ」になるんだなと認識した上で、書いて練習をしておきましょう。
答えの文の場合も、”is this”とか”is that”という文でやった通りで、一度”this”とか”that”が出てきましたから、答えの文の場合はここは”It is my textbook.”とか”It’s my textbook.”
「私の教科書です。」という形で書いておきましょう。
なので、この”this”が”it”になるというのは”is this”とか”is that”で練習していれば普通に出来るようになりますが、この短縮した形、こちらの方がより注意点となりますからここは気を付けましょうという事です。

今度は”What time is it?” 「今何時ですか?」という文が出てきています。
これも、これで一つの塊として捉えましょう。
聞く時は、今度は”this”とか”that”ではなくて”it”という単語を使っています。
これは何かというと、時間であったりあるいは距離であったり、あるいは明るいとか暗いという
その場の状況を表す時に、この”it”というものを使います。
この、時間や距離を聞く時の”it”は訳す必要がありません。
「それは」とか「それ」と訳すのではなくて、
この”it”は単純に主語が必要だから置いているだけの形式的なものです。
だから、これは「何時ですか?」という時に、”What time”で止めるんじゃなくて、
あくまで主語と動詞を揃える為に”What time is it?”と言います。
なので、答えの文の時も、ここの”It’s”これも時間を表わす”it”ですから訳す必要はなくて、
訳す時は「何時ですか?」「12時です。」と答えます。
逆に日本語で、「それは」と書いていなくても、時間を聞いているから「It is 何とか」だ、と考えたり、「何時ですか?」という日本語だけで、「それは」と入ってなくても、”What time is it?”というふうに”it”を書くという所が注意点になります。
また、スペルの面でこの”o’clock.” 「何時ちょうどです」「12時ちょうどです」と言った時も、
やはり「’」ですね。
この「’」がないと、また全然違う単語、存在しない単語になってしまいますから「’」を忘れずにしておきましょう。

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形容詞という品詞が登場しました。
この何とか詞、何とか詞という形容詞とか副詞というものですが、
これは国語の文法で習う前に英語の方で形容詞とか副詞という概念が登場してきます。
いったんここで形容詞がまず何なのかという所を説明しておきます。
もちろん正確な定義を言うと、人とかものの状態とか様子を表していて、且つ名詞を修飾するという少し長いものになってしまうので、ここでは単純に名詞を修飾するものとします。
修飾というのは、言葉にくっつける事が出来る、繋ぐ事が出来るというぐらいの意味で捉えておいて下さい。
日本語の形容詞は基本的に「何々」で終わります。
「大きい」とか「小さい」とか「軽い」で終わりますが、日本語の形容詞というくくりと、
英語の形容詞というくくりは若干違う所があります。
これは正しいかどうかはさておいて、訳す時に日本語と同じように「何とかい」で終わったりとか「何とかな」、「大きな」とかです。
あるいは、「何とかの」という形で、こういった平仮名で訳が終わる英単語は全て形容詞として英語では捉えます。
国語では「な」で終わったり「の」で終わると品詞が変わってしまうので、国語の形容詞というものと英語の形容詞は分類が違っています。
それを分かった上で単語を覚える際に、「何とかい」とか「何とかな」「何とかの」で終わっていたら英語ではこれは形容詞である、と認識をしておきましょう。


使い方が二つあります。
一つ目は、「大きい」これが形容詞です。
この形容詞というものは、基本的に名詞の前に置きます。
なので、形容詞プラス名詞という語順になります。
なので、”big”「大きい」と”book”「本」なので、「大きい本」となります。
注意点としては、語順です。
”a”があります。
実はこの教科書でこの”a”が登場するのは、この単元というのが初めてです。
れは数えられる名詞、ものの前に一つの場合はこの”a”という単語を付けます。
これは本が一冊なので、”a”という単語を付けています。
語順が非常に大事で、この”big”がなかったら、”It’s a book.”「それは本です」となる訳ですが、
ここに形容詞が入る場合は、”a”プラス形容詞プラス名詞という語順になります。
”It’s big a book!”とか”a big book”という形で書いてしまうと、これは誤りであるとなります。
その点、”a”プラス形容詞プラス名詞という語順になる事に注意しておきましょう。
下の文も同様です。
”a”が書いてあって、次に”tall”これは「背が高い」という意味の形容詞です。
そうすると、”a”プラス形容詞プラス最後に名詞という順番になっています。
ですから、この”a big book”とか”a tall boy”という形でここの語順にしっかりと気を付けておきましょう。
これが形容詞の一つ目の使い方です。
名詞の前に置いて名詞を修飾するという形になります。
二つ目の使い方として、今度はここに”a”が付いていないです。
今度は、”Tom is tall.”という形で、「トムは背が高い。」という文になっています。
このように、be動詞の ”is” ”am” ”are” があって、その直後に形容詞、こういった形の文が存在します。
これは単純に、「トムは背が高い。」、日本語で言うと述語になっている訳です。
注意点としましては、こちらの方の形で”a”プラス形容詞プラス名詞、これを練習していくと、
勢いで”Tom is a tall.”と書いてしまう事があります。
ただ、この”a”というのは数えられる名詞があるから”a”を付けているだけですから、
ここは”tall”だけ、形容詞だけなので名詞がありません。
名詞がないので、ここに”a”は付けないという事が注意点となります。
このように、このLesson2-2に関しては”What”の使い方、
それから「何時ですか?」 ”What time is it?”という形、それから形容詞です。
さらに名詞には”a”を付けるという形で、かなり多くの事項が含まれていて、
ここは必ず問題集、練習問題集を解いて、考えなくても出来るようにして下さい。
例えば、”a tall boy”だと”a”を付けるんだな、と意識しなくても”a”を入れられるだったり、
”Tom is tall.”ここには”a”を入れないんだな、というのが意識しなくても正しい文が書けるという所まで練習していきます。
そうしないと夏休み前あたりの単元でまたつまずいてしまいますから、ここの語順と形容詞の使い方はしっかり練習しておきましょう。ではLesson2-2に関しては以上となります。

項目 内容
このセクションで学ぶこと
  • What を使った疑問文(「これは何ですか?」「今何時ですか?」)
  • 疑問詞(What / Who など)は必ず文の先頭に出すというルール
  • 時間を表す it の使い方(訳さない it)
  • 形容詞の基本的な考え方と 2 つの使い方
  • a + 形容詞 + 名詞 の語順と、「a を付ける / 付けない」の区別
What を使った疑問文
  • 基本文:This is a pen.「これはペンです。」
  • 「これは何ですか?」と聞くとき:
    分からない名詞(a pen)を What に置き換える
    その What を文の先頭に出す
    → What is this?「これは何ですか。」
  • What や Who などの 疑問詞は必ず文頭に置く(be動詞より前)
What’s と What is の区別
  • What’s = What is の短縮形(発音が似ていて混ざりやすい)
  • 正しい形:What is this? / What’s this?
  • 誤り:What this? (be動詞がなく、動詞のない文になる)
  • 音だけで覚えず、必ず be動詞を入れた形で書くこと
What time is it? の文
  • What time is it?「今何時ですか。」は一つのフレーズとして覚える
  • 時間・距離・天気などを表すときの it は形式主語
    → 日本語には訳さず、「何時ですか?」「12時です。」のように訳す
  • 答え方:It’s twelve o’clock.「12時です。」
  • o’clock の ‘(アポストロフィー)を忘れない
形容詞とは何か
  • ざっくり言うと:名詞を説明することば(名詞を修飾する)
  • 修飾=「ことばにくっついて、その性質・様子を足してあげる」イメージ
  • 日本語訳が「〜い」「〜な」「〜の」で終わる英単語は、英語では形容詞として扱うことが多い
    例:big「大きい」、tall「背が高い」、new「新しい」、English「英語の」
形容詞の使い方①(名詞の前)
  • 形容詞 + 名詞 の語順で使う
  • 例:big(大きい) + book(本) = a big book「一冊の大きい本」
  • a + 形容詞 + 名詞 が基本形:
    It’s a big book.「それは大きい本です。」
  • a と形容詞と名詞の順番に注意:
    ○ a big book 
    ✕ big a book / a book big
  • 数えられる名詞が「1つ」のときは、原則 a を付ける
形容詞の使い方②(be動詞のあと)
  • 主語 + be動詞 + 形容詞 の形で使う
  • 例:Tom is tall.「トムは背が高い。」
  • このとき、tall の後ろに名詞がないので a は付けない
  • ✕ Tom is a tall.(名詞がないので a は不要)
  • 「a が必要かどうか」は、直後に名詞があるかどうかで判断する
a を付ける/付けないのポイント
  • a + 形容詞 + 名詞:a tall boy, a big book など
    数えられる名詞が 1 つあるから a を付ける
  • be動詞 + 形容詞:Tom is tall. / She is kind. など
    後ろに名詞がないので a は付けない
  • 「名詞が見えているかどうか」を意識すると迷いにくい

No. 問題
1 「これは何ですか。」に最も合う英文はどれ?
A. What this?
B. What is this?
C. This what is?
D. What this is?
2 「What を使った疑問文のルール」として本文の説明に最も近いものはどれ?
A. be動詞のすぐ後ろに置く
B. 文の一番最後に置く
C. 文の先頭に出す
D. 名詞の直後に置く
3 次のうち、短縮形として正しい組み合わせはどれ?
A. What’s = What this
B. What’s = What it
C. What’s = What is
D. What’s = What time
4 「What this?」という形が誤りである理由として最も適切なものはどれ?
A. What は文頭に来てはいけないから
B. this が主語になれないから
C. be動詞がなく、動詞のない文になっているから
D. What は短縮形に出来ないから
5 「今何時ですか。」に対応する英文として正しいものはどれ?
A. What time is this?
B. What time it is?
C. What time is it?
D. What is time it?
6 時間を表す文の it について、本文の説明に最も近いものはどれ?
A. 必ず「それは」と訳す
B. 形式的な主語で、日本語には訳さないことが多い
C. 物を表す it とは別の単語
D. 疑問詞の一種
7 形容詞の説明として、この単元の内容に最も合っているものはどれ?
A. 動詞の意味をくわしくすることば
B. 文の最後に必ず来ることば
C. 名詞を修飾する(名詞にくっついて様子・性質を表す)ことば
D. 代名詞の代わりになることば
8 次のうち、「a + 形容詞 + 名詞」の語順として正しいものはどれ?
A. a book big
B. big a book
C. a big book
D. book a big
9 「Tom is tall.」とするとき、a を付けない理由として適切なものはどれ?
A. tall は名詞だから
B. be動詞のあとには a を付けてはいけないから
C. tall のあとに名詞がなく、数える対象がないから
D. Tom が三人称単数ではないから
10 Lesson2-2 の「形容詞と a の使い分け」について、最も正しいまとめはどれ?
A. 形容詞の前には必ず a を付ける
B. 名詞の前に来る形容詞には a を付け、be動詞のあとに一語で来る形容詞には a を付けない
C. tall の前には a を付けないが、big の前には必ず a を付ける
D. a は複数形の名詞につける

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